応援メッセージ⑨
vol. 24 2020-03-16 0
応援メッセージ、第9弾!!
今回は、「国立奥多摩湖 〜持ちつ持たれつ奥多摩コイン〜」にも出品していただいた美術家、インディペンデントキュレーターで国内外で活躍されている方、それから昭島にある子どもたちの美術教育に従事している方から、応援メッセージが届きました。
冨井 大裕(美術家)
和田さんが映画を作るという。その理由を聞いて得心がいった。映画館という空間でしか成立しない映像作品。かつて、ベルナルド・ベルトリッチは映画館で映画を観ることを羊水の中にいることだと言った。表現に立ち会うとは、そういうことかもしれない。和田さんのチャレンジは、新しいことへのチャレンジではない。映像作家として、美術家として、根源に向き合う、その為の闘いだ。
そう考えると、本作の案内人、安藤と「セイタイさん」はさながら映画「ランボー」の主役、ジョン・ランボーの様だ。言葉によるコミュニケーションを望まない男の、闘いが魂の咆哮と化すシリーズ恒例のラストに、エンターテインメントを超えた深刻さを見るのは私だけだろうか。
和田さんの根源を目指した闘いのラストシーン、現在の日本だからこそ早く見たい。応援します!
原万希子(インディペンデントキュレーター)
今の日本のアート界で良い意味で最もヤバイ、予想のつかないアーティスト和田昌宏さんが新しい映画を作るためのクラウドファンディングで協力を求めてます!しかもこんなヤバい時期に(笑)
後30%で目標達成。こんな時期にだからこそ、応援してあげたい。
ポスト・コロナの時代にはもっと過激で哲学的な思考がきっと大切になる。
宜しくご検討、ご協賛お願いします。
信国道子・成保(アトリエ村「絵の会」)
美術から映画への挑戦を応援したい。
和田昌宏さんを知ってもらうには、「ヨコハマトリエンナーレ2014」を紹介するのがよいかと考えた。
ディレクター森村泰昌氏の芸術に関する主張は、人生のうっかりした忘れ物、人類の恒常的な忘れ物、現代という時代の特殊な忘れ物などを憶い出すための、いわば「忘却巡り」の旅がテーマ。
海外の作家40数名、国内作家20数名のなかに選ばれた和田昌宏さんの作品は、横浜美術館に入って直ぐ、広い空間のくつろげる階段があるのだが、そこが彼の展示スペースだった。
タイトル『遠い昔、はるか彼方の銀河系で…』
等身大の赤茶けたガンジー像が立ち、頭頂から水が溢れ出ている(この頃水不足が話題に)。傍には清水のタンクが沢山並べられて、冷やしたその水を飲めるサービスもあって、来場者はみんな飲んでいた。
さらに愛息清秋くんが冬から春にかけて、公園や動物園などで拾い集めたさまざまな《ガンジーの杖》が台の上に突き立てられ、拾い集める姿が映像化されている。
3階の高さのバルコニーのような場所から、神がかり的な義父の演説のようなおしゃべりが、モニター(受像機)から流れている。インスタレーションの中に映像を常に流していた。
どの作品も身近にいる人、もの、起こっていること、旅で出会った体験などをすくい上げて、造形したり、映像にする。それを普遍化して、鑑賞者に届けようとしてきた。
昨秋台風の後、観に行った国立奥多摩美術館には、大工仕事を得意とする彼が作った大道具、大きな唇や歯、そして不思議な通路が展示されていた。
奥多摩から発信する映画は世界にも届くのか?
小さな山間の町で在宅ヘルパーとして働く安藤公平が、バツイチで子持ちの彼女と結婚するつもりでいる。どんな展開になるのだろうか??
常に複数の仲間や鑑賞者と共に創り上げていく和田流の手法!!
税金の恩恵もない国立奥多摩美術館を起点にどうやり繰りするのか?
役者さんがノーギャラでは生きていけない。監督その他の皆さんも食べていけるよう応援してほしい。多額は無理、わたしたちも……。