「人生に四季を、心には資産を。」に込めた想いとは?
vol. 5 2025-02-27 0
本日のテーマ:「人生に四季を、心には資産を。」に込めた想いとは?
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「田舎」はただの場所ではない
この言葉を考えたのは、江田島の地域おこし協力隊として活動しながら、「田舎との関わり方」 について考え続けてきたことがきっかけでした。
僕が地域おこし協力隊として配置していただいた、江田島市のさとうみ科学館では、教育委員会の所管として海を中心とした地域ならではの学習題材として、島の生物生態を教える仕事を行なっています。
そこの西原館長は、「ふるさとの自然を知る子どもは、ふるさとを語れる大人になる」というコンセプトを掲げ、目的とビジョンが明確で、方法に囚われず、教育を進めていく姿勢に感銘を受けました。
地域の自然や文化を知ることが、やがて大人になったときに、その場所に対する誇りや愛着につながる。
そんな考えに共感しながら、「自分にとって田舎とは何か?」と考えたときに浮かんだのが、「人生に四季を、心には資産を。」 という言葉でした。
また、広島県の大崎下島で活動する ナース&クラフトさんでは、「100年生きたら、おもしろかった。」というコンセプトフレーズを掲げています。
「生きてきた時間を振り返ったときに、楽しかったと思える人生を。」
そんな想いが込められた言葉から、サービス対象者である高齢者を彷彿させながら、孤独に向き合うということが感覚としてわかるため、関わる人みんながどんな風に捉えたらいいか分かる、素晴らしいコンセプトだなと思いました。
この二つの考えに触れたことで、「田舎と関わることは、その人の人生を豊かにする」という確信が生まれました。
それが 「人生に四季を、心には資産を。」 という言葉につながっています。
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田舎が持つ「許容感」
都会と田舎の大きな違いは、「物事に対する許容感」 だと思っています。
都会は、合理的で、目的を持って動き続ける場所です。
「何をするか」「どうあるべきか」がはっきりしていて、結果を求められる。
だからこそ、目的を達成するためのスピード感がある一方で、「こうでなければならない」という枠組みが強くなりやすい。
一方で、田舎には、「こうでなければならない」という線引きが曖昧な部分が多いです。
時間の流れも、人の動きも、季節の変化も、もっと 「そのままでいい」 という寛容さがあります。
急いで何かを決める必要もなく、目に見える成果を出すことだけがすべてではありません。
例えば、田舎で出会う人は、誰かの肩書きや職業ではなく、「その人そのもの」を見てくれることが多いです。
都市部では、「何をしている人か?」が先に来ることが多いけれど、田舎では「どんな人か?」が大切にされます。
それは、そこにある自然や歴史の積み重ねのように、人の生き方もまた、すぐに判断するものではないという感覚があるからなのかもしれません。
そういう環境にいると、自分自身もまた、「何者でなければならない」というプレッシャーから解放されていきます。
すぐに結果を出さなくてもいいし、何かを変えなくてもいい。
ただそこにいて、四季の移り変わりとともに、自分の変化を感じることができます。
田舎には、そういう 「ゆるやかな受け入れの力」 があると思っています。
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なぜ「人生に四季を、心には資産を。」なのか?
四季には、それぞれに美しさがありますが、春には花粉が舞い、夏は暑さが厳しく、秋はどこか寂しさを感じ、冬は冷え込みが深まります。
けれど、その季節ごとの厳しさがあるからこそ、春の芽吹きを喜び、夏の青空に心を躍らせ、秋の実りを味わい、冬の静けさに安らぎを覚えるのだと思います。
人生も同じで、苦しいことがあるからこそ、その先にある喜びや豊かさがより際立ちます。
そして、移ろいゆく変化を受け入れ、楽しむ視点を持つことができるのが、田舎という場所の持つ力ではないでしょうか。
また、「心には資産を。」という言葉には、目に見える資産としての不動産や土地だけでなく、そこに宿る経験や人とのつながりこそが、本当の価値になるという想いを込めています。
都会では「効率」や「成果」が資産とされがちですが、田舎では、関わり合いや時間の積み重ねが、その人の人生にとってかけがえのないものになっていきます。
さとまる不動産を通じて、そんな「心の資産」を持つ人が増えていく未来をつくりたい。
それが、私の目指すことです。
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現在の進捗
・支援金額:566,000円(56%達成)
・支援者数:47人
・終了まであと27日
このクラウドファンディングが、
「田舎との関わり方の選択肢」を広げるきっかけになれば嬉しいです。
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