関野さんの近況が届きました!<旧石器時代からのつぶやき8>
vol. 24 2025-01-19 0
こんにちは!クラウドファンディング(以下、CF)担当スタッフです。
お待たせしました!「旧石器時代からのつぶやき」その8をお届けします!
今回のつぶやきは、昨年12月中旬に長野県にて竹籠づくりにトライしたエピソードです。
以下、関野さんから届いた写真とメッセージです。
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竹細工職人の天才青年に竹籠作りを習う(1)
竹細工の天才青年と言われる井上湧君が石器を使って竹籠作りを教えてくれるというので、信州伊那谷に彼を訪ねた。湧君は石器を作ったこともそれで竹を切ったこともない。それは私が指導することになる。
初対面でいきなり天龍川の川原に降りた。火山岩の安山岩や泥岩の頁岩があるといいが、
なければ川原に多い花崗岩でもいいと思った。人頭大の石を堅い石に思い切りぶつけて、うまく割れればそれでいい。
ところが中々いい形には割れてくれない。それでも小一時間かけて,数個の打製石器を作った。
湧君の工房の裏手に行き、作ったばかりの真竹を切った。よく切れる。堅いガラス質を一周石器で粉砕して,中の柔らかき部分を切って行く。同じ太さのシラカシなどの広葉樹より簡単に切れる。初めて石器を作り、それで竹を切った湧君は目を丸くして驚き、感動していた。こうやって石器、それも自分で竹を切れるなんて思ってもみなかったという。
私の指導で天才職人が感激してくれたことに私も気分が良く得意満面だった。その後、様々な形の竹籠があちこちに置いてある、湧君の工房に行った。竹籠作りを始めるのだが、まずは竹ひごづくりだ。(後半につづく)
2024.12.19 石器野吉晴
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いかがでしたか?
そもそも、関野さんはこれまで何かものを持ち運ぶ際の袋を、ビニールやエコバッグなど化繊でできたもので凌いできました。いつか石器だけで自然素材の袋をつくりたいと考えていたのです。
山熊田や二風谷にもシナ布やオヒョウニレなど、伝統的な織物の素材がありましたが、カゴにつかうには製造工程が複雑で手間もかかり、鉄の道具をつかわざるを得ない。なかなかこれという素材は見つかりませんでしたし、教えてくれる方もうまく見つかりませんでした。
そんな中出会ったのが今回の井上さん。石器での竹籠作りにとても興味を持ってくれ、今回協働してくださることになりました!
さて、一体どんな竹籠が完成するのでしょう〜(はたまたしないのでしょう!?)。
続きをお待ちください!
◆関野吉晴 Instagram
https://www.instagram.com/yoshiharusekino/
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