応援メッセージvol.10
vol. 36 2022-08-14 0
クラウドファンディングも残すところあと4日になりました。
本日は岡安賢一さんからの応援メッセージをご紹介させいていただきます!
◆岡安賢一さん《伊参スタジオ映画祭実行委員長》
清見寺の長田さんから今回の話を聞いた時、すぐには理解ができなかった。
清見寺で言い伝えられている妖怪カシャの話は以前伺っていて「遠野物語のような想像力豊かな物語がここ中之条町にもあったんだ!」と感動したことは記憶にあり、それはなんとなく理解していた。
すぐに理解できなかったのは「その物語を後世に伝えるために刀剣と袈裟を作りたい。そのプロジェクトをクラウドファンディングで行いたい」という後半の部分だった。
お寺がクラウドファンディングをするというのも珍しいし、いくら歴史ある清見寺とはいえ、自身の寺に残すものを作るお金がクラウドファンディングで集まるのか・・目標額も高額だし・・と、正直その時はそう思ってしまったのだ。
けれど、長田さんの真剣な目に「はい、協力します」と二つ返事をし、今回のプロジェクトではご依頼いただき映像制作を担当させていただいた。そして、クラウドファンディングがはじまり月日が経つごとに、僕が理解できなかったことを理解できるようになってきた。
今回のプロジェクトを通じて清見寺が行いたいこと、あるいはそれ以前から清見寺が行ってきたことは、「開かれた寺」であり行政とは違う「新しい公共」であるように思う。そう思ったのは、今回のプロジェクトを応援する地元の同級生や移住コーディネーター、地域おこし協力隊、ヨガ講師や忍者ミュージアム代表やアーティストといった多彩な顔触れであり、実際清見寺では以前より寺ヨガや音楽ライブなどを行って、信仰に関係なく地域の住民たちが集まれる拠点となっていた。
そして今回のプロジェクトに沿って行われた講談イベント等も大いに地元を賑やかせた。清見寺のそのような姿勢を応援する声は多く、僕が勝手に心配していた目標金額も達成。さらなる充実を求めたクラウドファンディングを続けている。
◆
このプロジェクトが無事に終わった後のことも想像したい。そこに生まれるのは「物語の力」である。僕自身、撮影で加わった人間国宝の講談師、神田松鯉先生が語る「妖怪カシャ退治伝説」を聞いていて、神田先生が講談という技術によって物語をぐんと広げる様を目撃した。鹿野和泉守の生前の話を丁寧に語ることにより、葬儀以降の物語がさらに豊かに感じられたのだ。それは昔話や教訓話の枠には収まらない、今の時代にも通じる生きた物語であった。
今回のプロジェクトに駆け込み応援する方も、応援はしなかった方も、ぜひとも刀剣と袈裟完成後の中之条町・清見寺を訪れていただきたい。そこで目にする実物と、その背景にある物語は、あなたにとってとても魅力的に映るに違いない。
ーーーーーーーーーーーーーーー
岡安さん、応援メッセージありがとうございました。
岡安さんはトップページの紹介動画をはじめ、TETTAトークイベント(5月29日)、人間国宝神田松鯉独演会(7月24日)の撮影など、たくさんのことをお願いしましたしたが、みな快く引き受けてくださり、さらに出来上がった映像すべてにおいて、そのクオリティーの高さに感激しました。岡安さんの力がこのプロジェクトを支えてくれたのは間違えありません。ホントに感謝しています。
伊参スタジオ映画祭実行委員長をされながら、自らのお仕事もたくさんこなすなど、地元吾妻において大活躍の岡安さん。
これからのますますのご活躍を祈念いたします。