公開ってどうしたらいいんだろう?
vol. 8 2020-03-08 0
真面目な話をする。
私は今、大変複雑な思いで、この文章を書いている。
今回のクラウドファンディングは和田さんの映画の製作費用をどうにかこうにか集めて、続きを撮ること。
そして作品を完成させる。
もちろん、最終的なゴールは、「上映」。
それも東京のほかに、地方主要都市である札幌、仙台、名古屋、京都、福岡の合計6都市を上映行脚したいと思っている(蜷川個人的に)。
決して、全国のうまいものを食べたいという企みがあるわけではない(実際はある)。
和田映画を上映した後、鑑賞者たちと意見交換のため、食事会を開いてみてもいいと思っている。
それと「目指すはカンヌ」。
度々、和田さんは冗談めいて、そんなことを言う。
それは夢見すぎかとどこかで思ってしまうが、実際に今私たちが置かれている状況(資金不足で撮影自体が困難に陥っている)とのギャップがあまりにも大きいから、つい笑ってしまう。
ただ、本気で海外への出品視野に入れていかなければならない。
でも、そのためにどういう動き方をすればいいのかまるでわからない。
1年後、公開とほぼ同時期に海外出品なども同時並行でやらなければならない。
作品完成して終わりではなく、完成してからが始まりだと思う。
いや、それでは遅いのかもしれない。
まだ撮影は今年いっぱいまで続く予定でだが、そろそろ上映についても動いていかなければならない。
きっと、映画製作に関わる人たちはそういう動き方をしているのかな。
美術では「制作年」が一つの情報として重要視される。
でも、映画は違う。
「公開年」が一つの情報として、重要視される。
そういう時間軸で製作から公開(発表)までが進んでいるのだろう。
いま、僕らは撮影継続のために、必死で費用を集めようと、クラウドファンディングに向き合っている。
この投稿をしている時点で、210万円足りない。
これまではなんとか自己資金の100万円、助成金での50万円で、撮影できた。
ただ、ここまで製作費をつぎ込んで、もう後には戻れないし、引き下がれないところまできている…。
個々の能力、あるいは得意分野、いや不得意であっても、役割分担して毎日何かしらクラウドファンディングのことでみんなが動いている。
このタイミングで、とても来年の公開や海外出品のことには頭が回らない。
もちろん、そのための時間を割くこともできていない。
だから、「ちょっとまずいな」と思っている。
どういう動き方をしていいのかわからないし、なにから始めたらいいのかもわからない。
だから動き出しの時期もわからなければ、そのために逆算したスケジュールさえ組めていない。
(なので、もし、この記事を読んでくださっている方の中に、映画の公開や上映などについてノウハウをお持ちの方、協力してもいいよっていう方がいたら、協力者として挙手いただけないかなと思っている。)
そんなことを思いながら、映画完成に少しでも近づけたいと思っている。
なんだか求人募集になってしまった。
でも、私たちにはお金以外にも足りないものがまだまだある。
ただ、この資金不足で映画完成できるかもわからない。
でも、そういう不安や葛藤の中、前に進む以外私たちには選択肢はない。
とはいえ、家庭がある和田さんに借金をこさえさせる訳にもいかないし。
人手不足、資金不足、この状況、、、変えていかなければ。
でも、この逆境こそ和田さんっぽくもある。