梅田哲也 ライブパフォーマンス&焚き火を囲んでのトーク
vol. 23 2025-10-24 0
応援誠にありがとうございます!今回は美術・音楽・舞台芸術などジャンルの垣根を越え、屋内外のさまざまな場所でサイトスペシフィックな作品を展開する梅田哲也のライブパフォーマンスについて報告します。
当初は坂本善三美術館の庭でパフォーマンスを行う予定でしたが、小雨が降り出したため、急遽会場を隣接する神社の広場へ移動しました。
このパフォーマンスは『雨月物語』に登場する「鳴釜神事」に着想を得たものです。釜の中に米を入れて火にかけ、鳴る音の強弱によって吉凶を占うという神事にインスピレーションを受けた作品ですが、雨のために変更となった杉林に囲まれた神社の広場は、結果的にこのパフォーマンスに最適な舞台となりました。管楽器の音にも似た鳴釜の響きに耳を澄ませていると、それまで聞こえていなかった鳥の声や車の音が浮かび上がるという、不思議な感覚が生まれました。
美術館に戻り、梅田さんのこれまでの活動をスライドで振り返った後、焚き火を囲んでトークが行われました。鳴釜のパフォーマンスでは米を使うせいか、なぜかお腹が空いてしまいましたが、それを見越したかのように出されたおにぎりが格別に美味しかったです。
「小さな国 十月」も残すところあと10日ほどとなりました。最後まで精一杯取り組みますので、どうぞ温かく見守ってください。
撮影:米津いつか
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