残り9日「空き家と新築、どこで線引きする?」
vol. 22 2025-03-16 0
【残り9日、考えを言葉にしていく】
クラウドファンディングも残り10日。
ここからの一日一日は、僕が伝えたかったことを言葉にする時間になると思っています。
これまで「田舎の不動産」「空き家活用」「地域の未来」について考え続けてきましたが、単に古いものを残すだけが正解ではないという実感が強まるばかりです。
僕は、田舎の景色が好きです。
でも、そこに暮らす人が「住みたい」と思える場所でなければ意味がない。
単に「空き家を活用しよう」ではなく、「どこに手を入れ、どこに新たな価値を生み出すのか」を、そろそろ本気で考えなければならない時期に来ていると感じています。
今日は、その視点で「空き家と新築の線引き」について話したいと思います。
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本日のテーマ:「空き家と新築、どこで線引きする?」
◆ 「とりあえず残す」が正解ではない
「空き家が増えているのだから、すべて活用すればいい」
そんな単純な話ではないことを、現場で関わるほどに実感します。
確かに、古民家には歴史や文化が息づき、その土地の風景を形成する要素として価値があります。
しかし、すべての空き家が「再生する価値のある建物」かというと、そうではありません。
だからこそ、次の3つの視点が大切になると思っています。
1. 景観としての価値があるか
その地域の風景を形作る重要な建物かどうか。
伝統的な町並みの一部をなす建物や、地域のシンボルとなるような古民家は、単なる住宅としてではなく、街の価値を維持するために残す意味がある。
2. 土地のポテンシャルを活かせるか
古い建物があることで、土地本来の魅力が損なわれていないか。
建物の配置や向きが悪く、現代の生活スタイルに合わない場合は、新築のほうが合理的な選択になることも多い。
3. 建物自体の再生可能性
古民家だからといって、すべての建物が再生できるわけではない。
基礎や構造が脆弱であれば、耐震補強にかかるコストは膨大になり、結果的に住む人の負担が増える。
築100年以上の伝統工法で作られた建物は、適切な改修をすれば長持ちするが、戦後の住宅不足時代に急造された木造住宅は、必ずしも長期的な利用に適していない。
こうした要素を踏まえ、「空き家だから残す」「古いから壊す」ではなく、それぞれの土地にとって最適な形を探すことが大切だと考えています。
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◆ 新築は田舎に必要ないのか?
「空き家があるのだから、新築は不要」
そう考える人も少なくありません。
しかし、僕は新築にも重要な役割があると考えています。
なぜなら、地方では「新しい建物がほとんどない地域」が多く、「選択肢がない」ことが移住や定住を阻む原因になっているからです。
1. 住みたい家がない問題
地方では、「住みたい」と思うような中古物件が圧倒的に少ない。
空き家の活用が難しい場所では、新築を「土地の価値を引き出す手段」として考えることができる。
2. 仕事のための建築が足りない
「お店を開きたい」「宿をやりたい」
そう考えても、適した空き家がないために断念するケースが多い。
新築が適切に取り入れられることで、地域の経済活動を支えることができる。
3. 空き家と新築のバランスが大事
どこでも新築を建てればいいわけではない。
「再生する価値のある空き家」と「新築すべき場所」の線引きを、地域ごとに丁寧に考える必要がある。
新築が「土地の価値を引き出す手段」として活用されることで、空き家とのバランスを取りながら、田舎に新たな価値を生み出すことができるのではないでしょうか。
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◆ 「空き家か、新築か」を決めるのは誰か
この問題を考えるとき、大切なのは 「決定権がどこにあるか」 という視点です。
現状では、空き家の所有者がすべての判断を握っていることが多い。
しかし、空き家を持っている人が、常に最適な判断を下せるとは限らない。
適切な活用方法が分からず、結果的に放置されるケースが多いのが現状です。
だからこそ、地域ごとに「どこを活かし、どこを新しくするのか」を考え、住民・行政・不動産事業者が連携して意思決定をしていく仕組みが必要ではないでしょうか。
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◆ さとまる不動産が目指すもの
僕たちがやりたいのは、空き家をすべて活用することではなく、「田舎で暮らす人が最適な選択肢を持てる状態をつくること」です。
□ 活かせる空き家は、適切に再生する
□ 新築が適した場所には、価値を高める建物をつくる
□ その判断を、個人任せではなく、地域の視点からサポートする
これからの田舎の住まい方には、「空き家」か「新築」かという二択ではなく、その地域にとっての最適解を探る視点が求められる と思っています。
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現在の進捗
・支援金額:661,000円(66%達成)
・支援者数:51人
・終了まであと10日
このクラウドファンディングが、「田舎との関わり方の選択肢」を広げるきっかけになれば嬉しいです。
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