[和田さんの映画がはじまった!]佐塚真啓
vol. 6 2020-03-06 0
[和田さんの映画がはじまった!]佐塚真啓
和田さんが「映画をつくる!」と言い出した。
それは、映画館をつくった2016年の夏だった。
4つのシアターを持つDIYシネマコンプレックスをつくり、
「映画ってなんだろう?」
「美術ってなんだろう?」
「美術の映像作品ってなんだろう?」
という問いを立てて行った展覧会だった。
美術というフィールドで映像作品をつくってきた和田さんも、
来てくださったお客さんも、ゲストも交えみんなで考えた。
その様子は、本「国立奥多摩映画館~森の叫び~記録集」にまとめたので
気になる方は、ぜひ読んでもらいたい。
みんなの思考が交わり、いたるところでリンクしていて面白かった。
でも、この問いに答えなんて出なかった。
みんな、それぞれの思いがあって、考えがあって、
それでいいし、それがいいと思った。
そんな中で、和田さんが、
「映画をつくる!」と言い出した。
この今回作ろうとしている映画は、
2016年みんなで考えた問いに対する、
和田さんなりの和田さんからのアンサーなんだと
僕は思っている。
「映画をつくる!」の言葉から、
去年の10月、ついに動き出した。
蓋を開けると、始まると、
美術作家に役者を頼んでみたり。
映画のセットを、「インスタレーション」といって、
役者が演じて、スタッフが撮っているその状況を「パフォーマンス」といって
それらを「展覧会」といってみたり。
展覧会会場で女優さんのオーディションをしてみたり。
台風で避難指示が出ている中、嬉々として撮影を行ってみたり。
セットで使った大きな歯を2tトラックで、
3カ所の展覧会に持って行ってみたり。
きっと、いろいろ目茶苦茶なんだけど、
きっとこれが、和田さんの映画なんだと思って、
近くで見ている。
というか、
僕も寝たきりの弟のマー君という役を与えられ、
助監督という謎の肩書を与えられ、
何をしていいモノか右往左往。
助監督の意味と役割と概念がまったくわからないんだけど、
監督を助ける、という意味では何とか頑張ろうと思っております。
などと、個人的な宣言をしつつ。
でも、この和田さんの映画作りは、
和田さんにとっても初めての挑戦だらけ。
映画作りが始まってからというもの、
常に和田さん天手古舞。
何が大変って、やっぱり、
今まで粛々と1人で作品作りをしていた作家が
20・30人の動きを作っていくのって想像以上に難易度高し。
でも、だからこそ、行ける場所、見える景色があると信じて、
和田さん奮闘中です!
和田さんの映画ぜひ見てもらいたい!
みてもらうためにはまず、このクラウドファンディング!
ご支援よろしくお願いいたします!!
すでにご支援いただきました方々、本当にありがとうございます!
楽しみにしていてくださいね!
(佐塚)