第2回 ねぶくろシネマは400人以上が参加
vol. 2 2016-03-28 0
12月に続き、3月26日(土)に第2回「ねぶくろシネマ@調布・多摩川河川敷」を開催しました。第1回が来場者数100人だったのに対し、今回は運営側で数えられただけでも前回の4倍累計400人以上は来ていたのではないでしょうか。予想を超えてたくさんの方が WEB、SNSやラジオなどを聞いて駆けつけてくれました。
気温は5℃前後。 3月末なので暖かくなっているだろうと思っていたのですが、寒の戻りと風もあったので、体感温度はかなり低かったです。そんな中、テントを張ったり、ねぶくろを2枚重ねたりなど各々工夫して、7割くらいが最後まで残ってくれたのではないでしょうか。実際は、子供より大人が寒さに耐えきれなくなるケースが多々見られました。
来場者は、ファミリーだけでなく、恋人・友達同士、ご近所さん仲間など様々。なかには、ペットを連れて来る人もいらっしゃいました。愛犬と映画を見るなんて想像したこともなかったですが、野外で愛犬家だけの映画上映なんかやっても楽しそうですね。
3つのチャレンジ
今回第2回を開催するにあたって、3つの新たなチャレンジをしました。
① 野外という魅力を最大限に引き出す映画を選択。
第1回は「しあわせのパン」を上映し、映画の中で登場するパンやスープを飲みながら映画とその雰囲気を楽しむという試みでした。
今回の第2回は、開催日程が満月に近かったこともあり、映画のタイトルを「E.T.」にしました。 E.T.が自転車のカゴに乗って、満月の夜空を飛ぶシーンはあまりに有名ですが、実際に映画に出てくるシーンに近い状況で映画が観れたら、それは貴重な体験になると考えたからです。
映画が始まった時は曇り空でしたが、クライマックスを迎える後半には、見事にまんまるなお月様が顔を出してくれました。また、出店者も映画にちなんだ食事を準備してくれて「 E.T.の形をしたシナモンロール」や「 E.T.ソーセージロール」など味覚でも楽しませてくれました。
②車の電気だけで上映
野外で映画を上映するのであれば、より地球に優しい上映方法で開催したいという思いがありました。とくに、電源の確保に関してはガソリン発電機ではない方法を模索していました。そこで、今回のチャレンジとして、三菱自動車さんにアウトランダーPHEVをお借りして、車の電力だけで映画の上映が出来るのかに挑戦しました。
運営側の多少技術的なトラブルがありましたが、最後まで安定した電力が確保でき、アイドリングすることもなく、無事に上映ができました。
③大切な人へビデオレターを上映
3つ目は、ビデオレターを事前に募集して、映画上映前に流すということにチャレンジしました。お父さん→息子へ、子供→お父さんやお母さんへ、旦那さん→奥さんへ、彼氏→彼女へ、息子→離れて暮らす父母へ…など、一緒に来ている本人には内緒で思いのこもったメッセージが流されました。会場からは笑いが起こり、なんともアットホームな雰囲気に。ただ映画を上映するだけじゃなく、毎回1人でも多くの人の心に残るイベントになってくれたらいいと思っています。
「ねぶくろシネマ」の可能性
第2回を開催してみて、この映画鑑賞スタイルの大いなる可能性を感じています。子供たちがシーンごとに発する感想がとても愉快で、周囲もそれに対して怒ったり注意することもなく、それも映画の一部として受け入れている印象でした。子供が騒いでもいい映画。親にとってはどんなに楽なことか。通常の映画館だったら、白い目で見られるかもしれませんが…。
また、映画のエンドロールが流れると観客席から自然と拍手が沸き起こり、運営側も思わず涙が溢れました。我々が思い描いていたアットホームであたたたかい映画の鑑賞スタイルが実現に近づいた気がしました。
まとめ
イベントというのはそこに関わる人の多さと思いの深さで成功か失敗かが別れると思っています。ただの映画の上映会ではなく、多くの人が関われるような実験を積み重ねて、心に残る一晩が演出できたら最高だと思います。そこに来ていた子供たちの1人でも「小さい頃、河原で観た映画は面白かった」って思い出してくれたらそれが一番の喜びです。
クラウドファンディングを経て、この実験をさらに加速させて行きたいと思っています。ぜひ力を貸してください。よろしくお願いします。