「ゲストハウス縁と挑戦の連鎖」
vol. 18 2025-03-12 0
本日のテーマ:「ゲストハウス縁と挑戦の連鎖」
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◆ 出会いは彼のヒッチハイクから
安佐北のNPO事務所「あおぞら」を改装した際に出会ったのが、現在の広島ゲストハウス縁のオーナー正垣紅さんでした。
第一印象は、「なんか変なお兄さんが来たな」でした。
当時、彼は広島市内にシェアハウスを持ったのに、「まだ日本一周中です!」と言い張っており、
自己紹介で真っ先に言ったのが、「今日はヒッチハイクで来ました!」だったのを今でも覚えています。
「なんでこの人、普通に移動するのにヒッチハイクするんだろう?」
その自由さに驚きながらも、「なんか楽しそうな人だな」と思ったのが、僕と彼の最初の接点でした。
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◆ シェアハウス恩で知った、自由な生き方
彼が広島市内で運営していたシェアハウス恩を知り、当時西条に住んでいた僕は、広島市に出るときの拠点として入り浸るようになりました。
そこに集まるのは、旅人や個性的な生き方をしている人たち。
「世の中にはこんなに自由に生きている人がいるんだ」
という驚きと安心感があったのを覚えています。
そのうち彼は「町と海と山をつなぐ」というビジョンを掲げ始めました。
聞いてみると、広島のまちと、山や海の地域プレイヤーをつなぎ、広島全体を楽しめる場を作るというものでした。
そして、その実現手段として選んだのが、ゲストハウスでした。
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◆ 勢いで設計図を書いた、無謀な挑戦
紅さんは僕に、「ゲストハウスやりたいんだけど設計しない?」と提案してきました。
正直僕は、「この人本当に大丈夫か?」と心配になりました笑
しかし当時、僕は大学で建築を学んでいたので、研究室を通してプロジェクトに関われないかと考えました。
しかし、大学の先生からはあまり前向きな反応は得られず、
「だったら個人でやるしかない」と、勢いで設計図を書き、プロジェクトに飛び込むことになりました。
普通に考えたらむちゃくちゃな話です。
でも、当時の僕たちは、勢いと熱量だけで突き進んでいました。
「経験なんかなくてもやる」
そんな覚悟で取り組んだプロジェクトは、完成したときに、
紅さんと泣きながら喜び合うほどのものになりました。
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◆ 「挑戦する場」をつくることの意味
僕にとって、ゲストハウス縁は、ただの宿泊施設ではありませんでした。
そこに関わることで、「挑戦する機会」が広がり、たくさんの人が「打席に立つ」ことができた場所でした。
学生だった僕には何もなかったけれど、当時持っていた「学生ネットワーク」を活かし、仲間たちの手を借りながら、一緒に場を作り上げていった。
それは、「自分が挑戦することで、周囲にも挑戦の機会を提供できる」という学びにつながりました。
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◆ 自分の軸を見つけた場所
完成して8年経つ今も、僕は平日は江田島、土日祝はゲストハウス縁という二拠点生活を送っています。
そこには、「旅人との出会い」があり、「まちを楽しむ視点」があり、何より、自分が何をしたいのかが、より明確になっていく時間がたくさんあります。
結局、今のさとまる不動産のビジョンも、こうしてゲストハウス縁で出会った人たちや、経験したことが大きく影響しています。
リノベーションスクールでも感じたことですが、
「当事者として関わることで、自分が何者なのかが見えてくる」
というのは、まさにこの時期の経験が大きいと思います。
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現在の進捗
・支援金額:621,000円(62%達成)
・支援者数:49人
・終了まであと14日
このクラウドファンディングが、
「田舎との関わり方の選択肢」を広げるきっかけになれば嬉しいです。
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