夏休み忍者体験道場開催しました!
vol. 40 2022-08-19 0
8月17日(水)に開催された夏休み忍者体験道場の様子を、写真とともにご紹介させていただきます!
ぜひご覧ください!
写真撮影:金子敦子
忍者指南役の郷原匠さん
忍者の道具(忍具)が整然と並べられた清見寺の客間。そこに現れたのは忍者服を身にまとったお兄さん。子供たちにとって忍者といえば「アニメ忍たま乱太郎」でおなじみのかわいいキャラクターです。そのフィクションとしての忍者と、実在した忍者を結びつけるためには最善の方法であると思いました。さすが忍者研究家、郷原匠さん。
当プロジェクトのアドバイザーの郷原さんは、今年4月から中之条町地域おこし協力隊として、中之条町歴史と民俗の博物館ミュゼの学芸員を勤めています。「吾妻忍者の里」として中之条町をPRする役目も担っています。その郷原さんは子供達へ次のように説明します。
「この道具はとても危険だよ。人を殺すこともできるんだから、気を付けて扱わないと・・・」
それを聞いた子供たちは真剣な表情になり、目の前にあるものがおもちゃではなく本物の忍具である、という事実に緊張感が一層増していくように感じられました。危険だからといって子供たちに偽物やおもちゃなどを渡してごまかすのではなく、本物を触らせてあげることがとても大事なんだと再認識した瞬間でした。
そういえば、8月8日の「五寸釘で作る小刀づくり」でワークショップを担当してくださった、当プロジェクトのアドバイザー剣持直利さんも次のように言っていたことを思い出しました。
「ナイフや包丁は危険だからと言って触らせないのはだめ。その使い方をきちんと説明すれば、子供たちは自分で考えて気をつけようとする。それが学びである」と。
そんな意味でも、この日参加した子供たちは、本物の忍具の質感や重さを肌で感じたことが、深く心に刻まれたに違いありません。
当プロジェクトで制作する刀剣や七條袈裟も同じであると思っています。何百年と培われてきた高い技術によって作り上げられた「本物」でなければ、伝わらない何かがあるように思います。刀剣は実際手に取ることはむずかしいかもしれませんが、刀剣や七條袈裟が完成したら、ぜひ子供たちに間近で見てほしいと思っています。
忍者の歩き方「深草徒歩」にチャレンジ!
かき氷の提供をしてくださった「藤井屋政右衛門」様のご主人
さて、この日一番の盛り上がりは手裏剣打ち大会でした。1位から10位までが豪華景品をもらえるというだけあって、子供たちの目は真剣そのもの。おそらく手裏剣打ちは初めてという子供ばかりだったと思いますが、上手に的に命中させる子供がたくさんいました。「スパッ!」「スパッ!」と発泡スチロール板に突き刺さる音がとても気持ちよく感じられました。
最後に10位から順番に結果発表があり、郷原さんから景品が贈られました。また参加者全員に忍者グッズが手渡され、解散となりました。
結果発表と景品の贈呈
忍者指南役の郷原匠さん、お手伝いいただいたスタッフの皆様、かき氷を提供してくださった「藤井屋政右衛門」様にはたいへんお世話になりました。
中之条町で初めての開催となった「忍者体験道場」。このイベントをきっかけに忍者に興味を持つ子が増えたらうれしいです。
当プロジェクトのイベントはこれが最後。前回の「夏休み寺子屋教室」とこの日の「忍者体験道場」に参加した子供たちの心に夏休みの楽しい思い出として残り、将来自信をもって郷土での思い出や昔の歴史を話せる人になってくれたらこれほどうれしいことはありません。
最後になりますが、このプロジェクトをご支援くださいました皆様方に厚く御礼を申し上げます。
カシャ退治プロジェクト実行委員会 代表 長田正澄