リターンのご紹介 上位ランキングも発表!!
vol. 30 2020-03-20 0
今日の更新は、スタッフ蜷川の回です。
残り2週間を切った本クラウドファンディングについて少し書いてみようかと思います。
残り2週間を切って、これまでご支援いただいた方々をまとめるリストづくりの作業をすすめていました。
その中で、見えてきたのが、ご支援いただいた方から人気のあるコース、そしてそうではないコースについてです。もちろん金額が高価なほど、なかなか手が出せないコースもあるので、一概に今回の集計で人気不人気を言うわけではありません。
ただ、これから支援しようと考えてくださっている方々で、コースの選択を迷っていたりするのかと思うので、この記事が少しでも役立ててもらえたら、という気持ちで書いています。では、早速、3月20日午前時点でのランキングを発表します。
1位:スタンダードコース
2位:山奥プロダクション入門コース
3位:『国立奥多摩映画館 〜森の叫び〜 記録集』コース
1位はスタンダードコースでした。上映会にご招待する特典のほか、特製オリジナルパンフレット、エンドロールへのお名前掲載など、本映画を一番楽しめるコースということで一定層の方々から、ご支援をいただいています。
2位は山奥プロダクション入門コースでした。山奥プロダクションというのはたしか2016年くらいから和田監督が言い始めた謎のプロダクション。僕も詳細はあまり聞かされていないのですが、何か大きな展望を秘めたもののように感じています。和田監督を初めて知った方の入門編と言ってもいいかもしれません。値段も、三千円とかなり抑えたシンプルコースです。
そして、3位は、『国立奥多摩映画館 〜森の叫び〜 記録集』コース。そのメインになっている『国立奥多摩映画館 〜森の叫び〜 記録集』という本、とはなんぞや?と言う方々もいるかと思いますのて、少し紹介をします。
2016年に行った展覧会「国立奥多摩映画館 森の叫び」の記録集です。展覧会では映画監督をはじめ、各領域で映像制作あるいは映像を用いた発表を行うゲストをお招きし、作品上映とトークイベントを行いました。本著書はそのトークイベントの記録をメインに収録しています。400ページ超え。総文字数30万字超え。分野が違えど、さまざまな話し口から、共通性や連関が垣間見える内容になっています。そのほか、和田昌宏、山本篤、小鷹拓郎の作品解説、ファミリーレストランの書き下ろし漫画、西塚沙織の30万字をぎゅっと1万字ほどにつめたトーク総論、佐藤碧紗の本展覧会レビュー、吉田藍子による現代詩など多彩なコンテンツを収録した一冊。
とても読み応えがあるし、和田監督が映画に挑戦しようというきっかけにもなった展覧会の記録集なので、ぜひ気になる方は読んでほしい一冊です。
まだまだ、販路開拓中なので、店舗にはあまり置かせてもらえていないので、このタイミングでご入手いただくのがいいと思います。
そして、前回、投稿したアップデート記事(3月13日投稿)では、和田監督の映画製作の動画記録を残すことの大事さを改めて考える話を書いた。
その考えるきっかけになったテリー・ギリアムの『ロスト・イン・ラマンチャ』。
その映画をTSUTAYAで先日借りて、観てみた。
テリー・ギリアムが長年にわたり構想を練った映画主題、ドン・キホーテ。その映画の製作を開始したものの次々と問題が発生し、製作継続自体が暗礁に乗り上げた。そのこと自体をドキュメンタリー映画として製作したのが本作品。
(というところまで、前回投稿でも同じ内容を書いている)
率直に言って、面白い。
初めは未完の映画をどうやって扱うのかすごい興味があった。
それに、様々な問題が起こるのもすごいし、ギリアムは引きがある男という印象。
そもそもドン・キホーテとは、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの小説で、50歳過ぎの老人が騎士道物語を読みすぎて、現実と物語の境がわからなくなり、騎士になりきって不正を正す旅に出るというお話。主人公は自分をとりまく全てを騎士道物語的な設定におきかえて認識し次々とトラブルを巻き起こすが、それ以外の点では至って理性的で思慮深い人物。
そのドン・キホーテとテリー・ギリアムが重なって見えてくる。
映画製作の進め方なども垣間見ることができて、とてもいい作品でした。
スタッフ 蜷川