短編執筆シナリオキャンプという3泊4日の脚本合宿について
vol. 29 2020-04-07 0
大石です!
先日記事になったディレクターズワークショップが終了してしばらく年(しばらくねん)が経ち、若手支援の大きめ企画を去年の冬に立ち上げました。
「短編執筆シナリオキャンプ」です
3泊4日、王子に宿泊所をつくり、1日一食はみんなで同じ釜の飯を食い、風呂に入ったり寝たりする健康的な生活をしながら、30分以内の台本を書き上げ、推敲しまくるというなかなかストイックな企画だったと思います。合宿なのに打ち上げはノンアルコールでした。
とりあえず、参加者にしか配らなかったしおりをまずは大公開です
結局、毎日読み合わせ俳優が来てくれて、とても楽しい会になりました。
今回のシナリオキャンプのポイントは「健康的に台本を書くこと」でした。
めちゃめちゃ健康そうな我々
当時の「ごあいさつ」がこちらです。
□ごあいさつ□
結局書くのは一人なので、劇作家は批評の声に耳を貸さないことができます。
戯曲・シナリオの書き方が書かれた本はたくさんあるので、勉強も一人でできます。
だいたい書いてるときの心の弱さなんか豆腐のようなものですし、もしくは棘を沢山出してしまったりします。
毎回違う問題が出てくるし、何回書いても同じところでつまづいたりします。個人で解決するならば、必ずしも集まる必要はありません。
だけど、もし面白いものを書くために、何かわからないけど足りないもの、を求めているならば、
本番はないけど〆切はある中で、健康的に悩まされながら、
どうせ一人だけど同志とともに、脚本のことを考える4日間を作りませんか。
劇場の職員は劇団主宰とスタッフで構成されており、数名ずつ常駐します。談話室も用意し、参加者同士も常時お話できる状態です。
生活をしながら脚本を書く、ということも重視しています。晩御飯を囲みながら、脚本についてあれこれ会議します。
だけど、最後は結局一人で書くしかない。
と知っている人たちが、お互いの作品を尊重し、その上でそれを超えてくる意見を出し合って、それを取り込む会です。
はじめての開催です。参加した人で色が変わる企画だと思っています。ご参加お待ちしております。花まる学習会王子小劇場ブログ
初回参加者に本当に恵まれた企画でした!ご参加のみなさんは年齢も経験もばらばらでしたが、毎日の読み合わせ・ミーティング・推敲を繰り返して、最終的にとても面白い台本がたくさんできました。
(毎日全部印刷していくのですが、だんだん量が増えていき、最終的にはこんな感じに)
職員は
・常に誰か一人が起きている
・印刷をする
・相談を受けたらお話しする
・会議を回す
・料理をつくる
などを主にやっていました。
もちろん、うちで料理といえば烏丸さんですね。
話は変わりますがこちらが牛乳消費レシピ第3弾の新作動画です。
みなさんぜひ拡散してください!!!!!!!!
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そんな感じで、3泊4日、毎日1食付き、住居と風呂つき、会議には職員4人が常にいて、さらに夜通し誰か一人が起きていて、なんでもお話を聞くぜ、
という体制でこの企画 無料でした。なんでだろう
たぶん今年はやれません!!!正直に言いますと!
でも、(こんな若輩が言うのもなんですが)(だし、わたしは脚本が遅い人間なので、反感もあるかもしれませんが)割と「あと3回推敲したら傑作になりそう」な脚本を、年に何回も見ているような気がしています。そして、「自分の良さ」って意外と自分だけでは気づきづらいですし、同じ「脚本家」として「あなたはこういう特徴があるね」だったり「ここはこう言う風に乗り切ってるだったり、そんな横の会話をする機会って、あまりないように思えます。
独自に進化することはもちろん必要だし、それができない人は色々と難しいとは思いますが、
独自にだけしか進化できない という 「場所のなさ」は、なんとかしたいことのひとつでした。
意義も意味もある企画だと思うので、ぜひ来年以降開催するためにも、そしてそれに参加してくれる(だろう)若手のためにも、ぜひクラウドファウンディング、まだまだ拡散お願いします!!!