関野さんの近況が届きました!<旧石器時代からのつぶやき16>
vol. 33 2025-10-17 0
こんにちは!クラウドファンディング(以下、CF)担当スタッフです。
今回は「旧石器時代からのつぶやき」その16をお届けします。
以下、関野さんから届いた写真とメッセージです。
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釣り針
最近、タンパク源が豊かになってきた。マングローブを利用出きるようになったので、キバウミニナという巻き貝と大シジミは好きな時に好きなだけ取れるようになった。岩牡蠣や、ヒザラガイも工夫すれば取れる。ヤシガニやワタリガニも、彼らの行動パターンも分かったので、時間をかければ取れる。あとは魚を取れれば洞窟の食卓も豊かで、安定する。
実は世界最古の釣り針は沖縄本島の南城市サキタリ洞遺跡で見つかっている。2016年に沖縄県立博物館・美術館のチームが発見した。2万3千年前のものだ。巻き貝から作ったもので、形状は現在の釣り針と同じ鉤型だ。
私も最古の釣り針を再現して、釣りをしたいと思ったが、鉤型は細工が大変なので、まずは真っ直ぐな針状の釣り針で挑戦することにした。
北海道で、エゾジカの角を手に入れて釣り針を作ることにした。まずは鹿角の真っ直ぐな部分7cmを切り取り水に漬ける。一晩で柔らかくなる。
それを半分に割り、それをまた半分に割る。それからが根性と忍耐のいる作業で、砥石を使って削っていくのだ。砥石は川原で、3種類の砥石を探す。荒いもの、きめ細かいものと、その中間のものだ。ある程度の太さになったらアオトラ石のナイフで削っていくのだ。
テグス(ナイロンの釣り糸)の代わりに、イラクサの皮を剥いで、撚って、細い糸を作った。出来た釣り針の真ん中に、釣り糸を縛るために溝をつけた。北海道では、ネマガリダケを釣竿に使っているが、西表島では細い竹を利用して竿を作った。後は本当に、この手作り釣り道具で魚が釣れるのか? 期待を持って目星をつけていたポイントに向かった。
石器野吉晴
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