「シェアハウス山燈子と、もどかしさの先に見えたもの」
vol. 19 2025-03-13 0
本日のテーマ:「シェアハウス山燈子と、もどかしさの先に見えたもの」
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◆ 人生の迷子になった僕がたどり着いた場所
僕が大学院を辞めた後、どこに向かうべきかも分からずに転がり込んだのが、「シェアハウス山燈子」でした。
そこは、シンガー・ソングライターの清水十輝(とき)さんが作り上げた、古民家を活用したシェアハウス。
目の前には小さな小川が流れ、音楽ルームや板の間、囲炉裏がある空間には、仲間たちがこたつを囲み、酒を飲みながら夢を語る、そんな時間が流れていました。
僕がそこに住んだのは約半年。
でも、その前後の関わりを含めると、なんやかんや1年近く山燈子と共にあったと思います。
当時の僕は、大学院を辞めたことで自分の進むべき道が全く見えなかった。
迷いながらも、「今の自分に何ができるのか?」を必死に探していた時期でした。
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◆ 朝の瞑想と、夜の語り合い
山燈子での生活は、ただの住居ではなく、自分自身と向き合う時間を持つ場所でもありました。
朝は、オーナーの十輝さんと40分間の瞑想をするのが日課。
そして夜になると、シェアメイトたちとこたつを囲みながら語り合う時間が待っていました。
そこに集うメンバーは、それぞれ何となくやりたいことを持っていながらも、まだ明確な形にはなっていない人ばかり。
ゲストハウス縁の立ち上げに関わる者、地域で何かを始めようとしている者、単純に山燈子の空気感に惹かれて集まってきた者。
そんな彼らと語り合いながら、僕自身も少しずつ「自分が何を大切にしたいのか」を探し始めました。
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◆ 「ビジネス」と「自分の軸」の狭間で
当時、僕は広島イノベーションハブCampsという、起業支援施設でもバイトをしていました。
そこでは多くのビジネスイベントが開催され、「どうすればビジネスを形にできるのか?」を学ぶ機会がありました。
でも、ビジネスの理論を学べば学ぶほど、「本当に大切なのは、自分が何をしたいのか?」という問いにぶつかりました。
「稼げるから」「需要があるから」
それだけで事業を作っていいのか?
山燈子の仲間たちと語り合う中で、僕が本当に求めていたのは、「ただ成功すること」ではなく、
「自分の価値観を大切にしながら、誰かの役に立つこと」でした。
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◆ 音楽が教えてくれた、心の揺らぎ
山彦には音楽ルームがあり、そこでは十輝さんがギターを弾き、みんなで歌を歌う時間がありました。
ある日、僕は彼のCDを買い、それを聴きながら、十輝さんが生歌で一曲歌ってくれたんですね。
その曲を聴いて、僕はなぜか泣いてしまった。
20代のもどかしさ、未来が見えない焦り、それでも何かにすがりたい気持ち。
そのすべてを、十輝さんの歌が代弁してくれているように感じたんです。
音楽の理論を学んだり、電子ドラムを叩いたりする時間もあったけれど、一番心に響いたのは、「音楽の持つ力」でした。
言葉にできない想いを、メロディが代わりに伝えてくれる。
そして、十輝さんは僕の言葉にも耳を傾け、時には鋭く、時には優しく、僕の考えを引き出してくれました。
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◆ シェアハウス山彦がくれたもの
結局、山燈子で考えた事業プランは形にならなかった。
でも、「自分の言葉で何かを生み出すことの大切さ」は、間違いなくこの場所で学びました。
シェアハウス恩とは違う、でもどこか通じるものがある、
「価値観を見つめる場」としての山燈子
そして、そこで出会った人たちと交わした言葉は、間違いなく今のさとまる不動産につながる、大切な時間だったと思います。
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現在の進捗
・支援金額:631,000円(63%達成)
・支援者数:50人
・終了まであと13日
このクラウドファンディングが、
「田舎との関わり方の選択肢」を広げるきっかけになれば嬉しいです。
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