映画「ようこそ、美の教室へ」を完成させ国際映画祭へ

クラウドファンディング残り6日記念公開。

昔、一眼ムービーもなく、レンズ交換も出来ず、多くのみんながDVビデオカメラで自主映画を撮っていた時代。初めてHDVというハイビジョンカメラが発売され、クランクイン一週間前に購入。その時、まだハイビジョンの編集環境は全く整ってなく、ファイナルカットプロでも対応してませんでした。役者の演技をハイビジョンで撮影しながら、私は大きく心が揺れました。役者の何かが作用し、脚本が変わったのです。そして、更に編集段階で、どこか遠くの星に届いた様な誰かの想い、詩の様な編集に仕上げようとしました。多くのレイヤー構造が最期の暗転に結実する様な。この作品後、私は沈黙します。それは、今の「ようこそ、美の教室へ」を作る為の期間でした。思えば、8ミリフィルムからビデオ、一眼と道具が変わり、質こそ向上していますが、自主映画に足りないモノは沢山有ります。そこに目を向けて頂きたいという想いが有ります。矛盾していますが、商業とか芸術とか、そんなモノより大切なモノが有ります。

30分の短編です。誰にも看取られる事がないまま消えていった想いについての映画です。

A short film about a day of a family with a boy who cannot survive without a heart transplant. Frustrated at the indifference of public, his father plans to make a surprise attack on a tv-broadcasted concert to draw attention. Meanwhile, his mother, in agony to save her son, has been carrying out her own, more reliable plan; to murder other children on the waiting list for the transplant so that her son can have it sooner. Showing a brief moment of happiness and brutal ending of the family in a painful situation, the film deals with what a true human nature is.

Directed,Written,and Edited by KOJI SHIRAKAWA
Starring: Kaoru Suzuki,Takuya Fukushima,Keita Miyatani
Cinematographer:Kotaro Ikawa
Music:Kiyohito Komatsu
Sony FX-1
FinalcutPro
A KOJI SHIRAKAWA FILM 2005/HDV/16:9/color/STEREO/30min/JAPAN