リターンご紹介 その5
vol. 18 2021-11-18 0
私の、多度町の銘酒『上げ馬』との出会いは、中学生の頃にさかのぼります。
上げ馬神事を行う小山地区出身ですが、当時、私は祭に参加していなかったので、小山地区の同級生たちが祭半纏を着て汗だくになって馬の世話をしたり、上げ馬の準備をしているこの時期、シンプルに休日を謳歌していました。
5月4日、5日の多度祭の日は、町内の、多度大社までの参道にたくさんの露店が並びます。
友達の家に集まってから、仲の良いグループで参道をぶらぶら歩き、露店で買い食いをしながら、大社まで。やがて始まる上げ馬神事をみんなで見る…(と言っても、ものすごい人だかりで、人の頭と頭の間から少ししか見えなかった)。
そんな中学生の祭のある日、友達の誰かの発案で、
「この『上げ馬』って酒、ちょっと飲んでみやん?」
ということになったのです。みんなでお金を出し合い、『上げ馬』の小瓶を買って、ちょっと悪いことをしているような、でもなんだか楽しくてたまらないような感じで、友達の家へ。
そこでみんなでまわし飲みをしたのが、私の『上げ馬』との出会い、初体験でした。今だったら「う〜ん、美味い…何かアテが欲しい」なんて言うと思いますが、当時は中学生で、『上げ馬』どころかお酒自体、飲んだことがなかった。だからストレートに「美味い!」と感じることはなかったけど、「これがお酒か…大人の味か…」と思ったのを今でも覚えています。初体験が『上げ馬』で良かった。
三重県産の酒米と、多度町からほど近い岐阜県養老町の、養老の瀧伝説のある養老山系の水を使い、作られた日本酒です(多度町にある多度山は、養老山地の南端に位置するのです)。
三重県の、多度町の酒を、ぜひご堪能ください。
そして、地ビールも凄いです。
日本酒と同じく養老山系の水と、ドイツ直輸入のオーガニック原料だけを使い(有機無農薬麦芽100%・有機ホップ100%)、本場ドイツの製法で、100年前の本物のビールを忠実に再現したものが、多度町の地ビール『上馬ビール』です。
私も飲みましたが、"背筋が伸びる美味さ" "ガツンとくる本格的な美味さ" でした。ラベルによって、それぞれに舌ざわり・風味が違うので、ラベルの数だけ違う楽しみ方もできます。
こちらもぜひ、ご堪能ください!
2021/11/18
監督 伊藤有紀