映像ディレクター/映画監督の佐々木誠さんから応援コメントを頂きました!
vol. 8 2021-04-28 0
Photo HajimeKato
私は基本的に劇場で観てもらうことを想定して映画を作っている。
自分がスマホやタブレットで映画を観る習慣がないというのもあるが、単純に、劇場という限定された空間で知らない他者と作品を共有するのが好きだからだ。
しかし、私の作品を配信でスマホで観た、と言って感想をいただくことがたまにあるが、嫌な気分にはならない。
ありがたいと思う。
どういう形で、どういう場所で観るか。一人で観るか、複数で観るか。音声ガイドで観るか、字幕付きで観るか。
その違いで作品の本質、作る側と受け取る側の関係性は変わらない。
楽しみ方、面白さの解釈は多種多様だ。
本プロジェクトが目指しているのは、「面白い」を限定しない、ライブを超えたコミュニケーションだと思う。
「多様性」ってそういうことではないだろうか。
佐々木誠(映像ディレクター/映画監督)
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佐々木さんはこれまで『ナイトクルージング』『マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画』など、障害当事者といくつもの映画を作られています。
(佐々木さんのホームページから映画の情報などご覧いただけます)
また「劇場をつくるラボ」のモニタリングパートナー・ぬか つくるとこを、とても心地よく、何もしないでいても楽しい場所だと教えてくれました。
映画をつくることも、施設を訪れることも、友人だから、面白いから、ということから始まっているそうです。
そうして生まれる映画は劇場上映を念頭に作られ、緊張感あふれるやりとりを劇場に生んできました。
私たちがつくる「劇場」は作品からどんなやり取りを引き出せるのでしょうか。
トライアルの実現に向けて頑張ります!