CMアップデート5。出演者紹介 - 村田峰紀 -。
vol. 40 2020-03-27 0
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日に焼けて引き締まった体と、スラっと伸びた身長、ボサボサの髪の毛と、こけた頬、鋭い目つきに太めの唇、ガタガタの歯並び、普段は無口だが喋るとボソボソと低い声、なのに乾杯の音頭だけはいつもめちゃめちゃデカいい声を張り上げる。などなど。村田君の佇まいは全てにおいて労働者を体現してとても魅力的だ。
村田君は普段は美術作家としてペンがボロボロになるまで、木の板や床、辞書などに殴り書きをしていくといった様な、同じような動作を繰り返す中で立ち上がる痕跡を記録していくパフォーマンスを行っている。
その永遠に続く子供の殴り書きの様な、身体の反復行動の過程で、村田君は汗まみれになりながら言葉のような、虫の鳴き声のような、機械音のような言葉を体の動きに合わせて、呼吸をするように発している。
その様は、繰り返される労働が言葉にならない声になり、身体から漏れ出してしまった感じで、今回の映画のコンセプトを体現しているようなパフォーマンスでもあったので、是非今回の映画に参加してもらいたかった。
今回の映画で村田くんには、ベトナムから技能実習生として日本にやってきて、地方の農家で重労働させられている青年の役を演じてもらっている。
村田君は生粋の日本人なので、ベトナム語は全く喋れないが、彼の佇まいはとてもこの役にぴったりだと直感的に感じている。
生活に必要な最低限の日本語だけを母国で学び、身一つで日本にやってきて、時に(当然全ての環境がそうではないと思うが)実習生という名の元に過酷な労働に見合わぬ不当なピンハネをされたりする場合もあるが、立場的にも語学力的にもそんな窮状に文句を言えず、黙々と労働を繰り返す彼らの言葉を、村田君の身体を通して表現できたら良いなあと思っている。
和田