ろくでなしを支えた人たち!照明部編
vol. 6 2017-01-24 0
撮影三日目
今日は幸子の住む団地の撮影。団地の室内からはじまり夜の公園ナイター。低予算映画の撮影において、夜のオープンロケ(屋外)はかなり力量が問われる。というか、少ない予算で(機材と人員が不足)アイデアと労力でカバーするしかない。肉眼では見えていてもカメラで撮ると真っ暗という経験は普通の人でもよくあることだろう。映画でも、充分に明かりがないとスポットライトが当たったようにそこだけ明るくて周りが全部黒く潰れてしまう。なので通常、元々街灯があって明るめのところがロケ場所に選ばれることが多い。しかし今回ロケ場所に選ばれた公園はほとんど地明かりのない状態だった。そんな中行われた公園ロケ。『ろくでなし』照明技師の秋山さんの人脈と技術と労力(酷暑の中、助手の子や応援の子たちも朝から晩までへとへとになるまでやってくれた)と、制作部の交渉により(ライトを置かせてもらい公園を照らす場所と電源を確保)低予算とは思えない立派な、奥行きのある撮影が出来た!皆さん本当にご苦労様でした。
補足、照明部は夜のオープンだけじゃなく、昼間も室内も大変重要なお仕事が沢山あります。
照明:秋山恵二郎〔写真は昼の撮影で太陽と雲の状況を確認しているところ〕
映画美学校を卒業後、テレビなどの照明助手をしながら、自主映画などにも携わる。2007年公開の『ジャーマン+雨』(横浜聡子監督)で照明技師を務め、以降、幅広い作品で活躍。主な作品に『ハッピーアワー』(15/濱口竜介監督)、『水の声を聞く』(14/山本政志監督)、『人の望みの喜びよ』(15/杉田真一監督)、『セトウツミ』(16/大森立嗣監督)、『俳優 亀岡拓次』(16/横浜聡子監督)、『まんが島』(17公開予定/守屋文雄監督)などがある。