第3回 ねぶくろシネマ@湘南T-SITE 閉幕
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2016年4月19日(土)『第3回ねぶくろシネマ@湘南T-SITE』が無事閉幕しました。ご参加頂いたみなさんありがとうございました。また、早々にチケットが完売してしまい、ご迷惑をおかけしました。当日は定員ちょうどの120人のお客様にご来場頂きました。
第3回は、ガレージでねぶくろシネマ。
コンセプトは「映画のワンシーンのように、ガレージにねぶくろを持ってみんなで映画を見る」。ねぶくろシネマというより”ガレージシネマ”ですね...w。会場は、湘南T-SITEにある「CAR LIFE LAB」という、普段は車を中心としたライフスタイルの提案するショールーム。ヴィンテージな車が展示されているその空間を見たとき、ここで1950年代くらいのアメリカを舞台にしたクラッシックな車が出てくるような映画を見たいと直感的に思いました。
そこで選んだのが、「STAND BY ME(スタンド・バイ・ミー)」。リバー・フェックス等が演じる少年たちが寝袋を持って一泊二日の冒険の旅に出るというストーリーは、正に”ねぶくろシネマ”にぴったりのタイトル。
今回挑戦した2つのチャレンジ
1つ目は、アウトドア用タープをスクリーン代わりにしたこと。
場所は決まったものの、このカーライフラボには調布の橋脚にあたるスクリーンがありませんでした。ねぶくろシネマは「あえてスクリーンを作らない」というコンセプトがあります。スクリーンのために鉄骨で足場を組んだりすると、お金もかかるし、自分たちでは施工できないので手軽さに欠けるということです。何か身近な大きな布でスクリーンの代わりになるものないかと探していたところ…。ありました。それがキャンプ用のタープです。軽量で引っ張りにも強く、寝袋と同じアウトドア用品。何もなかった空間に見事300インチのスクリーンが完成しました。
2つ目はチケットの有料化です。
第1回、第2回と開催した調布は、河川敷で仕切れないということもあって、無料上映で開催しました。第3回は、映画の中で出てくる瓶コーラやパイを食べながら映画の雰囲気をより楽しんで貰いたいと考え、あえて有料にさせて貰いました。サクサクで美味しかったミートパイやドリンクは湘南T-SITEの中にあるカフェ「LIFE Sea」さんにご協力頂きました。
開始時間になっても陽が落ちない…。
美しい夕陽をみながら、いよいよ入場開始17時半。ぞくぞくとみなさん寝袋やアウトドアチェアを持って集まってきます。
集まってきたかたの1/3がアウトドアチェア派。2/3は雑魚寝派。最前列はいい具合にゴロゴロしています。しかし、まだ明るい…。
予定では18時上映開始だったのですが、なかなか陽が落ちません。18時を過ぎても暗くなりきらなかったので、急遽いらっしゃっていた「朝日おとうさん新聞 」兼 父と子の遊びサイト「oton+to(オトント)」編集長 布施太郎さんと対談をさせて頂きました。「子供が冒険や新しいチャレンジをしたいと言ったときに、親としてどう対応すべきかという質問には、「見ないふりをして、そっと背中を押してやるしかない」など、家族連れの参加者も多かったのですごく参考になったのではないでしょうか。
そして、調布で大好評だったビデオメッセージ。湘南でも上映させて頂きました。事前に応募して頂いた方に早めに現地に来ていただき撮影しました。お母さんから家族へ「いってらっしゃい、お帰りなさいって言ってもらえること。毎日とても幸せに感じています…」など。毎回この企画にはジーンとさせられます。
いよいよ暗さも申し分なく、始まった本編。最前列のみなさんいい具合にゴロゴロしています。電車が少年たちに追いかけてくるシーンで、子供達が「あぶなーい」と声を出していたり、各場面で笑い声が漏れていたりで、映画館というより、大きなリビングで映画を観ているようなあたたかい感覚になります。
まとめ
代理店ではなく、調布のお父さんたちが開催し始めたイベントがまさか、湘南に出張することになるとは…。野外映画館の底力を感じます。
映画は映画館で見るだけじゃなく、河川敷でもガレージでもどこでも観ることができます。上映開始の挨拶で、熊本・大分県をはじめとする九州地方の方へのお見舞いを申し上げましたが、被災地でも大きな壁やタープがあれば、すぐに上映会をすることができます。
実際、そういったお話のお誘いも頂くのですが、われわれには野外上映会を開催するノウハウはあるものの、上映機材を所有していません。それらを長期間レンタルできる資金力もありません。今後われわれの出番もあると思います。だからこそ、皆さんにご協力をお願いしたいと思っています。よろしくお願いします。