山岳民族の新年と出稼ぎ
vol. 3 2019-01-08 0
皆様こんにちは。
この時期、タイの山岳民族の村々では新年のお祭りを行っている所も多く、僕も2ヶ所のお祭りに参加しました。
ラフ族やリス族の場合、太鼓・ハーモニカ・三味線の音頭で輪になってステップを踏んで踊る、というシンプルなものですが、ステップのパターンを覚えるまではなかなか難しいものです。
さらにリス族の場合、手を繋いで踊りますので、その村や付近の村からやって来た若い男性は、踊っている若い女性を真剣な眼差しで見つめています。
そして意を決して手を繋いで踊っている若い女性の間に割って入るのですが、稀に手を繋ぐのを断られる事もあり、そんな時はみんなの前で赤っ恥をかいてしまいます。
そんな喜悲劇?が繰り広げられるお祭りですが、僕が今居る村では昨晩ステージが設けられ、ラフ族の歌手4人が歌とトークで大いに盛り上げていました。
農閑期最大のイベントである新年が終わると、都市部に出稼ぎに行く人も多いのですが、基本的にタイの身分証が無いと出稼ぎには行けません。
身分証が無いと、闇の?職業斡旋業者に高額な紹介料を払って連れて行ってもらうか、自分でバスを乗り継ぎ都市部に仕事を探しに行くかとなりますが、後者の場合途中の検問で摘発され、罰金を払わされて連れ戻される事もあるようです。
そんな訳で、身分証もやる気もある人は出稼ぎで貯めたお金でコンクリートの家を建て、身分証の無い人は価格変動の大きいトウモロコシを業者の言い値で売るしかなく、村の中でも経済格差は広がりつつあり、将来格差は更に広がるものと思われます。
極貧の家族が自力で這い上がる唯一の方法が、子どもを大学に入れる事だと思いますが、小中学校の先生の質にも結構な差が有るようですし、街には山岳民族の子どもの就学を支援する団体がある事もあまり知られていないようです。
僕はどこの団体にも属さない一個人旅行者ですが、山岳民族の人達が本当に必要としている事は、恐らく多くのNPO団体の方々よりも知っているのではないか、と自負しています。
今回のプロジェクトも、必ず成功させなくてはならない重要な事だと思っています。
これを見て頂いた方々は、国際草の根支援に興味のある方々だと思いますので、是非ご支援又はこのプロジェクトの拡散をよろしくお願い致します。