「向島—都市と島の間にある場所」
vol. 10 2025-03-04 0
本日のテーマ:「向島—都市と島の間にある場所」
――――――――――――――――――
◆ 島なのに都市、でも自然もすぐそばにある
向島は、瀬戸内海に浮かぶ島の一つですが、一般的な「島」のイメージとは少し異なる特徴を持っています。
向島は、島のサイズに対して平地が多く、尾道・福山・三原といった都市部へのアクセスが良いことから、「島でありながら都市的な生活ができる」 という独特のポジションを確立しています。
実際に、瀬戸内海の人口1,000人以上の島々を調査した際、向島は唯一、「都市部と同じレベルの人口集中地域」 に分類されるほどの密度を持っていました。
つまり、向島は「島」というより、「海を隔てた都市の一部」として機能している面が強いのです。
――――――――――――――――――
◆ 向島の持つ二面性—都市の機能と島の自然
向島の特徴的な点は、都市的な暮らしができる一方で、自然との距離が近いということです。
例えば、島の北側には造船業の拠点があり、スーパーや病院、学校など、生活に必要な機能が揃っています。
一方、南側に行くと、瀬戸内の穏やかな海が広がり、観光やレジャーに適したエリアが点在しています。
向島が「都市と島の間の存在」になれたのは、この「都市機能のある北側」と「自然と開かれた南側」のバランス があったからこそではないでしょうか。
これは、かつての日本家屋にあった「ハレ(特別な場)」と「ケ(日常)」の概念にも似ています。
・「ケ」=生活の場としての北側(造船業、住宅地、スーパーなど)
・「ハレ」=外に開く場としての南側(観光エリア、海沿いの景観)
こうした要素が共存することで、都市と島の両方の魅力を持つ という向島らしさが生まれているのだと思います。
――――――――――――――――――
◆ 向島の未来—「都市の一部」としての島の可能性
向島のような「都市と島の間の場所」は、これからの地方のあり方を考える上で、一つのヒントになるかもしれません。
完全に田舎に移住するのではなく、都市の便利さを享受しながら、自然も身近に感じられる。
そんな暮らしの選択肢が、向島のような場所にはあります。
これからの時代、「島」は観光やリゾートだけのものではなく、「都市の一部としての島」「もう一つの暮らしを持てる島」としての可能性も広がっていくのではないでしょうか。
――――――――――――――――――
◆ さとまる不動産が目指すもの
さとまる不動産では、「田舎との関わり方をもっと自由にする」ことを目指しています。
向島のような、都市と島の間にある場所を活かした暮らし方 や、「移住」にこだわらず、その土地と程よい距離感で関われる方法 を模索していきたいと考えています。
田舎は住むだけではなく、関わる場所にもなる。
そんな新しい田舎との向き合い方を、これからも提案していきたいです。
――――――――――――――――――
現在の進捗
・支援金額:571,000円(57%達成)
・支援者数:48人
・終了まであと22日
このクラウドファンディングが、「田舎との関わり方の選択肢」を広げるきっかけになれば嬉しいです。
――――――――――――――――――