「安佐北のNPO事務所改装で学んだこと」
vol. 17 2025-03-11 0
本日のテーマ:「安佐北のNPO事務所改装で学んだこと」
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◆ 挑戦の始まり——安佐北のNPO事務所「あおぞら」の改装
大学3年生の夏、僕は広島市安佐北区にあるNPO事務所「あおぞら」の改装に関わりました。
当時、東広島の西条に住んでいた僕は、山を越えて安佐北まで通いながら、どうやってこの場所を作っていくのか、まったく手探りの状態で動いていました。
チームの人数だけが増えていく中で、何をすればいいのかわからない。
人にどう物事を頼めばいいのか、どうチームをまとめるべきなのか。
そんな基本的なことさえ、全くわからない状態だったのを覚えています。
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◆ 言葉にする力の大切さ
そんな僕を支えてくれたのが、副代表を務めてくれた奥野和希でした。
僕のリーダーとしてのコミュニケーション能力は当時まだ拙く、仲間との意思疎通もうまくできずに苦戦することが多かった。
でも、和希がチームメンバーの言葉を拾い、それを整理してみんなに伝えてくれることで、プロジェクトは前に進んでいきました。
彼の「人の気持ちを言葉にする力」に僕はすごく憧れて、あの時から今までの10年間、言語化する能力を磨くことを意識し続けてきました。
僕はいまだに彼ほど上手くはできないけれど、「考えたことを言葉にする」ことの重要性を彼から学びました。
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◆ 安佐北の土砂災害と「あおぞら」が生まれた背景
NPO事務所「あおぞら」が立ち上がった背景には、安佐北の土砂災害がありました。
災害時に、地域の防災意識が低いと、どうしても混乱が生じる。
特に土砂災害は、インフラが遮断され、命に直結するリスクがある。
だからこそ、「あおぞら」は若者の活動支援とともに、地域防災の向上を目指していたんです。
僕自身も、実際に土砂掻きや復旧作業に参加しながら、「人と人の連携の脆弱性」や「家を建てる場所の重要性」を実感しました。
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◆ 防災と空き家のデジタル化
今、僕はさとまる不動産を立ち上げ、空き家の活用に取り組んでいます。
でもこれは単に空き家を売ることではなく、地域の安全にもつながることだと考えています。
独居高齢者や空き家の情報をデジタル化することは、災害時のリスク管理の面でも非常に重要です。
あの時、NPOの活動を通じて防災の大切さを学んだからこそ、空き家対策が単なる「不動産の問題」ではなく、地域全体の防災や福祉の視点とつながっていることを、今強く感じています。
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◆ まずは「手を動かすこと」から
この改装プロジェクトを通じて、僕はもう一つ大切なことを学びました。「不安でも、とにかく手を動かすこと」です。
当時、僕は何もわからず、無力さを痛感しながらの挑戦でした。
でも、実際に動いてみることで、失敗しながらも少しずつ前に進める。
その経験があったからこそ、今、さとまる不動産の事業にも挑戦できているのだと思います。
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現在の進捗
・支援金額:621,000円(62%達成)
・支援者数:49人
・終了まであと15日
このクラウドファンディングが、
「田舎との関わり方の選択肢」を広げるきっかけになれば嬉しいです。
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