公開編集会議を行いました!
vol. 7 2020-12-21 0
この度はたくさんのご支援・ご協力ありがとうございます。
11月17日に始めたクラウドファンディングも残り1ヶ月を切りました。
おかげさまで目標金額には到達しましたが、
より良い本にするためにクラウドファンディングは引き続き行っています。
追加でご支援いただいた分は
当初は少なめに見積もっていたけれど、実際に依頼を打診してみたら、
もっとかかることがわかりつつある翻訳代に当てたいと思います。
また並行して本の中身をより良いものにするために、中身もつめて行きたいということで
先週公開編集会議をトーク形式で行いました!
トークのお相手となってくださったのは、
大阪のクリエイティブ集団grafの代表服部滋樹さん、写真家の丸山由起さん
そしてWhyKumanoの後呂孝哉さんです。
服部さんはこれまで日本各地の工芸の産地でのブランディングや
兵庫県、滋賀県、奈良県などにおいてデザインという観点から
地域のブランディングを手掛けられて来られた方。
美大でも教鞭を取られており、クリエイティブディレクターという観点から
ちょっと思ってもみなかったユニークなアイデアをいつもたくさん出してくださる方です。
トークではこれまで撮影した写真を一緒に見ていただきながら写真の感想を頂いたり
本を制作していく上でコアとなるコンセプトを導いていただきました。
・動画はこちらから
https://www.facebook.com/aya.hemmen/videos/3514669...
・トークのハイライト
本を見た人が追体験できるように写真の裏に撮影した日にちと時間を入れよう。(23:00)
このトークを見てくれていたデザイナーの坂田さんともすぐに連絡が取れ
「日付は入れましょう」と即採用が決定しました。
服部さんはおじいさまが田辺のご出身ということもあり、よくよく考えたら
とても熊野に縁の深い方でした!
そんな服部さんの和歌山・熊野地方の印象を聞いてみました。
・服部さんの和歌山・熊野の印象は?(33:23)
さてRoute42はフォトガイドブックを出版するプロジェクトです。
どうしても冬場と雨の多い梅雨時は観光の谷間になりがちです。
そんな悩みを服部さんに打ち明けたところ、「ツアーリーダー」制の観光という前代未聞のアイデアを教えていただきました。
・これからの観光はツアーリーダー制?
旅は誰が案内するか、が大事だから一年を通して、自分の好きな季節を案内してあげるっていうのはどう?(47:30)
ちなみに、私は空気が澄んで水の透明度が増した冬の南紀が大好きです。
42号線から見える沿岸部のウバメカシたちが冬らしく少し黄色がかって見えるのも、
枯れた枝に風の通り道のような筋が見えるのも大好きです。
後呂ちゃんは、生マグロ水揚げ日本一を誇る那智勝浦のマグロが美味しい2月から3月に1票。
写真家の丸山さんは梅雨時の山々から立ち昇る煙のような湿度がありありと見える
梅雨時の景色がお好きだそうです。
トークではこの他にも「この本は『場所』だけではなくて天候を意識した旅がテーマだよね」という裏テーマもさらりと服部さんはご指摘されました。
みんなが熊野の天気を意識するようになったら面白いね、なんて言ってましたが
実はそうなったらいいな、と願っています。
熊野地方に通うようになり、私は以前よりも地球温暖化や台風、海流の動きなど地球を取り巻く環境の変化により敏感になりました。
だからと言って自分が地球にいいことをしているなどとは言うつもりはありません。
むしろ暮らしが楽しくなった、という感覚が近いかもしれません。
サーフィンはやったことがないですが
サーファーに共感するところは大いにあると思います。
都会のビルの中にいると暑さも寒さも感じません。
そんな便利な環境で人間中心の生活をしていると
季節の移り変わりも分からなくて
昨日と今日が金太郎飴のように続いていく、といいますか。
近年は蛇行しているようですが、本州で黒潮が最も接岸しているのは枯木灘であり、熊野灘。
海の上で台風が起きれば遠く遠くのエネルギーを波に乗せて教えてくれます。
熊野は自分たちが他でもない地球の上に暮らしていること、
人間は自然を前にとてもちいさな存在であることを思い出させてくれる大切な場所です。
本日12月21日は冬至でしたね。
これから少しずつ夏に向かって太陽が伸びていくのと同時に
コロナもおさまり、普通の暮らしが早く戻りますように。
クラウドファンディング、引き続き頑張ります!
そして少しずつ本の具体的な制作も進めていきます!!
引き続き見守っていただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。