関連ストーリー
vol. 9 2023-10-13 0
どちらかと言えばアーヴォック(セイウチ)は背脂と血合いが強めの豚肉。ウカル(北極ウサギ)は濃厚で上質 な鶏肉みたいだ。ウミマック(ジャコウ牛)はまんま牛肉だな。ナノ(白熊)は..ナノ。オッホ(脂身)が強めで 獣臭いから基本塩茹で。アッパリヤホ(春の渡り鳥)の塩茹では濃厚で絶品、蟹を剥いて食べている感覚に近 い。アケヒョ(北極ライチョウ)は甘みが強く、獲れたてなら羽を毟って生で。ブイシ(アザラシ)も血合肉で 足がはやいから新鮮に限る。エスキモー 流ならオッホや目玉は生で。・・・でも俺はやっぱりマータック(イ ッカクの表皮)が一番うまいなあ。と、北極地方を先住民と生活するくらいまで掘り下げていくと「それ食べて 大丈夫なの?」と考えさせられるような様々な猟師めしにありつくこととなる....
POLAR EXPOSURE関連ストーリーのご紹介です。
(株)モチヅキ制作のBACKCOUNTRY RESEARCH 2023/2024に昨年のグリーンランド 遠征からのエッセイと写真を掲載いただいています。ストーリーは現地の友人との狩猟生活からの体験をつづらせていただきました。プロジェクトをはじめた当初は希少動物を狩る姿やその解体作業に強い抵抗がありましたが、次第に私たちの食生活についても考え始めました。
はたして、できるだけ地球に負荷をかけない食とは。「命をいただくこと」自分はその背景をもっと考え、感謝し、選択をしていかなければならないのだとも気付かされました。
このBACKCOUNTRY RESEARCHはMSR取扱店にて入手可能です。私のエッセイ他、極地冒険やさまざまなフィールドの一線で活躍する専門家のストーリーが満載です。是非ご覧ください。