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雪の写真家・遠藤励が取り組み続ける、北極圏遠征プロジェクトをクラウドファンディングで実現!
2017年よりグリーンランド、シベリアで遠藤励が取り組み続ける、極北の先住民文化の記録。北極圏の希少な写真群でのアートブック制作と作品展開催、そしてシベリアに伝承が残る「祭壇」を目指す新たな遠征を含む複合プロジェクトです
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長野県出身、写真家。スノーボードカルチャーに精通。90年代から地元のシーン開拓に携わり、現在まで日本や世界各地の雪山・コミュニティを訪れ専門誌やメディアに作品を寄与。また、雪にまつわる作品表現に傾倒し、「snow meditation」や「水の記憶」を発表。近年は雪の民族を撮影するプロジェクトに注力し、北極圏に通いながら、変容する自然環境や先住民族の暮らしを撮影。 作品集に「inner focus」(小学館)、「Vision quest」(自主制作)がある。
2017年よりグリーンランド、シベリアで遠藤励が取り組み続ける、極北の先住民文化の記録。北極圏の希少な写真群でのアートブック制作と作品展開催、そしてシベリアに伝承が残る「祭壇」を目指す新たな遠征を含む複合プロジェクトです
はじめまして。写真家の遠藤励と申します。
雪深い北アルプスの麓に生まれ、スノーボードカルチャーを起点に、写真家として雪にまつわる創作を続けてきました。私の創作活動の根底には雪国での生活があり、今日までスノーボードの世界に携わることで冬季のほとんどを雪上で過ごしています。自然の中で心身を解放し、美しさと危険とが隣り合わせる雪山と向き合うことで「雪」そのものを深く考え、それらから得るインスピレーションを作品に繋げてきました。身近な自然の、その変化を肌で感じる機会が増加するに伴い、私は「雪の民族」とその「地域」を写真に記録する遠征活動を2017年から始めました。世界中で異常気象と自然災害が頻発している今、人間も地球の一部であり、自然から切り離された存在ではない、ということを改めて真剣に考え、それをみんなで共有していきたいと私はいつしか考え始めました。
「写真家にできることはなんだろうか?」
そんな自問から生まれたのが「POLAR EXPOSURE」と名付けた私の写真家としての活動です。北極へのあこがれや、原始的な暮らしに関心のあった私は、自分の環境よりさらに雪との関わりが深い北極圏に暮らす先住民族の現在をドキュメンタリー作品として伝えていくことをその目的としました。そして、そこでの活動は自分がこれまで雪山で積み重ねてきた経験を活かせるものだと感じました。
私は2017年を準備期間とし、北極に関する情報収集に費やしました。そして遠征資金を調達したり、極地研究者の例会に出席し、実際の現場での体験やその声を聞いたりしながら自分がどこへ向かうべきかを考えました。気候変動や地域の発展の影には、失われゆく自然と先住民文化がありました。われわれ日本人と同じモンゴロイドであり、人類ルーツにも近い北極圏の先住民の暮らしは、現代人がエコロジーやサステナブルという言葉を掲げて自然の重要性を訴え始めるよりはるか昔から、地球や宇宙の天文学的なサイクルと直結した狩猟と採集による暮らしを続けてきました。
吹雪のため海氷のキャンプに備えるイヌイット
白熊を追い詰めた犬と猟師
獲物を探し、何日も犬ぞりで旅をするイヌイット
しかし、すでに多くの人々が知るように、北極圏では氷床の消失が進み、地球全体の気温上昇の2倍以上の温暖化がみられています。それらは世界の気候に対し大きな負のインパクトを与え、そして巡って私たちの日々の生活に返ってくるといわれています。
また、海氷の融解による、今まで存在しなかった北極航路の開通や、膨大に眠るとされる油田や自然資源に世界中から注目が集まり、その調査と採掘が本格的に始まろうとしています。
私の活動は、単に北極や先住民族の姿をアーカイブとして残すだけではなく、被写体である現地住民との信頼関係を築きながら彼らの生活を追経験し、その深層心理に触れ、理解し、そしし明らかにしていくことでもあります。グリーンランドへ4度、シベリアへ2度の遠征を行う中で触れた、彼ら北極圏に住む「イヌイット」や「ネネツ」と呼ばれる先住民が数千年に渡って営んできた暮らしは、現在の温暖化と近代化により、わずか十数年で大きく変わりつつあります。写真家として私の想いは、この現実を、事実だけを伝える報道ではなく、自分の体験や学びを作品から共有する方法で、人と自然との共生や経済活動が地球に及ぼす影響について、いま一度みなで見つめ直していくことに繋げていきたいと考えています。
安定した海氷が張る期間が短くなった、地球最北の集落
このプロジェクトは、下記の複数の要素の実現を志すものです。
①作品展の開催
過去5年にわたってのグリーンランド撮影が、昨年ひと段落しました。その節目として、これまでの成果の発表として10月27日(金)より、都内のギャラリーで作品展を行います。こちらはクラウドファンディング期間中の開催となりますが、目標額に届かなくとも自費にて実施・開催いたします。
②アートブック「MIAGGOORTOQ」の制作 (①②までが今回最初のゴール)
作品展後の完成を目標とし、これまでの活動の成果物として、アートブックの制作を始めています。アートディレクターとして、写真集デザインで高名な白谷敏夫さん。編集として「SPECTATOR」誌の青野利光さん、そして翻訳監修者として「不都合な真実」の翻訳などで知られる枝廣淳子さんを迎えます。私のこれまでの撮影は、単に北極圏に訪れ、そこで目にした美しい景色や人々のスナップ的な記録ではなく、入念なリサーチや研究と、私のコンセプトに基づいたドキュメンタリー作品です。詳細は下段にて改めてお伝えいたします。
③シベリアへの再遠征、北極圏の忘れられた聖域へ(ストレッチゴール)
永らく遊牧の民であったシベリア先住民の定住化が進みつつある影響で、古来より往来のあった北極圏の人々の民俗的信仰の拠点が、北極圏の広大な自然の中に忘れ去られようとしています。シベリア先住民の自然信仰にとって最も重要な聖域。そこには動物の骨や木などで作られた祈りの祭壇がある伝承があり、これまでほとんど知られず、記録もされることがなかった秘境です。私は、ストレッチゴールとして、この地への探訪を行いたいと考えています。そこに行くための常設的な交通手段は勿論なく、広大な北極圏の最果てにあることなどから、過去にその場所に訪れたことがあるのはロシア内でも限られた研究者のみで1996年が最後の調査となっています。
古来より続いてきた先住民の暮らしにも消費社会が到来し、政府の管理による近代化が進んでいます。原始的な姿をとどめていた雪国の民族は、まもなくこの地球上から消えつつあるのです。また気候変動は確実に彼らの生活を脅かし、2020年にはシベリアで気温が摂氏38度を記録、北極圏の観測史上最高となりました。また、近年頻発している「冬場の雨」は、ツンドラの表層を硬い氷へと再氷結させるため、雪を掘って苔を食べれなくなるトナカイや動物たちを一度に餓死させます。2021年に1,000頭のトナカイ引き連れて、私を140kmにおよぶ遊牧体験に導いてくれたネネツ族の長は「いま我々にとって一番の脅威は温暖化による雨だ」と話しました。
私は上述の秘境を目指し、シベリアへの再遠征を行うことを検討しています。なおストレッチゴール未達成の場合、いただいたご支援は、クラウドファンディング期間中に行った作品展に充当するほか、自己資金に加えるかたちで今後の活動に大切に活用させて頂きます。
食料となる苔を求めて遊牧移動するシベリアのトナカイ
2021年のシベリア北極圏の遠征
過去5年間の北極圏遠征の中で得た情報や経験から、伝統的な文化の残る集落を探し、私はそこで生活するイヌイットと信頼関係を築いてきました。「エスキモー」としても知られる彼らの暮らしは、主に野生の大型哺乳類を狩ることで食料を得る「狩猟文化」です。私は述べ6カ月以上の現地滞在を重ね、現地の家族と氷床を越える犬ぞりの旅に出たり、ある時は消滅集落にたった一人で暮らしているイヌイットと一緒に生活をしながら狩猟を手伝いました。そんな中で、私は「命をいただく」ということの意味を学び、目撃することが極めて難しいとされる白熊やセイウチ、イッカクといった大型哺乳類の狩りの現場にも立ち会う機会に恵まれました。
北極圏に生息する大型哺乳類の何種かは絶滅が危惧されているため、それらの狩猟は先住民だけに許されています。遠征開始の当時は、狩猟文化とはいえ、実際に血を流して死んでいく獲物の姿に胸がつまる思いでした。しかし、狩猟から解体、そして毛皮などの副産物の活用まで全てを自己の責任で行う先住民の姿に気づかされることがありました。それは「普段の自分の暮らしが、いかに都合の良い部分だけを見ていたか」ということです。
イヌイットによるセイウチの解体風景。北極圏での生活様態の視覚的資料は非常に少ない
また、その現場のダイナミズムをドキュメンタリー作品として切り撮った事例は世界的にも少なく、希少な価値を備えます。なお、このプロジェクトはデンマークと現地の政府機関に申請し、必要な手続きと承認をとった上で行っています。
アートブックのタイトルである「MIAGGOORTOQ(ミアゴート)」とは、現地の言葉で「犬の遠吠え」のことを意味します。北極地方の集落に響きわたる、「野生の目」を失わない犬たちの遠吠えは、私の記憶の中で、いまも鮮明にリフレインを続けています。
極北の民族集落には犬ぞりで狩りをしながら生活する人の姿がわずかに残る。「野生の目」を失わないイヌとヒトの原初的な共存風景も残る
特別寄稿「大島育雄の記憶」
このアートブックには、地球最北の民族集落に住んでいらっしゃる大島育雄氏から「大島育雄の記憶」として、現地で50年間過ごしてきた体験をもとに執筆いただいた寄稿文を集約します。大島さんは私が生まれた1978年に、日本人として初めて北極点に到達した「日本大学北極点遠征隊」の一員でした。1972年、単身でグリーンランド北西部の集落シオラパルクを訪問した彼は先住民の人々や自然に魅了され、以後、半世紀を経た現在も同地で暮らしています。「イヌイットの伝統を受け継ぐ猟師」としてグリーンランドでは特に知られた存在です。私は、大島さんを何度か訪ね、現地の習慣や歴史を学ばせていただきました。力強くて謙虚な姿勢、先住民文化や自然への敬意を持ち続ける大島さんの姿は、私の心にとても響きました。
半世紀を地球最北の民族集落で見つめてきた大島育雄氏
「理想のアートブック」を目指して。
リトルプレスやZINEといた自主制作による発表は現在世界中のアーティストが行っている新たなムーヴメントです。私はアートブックの制作にあたり、出版をとりまく状況が著しく変化していく中、商業出版では著者が出版時期を選ぶことが難しく、よほどの自由が許されない限り、内容から装丁にいたるまで、様々な制約やコントロールが生じることが、これまでの経験から想像されました。このプロジェクトのように、部数や収支の責任をすべて自分で負い、自主制作を行うメリットは、「アートブックとしての理想」を追求できることです。また、今回制作する「MIAGGOORTOQ」は、世界的に関心の高い北極圏の「現在」を伝えるタイムリーな作品として、そして自分にとっても大きな誇りとなるように全身全霊をかけて制作し、このプロジェクトが持つであろうメッセージの伝達とその拡散に挑戦していきたいと思っています。
これまでの活動の成果発表となる作品展の開催は以下にて行います。
【MIAGGOORTOQ】遠藤 励 作品展 概要
■日程:10月27日(金)~11月5日(日)■オープニングイベント:10月27日(金)18:00~
■場所:AL Tokyo ■住所:東京都渋谷区恵比寿南 3-7-17
■URL: https://al-tokyo.jp
■展示内容:写真作品の展示およびインスタレーション・図録の販売
AL Tokyo 作品展フライヤー / 狩りで得た肉を食べるイヌイット
【アートブック:MIAGGOORTOQ】概要
■発送予定:2023年12月初旬以降■判型:B4変形■装丁:上製本フルカラー■項数:250ページ予定 ※ 上記内容を国内で賄える制作所は限られていますので若干の変更はご容赦ください。
■著者:遠藤 励■アートディレクション:白谷 敏夫■特別寄稿:大島 育雄
■本文編集:青野 利光(SPECTATOR)■翻訳監修:枝廣 淳子■英訳:White Rowan
参考サイズ:HIROSHI SUGIMOTO SEASCAPES SEIGENSHAより
私が続けている遠征活動は多額の費用がかかるだけではなく、極地の自然環境や一般的な交通手段のない辺境地であることから、移動にかかるリスクの存在が第一に挙げられます。それは悪天候による停滞や遭難、また遠征の唯一の糸口となる現地民との連絡が途絶えてしまうこと。そして唐突なライフリスクの到来も想定されます。
例えば2022年のグリーンランドでは消滅集落に滞在していましたが、先住民と狩りのために小型ボートで出かけた海上で吹雪と大波に遭遇し、その時は運よく近くの米軍基地で保護してもらいましたが、それは自分の人生で最も死を身近に感じた体験でした。また、同じく昨年の2月末にはシベリアの北極圏で吹雪のために、中継地を結ぶヘリコプターが飛ぶことができず、天候の回復を数日待っている間にロシアによる砲撃から戦争が本格化しました。私の居た田舎町はいたって平穏でしたが、ロシアと国外を結ぶ飛行機会社が相次いで撤退をはじめたことや、ロシア全土に戒厳令が発令されると報道され、緊迫した状況になったため、急遽国外退避となったのです。そして、計画に費やした多くの手間と資金が、わずか数日の間に消えてしまいました。
ストレッチゴールとして設定しているシベリア再遠征は、厳冬期の2月から3月にかけてを計画中ですが、あくまで情勢から判断し、渡航を見合わせる可能性も十分あります。現地の協力者によると、2023年9月現在のロシア国内は概ね平常を保っているようですが、現在のロシアへの入国と、そこから目的地への道なき移動は着実に進めていくことが大切で、トラブルを招いたり、あえて身の危険を冒すようなことは今後も避けなければならないと思っています。
バックアッププランとしての資金の使い道
もしストレッチゴールを達成するご支援をいただき、しかしシベリア再遠征を見送らざるを得ないと判断した場合、これまでの成果を「発表」に切り替えて、ご支援いただいた資金を活用したいと思います。それは19世紀から始まり、現在もイタリアで2年に一度開催されている、世界的な芸術家が招かれ集う芸術祭「ヴェネチア・ビエンナーレ」のサテライト企画展での「MIAGGOORTOQ」の発表です。次回の開催は2024年の4月から11月までの7カ月間、ヴェネチアの中心で行われます。(リンク)私は2021年にもその招待状を受け取りましたが、当時はプロジェクト自体が道半ばで未完成だったこと。7カ月間におよぶ作品の会場設置と、それらの運営や維持管理にかかる費用が非常に高額であることから見送らざるを得ませんでした。
■URL https://personalstructures.com
それらの状況を考慮した運営本部(ヨーロピアン・カルチャルセンター)から、改めて2度目の招待状をいただきました。現在の私には、このプロジェクトから得た経験を作品化し、より多くの人々と共有する準備ができています。
バックアッププランとして、このビエンナーレに参加し、伝統的な欧州の祭典で、このプロジェクトが持つメッセージを発表し、世界と共有することは非常に意義のあることだと考えています。
【MIAGGOORTOQ】東京恵比寿にて作品展
2023年10月27日(金)より11月5日(日)まで
【アートブック:MIAGGOORTOQ】
12月初旬頃から順次発送予定
【シベリア再遠征】※ストレッチゴール
2024年2月20日~3月20日頃を予定
※バックアッププラン:ヴェネチア・ビエンナーレ出展
開催期間 :2024年4月20日~11月24日
■作品展開催費用: 70万円
■アートブック「MIAGGOORTOQ 」初版150部 制作費用:220万円
■リターン製作物・発送費用:10-80万円
■ストレッチゴール:シベリア再遠征費用:160万円
※バックアッププラン:「ヴェネチア・ビエンナーレ」出展管理費:230万円
第一目標額の280万円は過去5年間の成果発表(ロードマップ①+②)に重点をおき、アートブックの制作とリターンにかかる発送費用・クラウドファンディングの手数料に当てさせていただき、東京での作品展は自己資金を投入することで開催とします。それらの発表を達成することで、ストレッチゴールとなるシベリアを目指してこの活動を継続したいと考えています。
初版150部 MIAGGOORTOQ アートブック+ステッカー
12月の完成を目指して制作中のアートブック「MIAGGOORTOQ」に直筆サインと初版150部限定のエディションナンバーを入れてお届けします。特製ステッカーつき。 ※ステッカーサイズは11cm×11cmとなります。※写真のブックはあくまで架空のイメージです。
直筆サイン・エディションナンバー入りポスター +ステッカー
POLAR EXPOSURE / 2018年の作品展から制作をはじめたポスターコレクションに新作(B)を加え、「イヌと・ヒトと・自然」が揃いました。ディープマット紙に、国内では稀な「FMスクリーン印刷」を採用し、綺目の細かいやわらかな仕上がりです。
各50枚限定。直筆によるサインとエディションナンバー・制作日付入り。A、B、Cの中からご希望の1点と特製ステッカーをお届けします。 ※2018年制作ポスターは残り少ないため、なくなり次第アップデートにてお伝えします。
作品名:ヒャッコウ(鉄砲)/ 2022
作品名:カンミャ(イヌ)/ 2018
作品名:宙還り / 2018
ファインアートプリント
これまでのグリーンランド遠征で撮影した作品を、熟練した職人と私が一点一点確認しながら作業を行い、上質な印画紙プリントにてお届けします。また、この活動のすべては中判カメラで撮影を行っているため、大判に引き伸ばしたプリントでも鮮明で美しい作品に仕上げることができます。
制作例1:Lambda crystal print アルポリック・パネル仕様(H900mm - W1200mm)
制作例2:額装サイズに合わせて提案させていただく作品群の中から、写真家としてのこだわりと経験を注入し、永く愛される一枚を目指して制作します。額縁はニールセンのフォトフレームを予定しています。
※各サイズのエディション(ED:)は制作点数の限定をお約束するものです。なお、提供するプリント作品につきまして、記載以外の特殊加工やサイズは別途ご相談となります。
フィールドレコーディング音源+写真データ
新たな試みとして、遠藤 励が北極圏に住む人々と、自然や動物たちの営みを高音質で録音を行っている音源をリターンに加えさせていただきます。音源内容:シベリア・ネネツ族とキャンプの様子、雪原を歩く、グリーンランド・イヌイットの操る犬ぞり、犬たちの遠吠え、春に飛来する渡り鳥の鳴き声など。それぞれの音源に合わせた写真作品データを10点お付けいたします。視覚と聴覚で北極圏を感じていただけます。
リターン内容:WAV形式音源:30-60分。JPEGデータ作品:10点。お届け形態:USBメモリ
私の挑戦はまだまだ続きますが、このプロジェクトをいち早く皆さんと共有していくことで期待している夢があります。それは、皆さんのご支援と拡散によって、より多くの人々が自分の生活に感謝し、みなで未来を見つめていくようになるきっかけにつながっていくことです。
世界で頻発する異常気象や、その原因とされる温暖化が人為的な影響からくるものなのかは、正直私にはわかりません。ただ、確実だと思うのは、現代社会が招いた工業化と、消費を積極的に促す社会には異常な部分があるということです。それらから生じる廃棄物や汚染は、動物の生育環境を大胆に奪い、そして北極圏の最果ての地で自然に寄り添いながら生きる人々の暮らしに影響を与え続けています。また、物質的な欲望を増幅させる経済構造の拡散は、人の概念の集積である地域の文化にも影響するでしょう。一度破壊されてしまった自然や失った文化を取り戻すことはとても困難で、再生がなされないのは歴史を見ても明らかです。
私はこの星の美しい自然と、人々が築き、紡いできた文明と文化が大好きです。改めていまの生活を見つめ直し、考え、節度をもった暮らしをつづけていく上でのヒントが、北極圏に生きる雪の人々と動物たちの瞳の中に見えると思います。
どうか私に皆さんの力をかしてください。
遠征中継地イルリサットの郊外
【写真家 えんどう つとむ】
大衆スポーツとなる以前のスノーボードの黎明期を目撃し、90年代後期から国内および世界のフリースタイルシーンやバックカントリーシーンに携わりながら国内・北米・欧州のボードカルチャーの専門誌やメディアに作品を提供。また、2007頃より雪にまつわる作品表現に傾倒し、「snow meditation」や「水の記憶」などの雪や氷河の作品シリーズを発表。近年は北極先住民族の生活に入りながら「雪の民族」を題材にしたプロジェクトに取り組んでいる。長野県・大町市出身・在住。
プロジェクト専用・インスタグラム :https://www.instagram.com/polarexposure2023/
【おもな作品等】
雑誌:「DIMENSHION-文明の境界線-」/ 日本カメラ 2018年1月号 巻頭特集/ 日本カメラ社
寄稿:「未来に残したい風景」/ coyote 2018年7月号 / Swich Publishing社
展示:「星の肖像」
The Chain Museum(横浜駅 NEWoMan)2020年-2021年 / 1400mm×2500mm Lightjet print
個展:「snow meditation」
@Bamboo cafe(長野県・白馬村)2011年 / fireking cafe (東京都・渋谷区)2012年 /伊那文化会館(長野県・伊那市)2016年
写真展:「水の記憶」富士フイルムギャラリー @東京ミッドタウン / 2015
ビジュアル:あおぞら銀行 クレジットカード・モバイルアプリケーションビジュアル
レポート:特集「遠藤 励・グリーンランド」THE NORTH FACE タブロイド / 2019年
広告:富士フイルム / 2018年
写真集:「inner focus」小学館(AD:白谷敏夫 ED:尾崎靖 PD:野口啓一)/2015年
インタビュー:HIDDEN CHAMPION / 2017年 ISSUE #46
雑誌:「frequency The snowboarder's Journal」(アメリカ) 表紙・特集 / 2012年
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