関野さんの近況が届きました!<旧石器時代からのつぶやき9>
vol. 25 2025-01-29 0
こんにちは!クラウドファンディング(以下、CF)担当スタッフです。
お待たせしました!「旧石器時代からのつぶやき」その9をお届けします!
今回のつぶやきは、前回に引き続き、長野県での竹籠づくりエピソードの完結編です。
以下、関野さんから届いた写真とメッセージです。
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「竹細工職人の天才青年に竹籠作りを習う(2)」
私も奥多摩で、竹を石器で4分割まで、出来るようになったが、今回はさらに細かく分割する。竹を割ったような性格という表現がある。素直でサッパリした性格を指すが、竹はそれほど素直ではない。3〜4mの竹を半切するにしても、割り始めは真っ二つでも、割り進めていくと、どちらかが細く、どちらかが太くなってしまう。
幅1センチ前後になったら、硬いガラス質の外皮を残し、内皮を剥がしていくのだが、石器だとうまく均等に剥がせないのだ。この作業がうまくいけば、編み上げてカゴを作るのは不器用な私でもできる。しかし時間はかかる。
竹ひご作りは湧君が懇切丁寧に指導してくれた。湧君はとても理解ある家庭環境に育ったようで、小学生の時からほとんど学校に行っておらず、モノ作りばかりしていた。
14歳から竹細工を本格的に始め、今やその世界では知らない人はいない。経歴から老成した趣味を持っていると思ったが、なんとスノボーを本格的にやっているという。もちろん板も自分で作り、改良している。
最初に、写真のように、7本の1m余りの竹ひごを並べて、別の7本を交差させると、真ん中が格子状になる。ここが籠の底になる。あとは籠の底の部分から上に向かって交差させていく作業が続く。
とはいえ、時間はかかる。2日目には完成させたかったが、夜中まで粘って単純作業を続けたが、完成せず、3日目の昼前に完成した。
流石に早々と完成した湧くんの精巧な作りと比べて荒削りだが、充分実用的な籠ができた。
この後に、北海道での越冬生活を予定していたので、もしかしたら完成しないかもしれないと不安だった。そのため完成した時はホッとするとともに嬉しく、師匠の井上湧君に感謝をこめて、熱く握手した。
工房には様々な人たちが遊びに来たり、見学に来るが、「石器だけ使って、ナイフは一切使わずに作ったんですよ」と湧くんが解説すると、皆さんが目を丸くして驚いていた。
湧君も得意げなのが嬉しかった。
2024.12.21 石器野吉晴
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いかがでしたか?
ついに石器だけでカゴ作りを達成されたようですね!いやはや、やればできるものなんですね〜〜〜!
今回ご指導くださった井上さんにとっても、初めての石器によるカゴ作りがどんな経験だったのか、聞いてみたいところです。
関野さん曰く、今回習得した作り方の応用で、他の素材でも入れ物がつくれそう、とのこと。できることが少しずつ増えていきますね。また一歩旧石器時代に近づけた!のでしょう。きっと......。
続きをお待ちください!
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