小国シネ・ホール館長が主催する小国町歩きツアーに参加しました!
vol. 19 2025-10-13 0
芸術祭の参加プログラムとして、小国シネ・ホールで映画『PERFECT DAYS』の上映が始まりました。 初日の昼の上映後には、館主の北村さんの案内で劇場周辺を歩くツアーが開催されました。
参加者は、かつて町で最も賑わっていた旧商店街を歩き、約9年前に発生した火災の跡地へと足を運びました。 当時を知る方から、火災の様子や町の変遷について伺いながら、失われた商店街の面影に思いを馳せます。
少し奥まった場所にある、すでに閉館してしまった雄国会館に到着すると、そこが小国シネ・ホールの原点でもあることが語られました。 かつて映画が娯楽の中心だった時代、雄国会館で映写技師として働いていた方が、自宅を改装して現在の小国シネ・ホールを設立したそうです。
実はその方は北村さんの父親で、幼い頃、雄国会館の映写室で働く父親の横で映画を見ていた話などをお聞きしました。 ちなみに北村さんが映画にハマるきっかけになった作品は大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」だそうです。
当時の劇場の熱気や、映画を楽しみに集まった人々の姿を想像しながら、ツアーは最終地点の「青空市場」へと向かいました。
青空市場にある公衆トイレでは、長年清掃を担当されている古賀かつえさんからお話を伺いました。 日々当たり前のように利用している公共空間も、丁寧な清掃や管理の積み重ねによって支えられています。 その「当たり前」を支える見えない営みに目を向けることで、映画『PERFECT DAYS』が描いたような、日常生活の美しさと仕事の中にある尊厳について、あらためて感じる時間となりました。
プライベートで映画を観に来ていた木村敬 熊本県知事からの花束贈呈でツアーは終了しました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
芸術祭「小さな国 十月」は11月3日(月・祝)まで開催しております。暑さも過ぎ、とても良い気候になりました。小国にぜひ足をお運びください!
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