残り2日「地方で起業することのリアル——課題と可能性」
vol. 29 2025-03-23 0
◆ 残り2日、愛のある事業をしっかり育てて行く覚悟を
クラウドファンディング終了まで、ついに残り2日となりました。
これまで支援してくださった皆様、本当にありがとうございます。
地域で新たな事業を立ち上げることは、理想と現実の狭間で常に模索し続ける作業です。
「地方にはチャンスがある」と言われる一方で、資金、人材、市場など、乗り越えるべき課題は山積みです。
しかし、だからこそ「地方での起業」は新しい社会のあり方を生み出す可能性を秘めています。
今日は、そんな地方起業のリアルについて掘り下げてみます。
今日のテーマ「地方で起業することのリアル——課題と可能性」
◆ 地方で起業する3つのハードル
地方での起業には、大きく分けて 3つのハードル があります。
1. 資金調達の壁
地方では、都市部のようなエンジェル投資家やベンチャーキャピタル(VC)の数が少なく、
金融機関も「不動産担保なしの融資」に消極的な傾向があります。
中小企業庁のデータによると、地方で起業した人の 約60%が「自己資金のみでスタート」 しており、
外部資金を確保する難しさが浮き彫りになっています。
地方自治体による補助金やクラウドファンディングの活用が鍵となりますが、
書類作成や採択基準のクリアには相応の準備が求められます。
2. 人材確保の困難
地方では、専門スキルを持った人材が圧倒的に不足しています。
実際に「地方でITビジネスを立ち上げよう」としても、
エンジニアやマーケターを現地採用するのはほぼ不可能で、
結果としてフルリモートワークや都市部とのハイブリッド運営が求められるケースが多いです。
また、「優秀な人材が来ても、地方に定着しづらい」という課題もあります。
リモートワークが当たり前になった今、地方で“働き続ける”仕組みをどう作るかが課題 です。
3. 限られた市場規模
地方は人口が少なく、顧客基盤が限られています。
例えば、地方でカフェを開業したとしても、都市部のように日々多くの新規客が来るわけではありません。
そのため、「地域内だけで完結するビジネスモデル」には限界 があります。
地域資源を活かしつつ、オンライン販売や都市部との連携を視野に入れた「ハイブリッドな事業戦略」が不可欠です。
◆ それでも地方で起業するメリットとは?
では、なぜ地方で起業するのか?
リスクがある一方で、地方ならではの3つの可能性も存在します。
1. 圧倒的なコスト優位性
東京・大阪などの都市部では、事務所や店舗を構えるだけでも多額のコストがかかります。
一方、地方では 家賃や人件費を大幅に抑えられる ため、固定費が低い分、利益を出しやすい構造があります。
例えば、都内で月額30万円のオフィスを借りる費用で、地方なら古民家をリノベーションし、
店舗兼住居として活用することも可能です。
2. 地域資源を活かした独自ビジネス
地方には、都市部では手に入らない独自の資源があります。
たとえば、
- 空き家を活用した宿泊施設
- 地元食材を使った飲食ビジネス
- 伝統産業のリブランディング
こうした「その地域にしかない価値」を提供できる点は、地方ならではの強みです。
3. 競争が少なく、支援が得やすい
都市部では、同じような業態の競争が激しく、差別化が難しいことが多いですが、
地方では 「○○をやっている人は、ほぼいない」というケースも多く、ブルーオーシャン になりやすいです。
また、地方自治体や地域住民の支援を受けやすい点も、地方起業の大きなメリットのひとつです。
◆ さとまる不動産が目指す地方起業の形
地方で起業するには、課題と可能性の両方を理解した上で、
地域の特性を活かしつつ、持続可能な仕組みを構築する 必要があります。
さとまる不動産では、以下の取り組みを通じて、
「地方での起業・移住」をより実現しやすい環境にしていきたいと考えています。
- 空き家の情報整備と流通の活性化
移住希望者や起業家がスムーズに物件を探せるよう、空き家のデータベースを構築。
また、ドローンや360度カメラを活用し、都市部にいながら物件の詳細を確認できる仕組みを整えています。 - 地域ブランディングの強化
単に「空き家を売る」のではなく、地域の魅力とセットで発信。
特に、自治体や住民と連携しながら、地域の課題に合わせた不動産活用のプランを提案します。 - デジタル×アナログの融合
住民が撮影した情報を一次データとして収集し、最終的な販売コンテンツは専門的な撮影チームが担う。
地域の声を反映させつつ、質の高い情報発信を行います。
◆ 現在の進捗
・支援金額:746,000円(75%達成)
・支援者数:62人
・終了まであと2日
このクラウドファンディングが、「地方での起業」に関心を持つ人のヒントになれば幸いです。
ラストスパート、引き続き応援よろしくお願いいたします。