毎月第3土曜日は子どもサポートプログラムを開催しています。
vol. 1 2015-08-15 0
いろいろな思いが交錯する8月15日。
町の空気の密度も濃く感じます。
サポコハウスでは「子どもサポートプログラム」。
最後にキラキラふわふわモールで大きな輪と小さな輪とつなげ、
お家に持って帰りました。(グリサポせたがやFBより)
グリーフサポートせたがや『子どものサポートプログラム』(1.5時間)の流れをご紹介します。
1.「はじまりの”わ”」
「サポコハウス」は大切な人の死を経験した子どもたちが集まる場所であり、学校やお家で話せないことをおしゃべりすることもできるし、好きな遊びをすることもできることを説明します。
「サポコハウス」にはいくつかの「ルール」があります。
- 話したくないときは話さなくてもいいです
- サポコハウスで聞いたお友達の話は外でしません
- 「やめて」と言われたらやめます
- たたいたり悪口を言ったりしません
- モノを投げたりしません
- 必ず大人のファシリテータと一緒にいます
そして自分の名前や誰が死んだのかなどの自己紹介をしたあとは、自由な時間です。
2.自由な時間
子どもたちは自分のしたいことを自分で決めます。ファシリテータと呼ばれる大人は、子どもたちの遊びを邪魔せず参加します。グリサポせたがやではファシリテータ養成講座を開催し、どのようにグリーフを抱えた子どもたちに寄りそえるのかについて学びます。
グリーフやトラウマはエネルギーに例えられることがあります。
小さなエネルギーや大きなエネルギー。一人ひとり、その時その時で違います。
大きなエネルギーは、壁や床をクッション材で覆った「火山の部屋」で、柔らかいぬいぐるみやビーチボールを投げたり、サンドバッグを叩いたり蹴ったりして、自分も人も傷つけずに発散することができます。
3.「おわりの”わ”」
その日をどのように過したかをみんなでシェアします。最後に「おにぎりまわし」という「終わりの儀式」をして終わりです。
大切な人の死を体験すると、自分の力ではどうすることもできない変化によって、自分の人生にたいする「コントロール感」を失います。一つ一つの遊びや行動を「自分で選んで実行している」という感覚の積み重ねが大切です。また、「さようなら」を言えないまま大切な人とお別れした子どもにとっては、「はじまり」と「おわり」という区切りも大事。普段何気なく使っている「こんにちは」「さようなら」ですが、大切な意味があります。
子どもたちがサポートプログラムに参加している間、保護者は別室で「語り合い」を中心とした会に参加します。子どもサポートプログラムの内容は原則として保護者にお伝えしません。保護者のことを心配して自分の気持ちを表現できない子どもたちがいるからです。また、保護者は子どもの前で話せない悩みや感情を話すことができます。
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