「小さな旅、おふたりと歩いてお話する。」を開催しました
vol. 20 2025-10-16 0
建築家 隈研吾さん、アーティスト 日比野克彦さんと一緒に小国の町並みや建築をめぐる、まち歩きツアーとトークを開催しました。
ツアーガイドは、小国町の宮原一番街を拠点に街並み保全活動を行う住民グループ「ケヤキノ民(たみ)」の皆さんです。スタートは小国町図書館(あみだ杉の館)。高浜虚子の歌碑、児玉酒店、アートギャラリーなないろ、けやき水源、そして富くじ六花園へと歩く約1時間のコースでした。
お二人は参加者とお話ししながら小さな国を歩きました。ツアーガイドの一人の江藤直太郎さんは建築学を学ぶ学生。憧れの隈さんと並んでのまち歩きは、とても素晴らしい経験になったのではないでしょうか。
その後、町民センターに約100名の方にお集まりいただきトークイベントを行いました。進行は「小さな国 十月」リサーチャーの井上岳一。
隈さんにとっては、今回が初めての小国町。町のランドマークである小国ドームについて「建築の教科書にも載るような素晴らしい建築物」と認識されており、以前より小国を訪れてみたいと思っていたそうです。実際に目にしたドームの杉角材を見て「(写真を通じて)想像していたよりも細かった」という感想を述べていました。細い角材を使用するのは日本の建築の特徴だそうです。
日比野さんにとっては、杖立温泉のキャラクター「杖じぃ」誕生に関わって以来、約20年ぶりの小国町再訪となりました。「杖立温泉はラビリンスのような路地が特徴的な風情ある素敵な温泉街。ぜひ隈さんもお連れしたい!」。そんな愛情あふれるお話から始まり、会場の空気が一気に柔らかくなりました。お話は小国町の印象から、町の営み、文化の形成、そしてアートとは何か、とどんどん広がり、最後の参加者との対話では、小国町が持つこれからの可能性について深く語られました。ご参加いただいた皆さま。本当に有難うございました。
「小さな国 十月」は、まだまだ続きます。応援をいただいているコレクターの皆様にできるだけ「小さな国 十月」の様子が伝わりますよう、随時こちらで報告させていただきますので、今後ともよろしくお願いします。
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