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オードリロード著作集 コンバヒーリバーコレクティヴ関連書籍 翻訳出版をクラウドファンディングで実現!

オードリ・ロード著作集、コンバヒーリバー・コレクティヴ関連書籍、
翻訳出版支援プロジェクト!

1980年代に活躍したブラックフェミニストのオードリ・ロードの著作集とブラックフェミニスト集団コンバヒーリバーコレクティヴ関連書の翻訳出版!ブラック-クィア-フェミニスト関連書の翻訳出版集団として活動継続化を目指します!

コレクター
59
現在までに集まった金額
647,000
残り日数
62
目標金額 2,750,000 円
このプロジェクトでは、目標達成に関わらず、
2022年3月25日23:59までに集まった金額がファンディングされます。

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目標金額 2,750,000 円
このプロジェクトでは、目標達成に関わらず、
2022年3月25日23:59までに集まった金額がファンディングされます。

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私たちはさまざまな政治的感情を考察する団体です。現在、Audre Lorde『Cancer Journals+4 essays from Sister Outsider』と『How We Get Free: Black Feminism and the Combahee River Collective』を翻訳中。

このプロジェクトについて

1980年代に活躍したブラックフェミニストのオードリ・ロードの著作集とブラックフェミニスト集団コンバヒーリバーコレクティヴ関連書の翻訳出版!ブラック-クィア-フェミニスト関連書の翻訳出版集団として活動継続化を目指します!

“Revolution is not a one time event”--ブラック-クィア-フェミニスト関連書の翻訳出版集団“Political Feelings Collective”の活動を継続化させたい!オードリ・ロード著作集、コンバヒーリバー・コレクティヴ関連書籍の翻訳出版支援プロジェクト!

 1980年代に活躍した、ブラックフェミニストで詩人、母親でレズビアンのアクティヴィスト Audre Lorde(オードリ・ロード)の著作集やラディカル・ブラックフェミニストの集団 Combahee River Collective(コンバヒーリバー・コレクティヴ)関連書籍の翻訳出版を実現し、多くの人に届けるためにクラウドファンディングを開きました。

 オードリ・ロードが「革命は一度きりのものではない」といったように、これらの出版をまず実現し、翻訳出版集団 Political Feelings Collective の活動をさらに継続化していきたいと考えています。そして「未だ言葉が与えられていなかった経験」や「沈黙を打ち破ること」「政治的感情の考察」に焦点を当てた、フェミニズム、クィア、アクティヴィズムの情報発信・出版活動の実現を目指します。

目次

1. オードリ・ロードとコンバヒーリバー・コレクティヴの紹介

2. 出版予定の書籍紹介

3. 私たち(Political Feelings Collective)の紹介と今後の活動予定について

4. リターンの紹介

5. 予想されるリスクとチャレンジ

6. 予算の使用用途について

1. オードリ・ロードとコンバヒーリバー・コレクティヴの紹介

Ⅰ オードリ・ロードの紹介

 オードリ・ロードは、『Sister Outsider』や『Black Unicorn』など数々の著作を残してきたブラックフェミニストの作家、活動家です。ロードは、自らを「黒人、レズビアン、母、戦士(闘士)、詩人」と名乗り、活動していたことで有名です

 「主人の道具では主人の家は壊せない (The Master’s Tool Will Never Dismantle the Master’s House)」「詩は贅沢品ではない(Poetry is not a luxury)」など、さまざまなスローガン的テキストを残してきたロード。ニューヨーク、バーナード・カレッジのジン(zine)ライブラリー担当者でもあるフェミニスト司書Jenna Freedman(ジェナ・フリードマン)によると、ロードは英語圏のzineのなかで最もよく引用されているフェミニストの一人でもあるといわれています。

 しかしその言葉が生み出された具体的な文脈や背景へのアクセスは、日本語圏ではいまだ難しい状況が続いています。

 なかでも「Your silence will not protect you(沈黙はあなたを守らない)」は日本でも、複数の社会運動、ムーブメントにおいて使用され脚光を浴びましたが、もともとは、ロードの著作『The Cancer Journals』の一章(また『Sister Outsider』にも収録された)「The Transformation of Silence into Language and Action」に登場する短い一文です。この一文は右胸にしこりが見つかり、乳がんの疑いがあったことから、死を意識したロードが「自身が黙っていたことで役に立ったことはなかった」と思ったことで発せられたものでした。

 コンテキストを飛び出して、一人歩きしてしまうほどインパクトの強いロードの言葉、その言葉を生み出すロード自身を知るためのテキストを紹介できるように準備を続けています。 

 ロードは、いまだに詩が"教養"のある白人男性の特権的なものとされていた時代において、黒人女性の詩人として自身を可視化する重要性を心得ていました。たくさんの詩のみならず、エッセイも執筆したロードは、アクティヴィズムの一環として、若い世代への詩作の教育にも力を入れていました。自身の経験・感情を言葉で紡ぐことは、まさに政治的な行為であり、変革に欠かせないものだと言えるでしょう。

photo by K, Kendall(Audre Lorde, Meridel Lesureur, Adrienne Rich 1980):左からオードリー・ロード、メリデル・ルスール、アドリエンヌ・リッチ

ロードの略歴ーーーーー

1934年、西インド諸島グレナダ出身の移民の両親の間にニューヨークで生まれる。12〜13歳の頃から詩を書き始め、15歳の時に詩が『セブンティーン』に掲載される。

ニューヨーク市立大学ハンター校で文学・哲学の学士号を、コロンビア大学で図書館学の修士号を取得。その後図書館司書として勤務しながら、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジのゲイ・レズビアンカルチャーに活発にかかわる。一方、同時期に白人男性の弁護士と結婚後、2人の子どもを出産、1970年に離婚。

1968年、南部ミシシッピ州の黒人カレッジ、トゥガルー大学にポエット・イン・レジデンスとして滞在した経験を通じて、詩人と教師を生涯の仕事とすることを決める。同年、最初の詩集 『The First Cities』 が刊行。1978年、乳がんと診断され、1980年にはその闘病経験を綴った『The Cancer Journals』を刊行。1982年、「神話的自伝」を標榜する『Zami: A New Spelling of My Name』刊行。1984年、エッセイ集『Sister Outsider』刊行。この年に、ベルリンの Free University に客員教授として迎えられ講義を行う。この年から翌年をのぞいて亡くなる92年まで毎年ドイツを訪問した。1992年11月肝臓がんで死去。

ーーーーーーーーーーー


Audre Lorde,YOUR SILENCE WILL NOT PROTECT YOU, Silver Press, 2017. 2020年初旬の読書会開始から今に至るまで、毎週オンラインでの集まりを重ねてきました。

Ⅱ コンバヒーリバー・コレクティヴの紹介

 コンバヒーリバー・コレクティヴ*は、1974年にボストンで結成されたラディカル・ブラックフェミニストの組織です。女性の黒人奴隷解放活動家、ハリエット・タブマンが南北戦争中の1863年にサウスカロライナ州のコンバヒー川を襲撃し、750人の奴隷を解放したことに因んで名付けられました。

 1960年代以降の米国で政治闘争に関わっていたブラックフェミニストたちは、自分たちの特異な政治的・社会的位置をはっきりと認識していくようになりました。例えば、白人女性中心の第二波フェミニズム運動においては、運動内のレイシズムやエリート主義によって疎外されることで、そしてまた、黒人男性中心に展開されてきた公民権運動やブラック・パワー運動においても、性差別や異性愛主義に直面し周縁化されることで、自分たちの固有の経験に基づいた運動体を築く必要に駆られるようになります。

 コンバヒーリバー・コレクティヴは、こうした時代状況のなか設立された全米ブラックフェミニスト組織(NBFO)に属していたメンバーにより、より急進的な小規模グループとして独立する形で結成されました。当初はコンシャスネス・レイジングのグループとしてスタートし、その後研究会や出版活動を展開していくことになりました。

 本プロジェクトでも翻訳を行う「コンバヒーリバー・コレクティヴ・ステートメント」は、1977年に Barbara Smith(バーバラ・スミス)、Beverly Smith(ビバリー・スミス)、Demita Frazier(デミータ・フレイジャー)の3人によって起草されたステートメントで、20世紀後半の政治的文書のなかで最も重要なもののひとつであるといわれています(Kelley 2014)。

 そこでは、社会主義の視点から、批判的分析をするべき対象を階層的な資本主義というシステムにまで射程を広げ、同時に「個人的なことは政治的なこと」という第二波フェミニズムのスローガンを拡張し、いかに個人が性のみならず人種や経済、階級のポリティクスに深く絡み合った政治的な存在なのかが明示されていきます。こうしたコンバヒーリバー・コレクティヴの活動は、現代の政治運動や言説において鍵となるような重要な考え方を先駆的に描き出していたものであり、これからも何度でも立ち返っていくべきものでもあることでしょう。

注記*:The Combahee River Collectiveは様々な発音/記載がされてきました。近年のBarbara Smithのインタビューによると、Combahee Riverは地元では「コンビー」と発音されていたそうですが、コレクティヴ内では「コンバヒー」と発音されていました。日本では、「コンバヒー川集団」や「コンバヒー川集合体」と訳されてきました。)

Robin D.G. Kelley, 2014, ”Foreword”, Alethia Jones ed, Ain't Gonna Let Nobody Turn Me Around: Forty Years of Movement Building with Barbara Smith, State University of New York Press

今後の活動報告では、オードリ・ロードとコンバヒーリバー・コレクティヴそれぞれの紹介や両者の関係性、「アイデンティティ・ポリティクス」や「インターセクショナリティ(交差性)」概念とのつながりを投稿していく予定です。こちらもぜひご期待ください。

2. 出版予定の書籍紹介

① オードリ・ロード『キャンサージャーナルズ+シスターアウトサイダーより4編』(邦題未定)

(原典:Audre Lorde, Cancer Journals, Aunt Lute Books, 1980.

Audre Lorde, Sister Outsider Essays and Speeches, Crossing Press, 1984.)

〜〜〜〜本の紹介〜〜〜〜

『キャンサージャーナル』は乳がんの発見と右乳房の切除という経験を元にして書かれた三つのテキストからなる。1978年9月、44歳のオードリ・ロードは右胸にしこりを見つける。乳がんという病気をめぐる社会的な沈黙との闘い、また永遠の沈黙を強いる死に向き合うことを通して、ロードはそれまで黒人女性としてレズビアンとして直面してきた抑圧と沈黙に改めて目を向ける。ほかにロードの代表的な著作『シスターアウトサイダー』よりセレクトしたエッセイ4編を収録。

・目次(各タイトルは仮題)

Ⅰ 『キャンサージャーナルズ』 Cancer Journals

1.「沈黙を言葉と行動に変えること」The Transformation of Silence into Language and Action

2.「乳がん:あるブラックレズビアン・フェミニストの経験」Breast Cancer: A Black Lesbian Feminist Experience

3.「乳がん:強さ 対 プロテーゼ(人工乳房)」 Breast Cancer: Power vs. Prosthesis

Ⅱ 『シスターアウトサイダー』エッセイ選集 Essays From Sister Outsider

1. 「詩は贅沢品ではない」

Poetry is Not a Luxury

「光」のメタファーとともに、詩がいかに私たちの経験を照らしだしてくれるものであるか、そしていかに生きのびること、思考することの源泉として感情と詩があるかを記述したエッセイ。思考=男性/感情=女性という本質主義的で短絡的な二元論とともに劣位におかれてきた感情こそが、あらゆる力をもたらすものである、というロードの感情・詩のイメージ、その筆致は、人びとの感情をとりまく因習的なジェンダー規範、社会規範をことごとく転覆させていくと同時に、「感じること」を大切にすることを力強く後押ししてくれる。

2. 「主人の道具で主人の家は壊せない」

The Master's Tools Will Never Dismantle the Master's House

1979年、「第二の性 シンポジウム」の「Personal and Political Panel」に招かれたロードが、その場に登壇した黒人女性がごく僅かであったことを受け、白人中心主義的なフェミニズムに対し激烈な批判を加えたスピーチ。家父長制と結びついて作用・機能しているレイシズムや異性愛主義、エリート主義に疑義を呈さないフェミニズムは、家父長制を壊すことは不可能であると看破した。互いの差異を無視することなく、変化のための力を生む契機とするよう呼びかけた、記念碑的なテキスト。

3.「会話:オードリ・ロードとアドリエンヌ・リッチ」

A Conversation between Audre Lorde and Adrienne Rich

「レズビアン連続体」「強制的異性愛」といった概念を生み出したレズビアン・フェミニストの詩人、アドリエンヌ・リッチとの対談。ロードとリッチの親交は深く、相互に影響関係にあったことが知られている。

4. 「目から目へ:黒人女性、その憎しみと怒り」

Eye to Eye: Black Women, Hatred, and Anger

黒人女性の間に生じる怒りや憎しみについて恐るべき密度で分析した、衝撃的な中編。母娘、姉妹、親友や恋人といった親密な関係から、路上や図書館で偶然出くわしただけの通りすがりの黒人女性に至るまで、どういうわけか生じてくる激しい怒りと憎悪。お互いの本当の敵ではないはずなのに、どうして私たちはこんなにも愛し合うことが難しいのだろう?

考察を進めるうち、黒人女性が生まれた瞬間から社会によって憎悪を浴びせられること、次第にその憎悪を「代謝」して怒りに変え、生き延びるための力としていることが明らかになる。ロードの思考は自身のパーソナルな経験から、時空間を超えてアフリカ・ダホメ王国の女戦士にまでたどり着く。詩や神話、手紙など様々な形式の文章が自在に結びあわされた、きわめて実験的なエッセイ。

② 『私たちはいかに自由を得るか』(邦題未定)

(原典:Keeanga-Yamahtta Taylor eds, How We Get Free: Black Feminism and the Combahee River Collective, Haymarket Books, 2017.)

〜〜〜〜本の紹介〜〜〜〜

トランプ政権が発足した2017年、「コンバヒーリバー・コレクティヴ・ステートメント」の起草から40周年のタイミングで発行された。ステートメントのテキストと、これを起草したバーバラ・スミス、ビバリー・スミス、デミータ・フレイジャー、コンバヒーの理念を現代において実践する#BlackLivesMatterの共同創設者であるアリシア・ガーザのインタビューを収録。

目次

1. Introduction

2. The Combahee River Collective Statement

3. Barbara Smith

4. Bevery Smith

5. Demita Frazier

6. Alicia Garza

7. Comment by Barbara Ransby

〜〜〜〜編者・インタビュー陣の紹介〜〜〜〜

キーアンガ・ヤマッタ・テイラー

アメリカにおける人種による不平等や公共政策、黒人の人々による政治を中心に、執筆や研究、活動を行っている。2013年にノースウェスタン大学においてアフリカンアメリカン・スタディーズで博士号を取得。現在プリンストン大学教授。著書に『#BlackLivesMatter to Black Liberation』がある。

バーバラ・スミス

作家、活動家であり、人種や階級、セクシュアリティやジェンダーの交差について国際的な対話をひらくことに多大な貢献をした独立研究者であり、ブラック・ウィメンズ・スタディーズの創設者とされる。1980年に米国初の有色人種女性のための出版社、Kitchen Table: Women of Color Pressを共同設立。2005年にニューヨーク州アルバニーの議員として当選し、2006〜2013年まで2期を務める。

共編著に、ブラック・ウィメンズ・スタディーズの立ち上げに貢献した『All the Women Are White, All the Blacks Are Men:But Some Of Us Are Brave: Black Women's Studies』、編著に『Home Girls:A Black Feminist Anthology』、著書に『The Truth That Never Hurts』など。

ビバリー・スミス

イェール大学で公衆衛生学の修士号を取得後、ボストン地域で公衆衛生とコミュニティヘルスの問題に取り組む。黒人女性の健康と福祉への取り組みは、彼女の仕事と政治的活動の中心である。教育を受ける権利をはじめとする正義への情熱から、ハーバード大学教育大学院の人間開発・心理学の博士課程に入学し、修士号を取得。25年以上にわたってユニタリアン・ユニヴァーサリズムのグループで活動しており、マサチューセッツ州のウォータータウンの教会のメンバーでもある。

デミータ・フレイジャー

ブラック・フェミニスト、社会正義についての活動家、思想家、作家、教師。コンバヒーリバー・コレクティヴの創設メンバーであり、リプロダクティブ・ライツ、ドメスティック・バイオレンス、危機に瀕した子どもたちのケアと保護、貧困層や労働者階級の食生活に影響を与える都市の持続可能性の問題などに、多くの人々と協力して取り組んできた。

1986年にノースイースタン大学ロースクールを卒業後、環境保護庁の地域弁護士事務所で、連邦女性委員会の第1地域代表として働いていた時に、環境正義の問題にブラックフェミニストの視点を取り入れた。

アリシア・ガーザ

1981年生まれ、カリフォルニア州オークランド在住のオーガナイザー、作家、フリーダム・ドリーマー。カリフォルニア大学を卒業後、オークランドのジェントリフィケーションに抵抗する運動やPOWER(People Organized to Win Employment Rights)での地域住民の生活改善運動など、草の根的な組織化運動に関わる。ハッシュタグ「#BlackLivesMatter」の共同創設者であり、ブラック・ライブス・マターの国際的なネットワークの立ち上げにおいて大きな役割を果たす。米国の何百万人もの家事労働者の尊厳と公平性を求める全米家事労働者同盟の特別プロジェクトディレクター。 著書に『世界を動かす変革の力 ブラック・ライブズ・マター 共同代表からのメッセージ』(明石書店)など。

3. 私たち(Political Feelings Collective)の紹介と今後の活動予定(プロジェクトスケジュール)について

Ⅰ わたしたちについて

2020年の初め、黒人ゲイ男性の詩人たちをとりあげた映画「タンズ アンタイド」(1989)の字幕制作(Normal Screen主催により日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール にて上映)に関わったメンバーの一部は、映画の中で引用された黒人でレズビアン・フェミニストの詩人、オードリ・ロードに関心を持ち、同じくロードに関心を寄せる新しいメンバーを迎え、オードリ・ロード読書会を開始しました。

   
2020年1月13日、日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホールにてNormal Screen主催で映画『タンズ アンタイド』が上映された際のフライヤー(上)とパンフレット(下)

読書会を通したロードとの関わり合いでは、ロードのたつ立場と「私」たちの立場の距離を感じながらもたえず情緒的・感情的な揺さぶりや結びつきを感じることも少なくはありませんでした。それは、いまだにこの社会が特定の生の在り方を中心にして存在していることと深くかかわっていることを私たちが知っており、そしてそのことを感じていたからでした。

いま、私たちはコレクティヴとして、”主流”とされる文化・社会において存在しないことになっていたり、新自由主義下において無価値とされていたりする感情や経験を照らし出し、自分たちの生きている現実を再構成することで、現存の支配的な考え方とは別の考え方に基づいて作られた社会を想像できるようになれたらと願っています。

その運動のひとつとして進めている翻訳は、私たちひとりひとりが著者との近さと遠さを理解し、また自分たち自身もそれぞれに差異のある「私」であることをじゅうぶんに意識しながら行っています。お互いの読みや解釈をシェアし、そうやってときに首を傾げて問い、ときに頷き合い、ときには密かに目の覚めるような思いをしながら、少しずつ書き手のヴィジョンに迫っていこうとしています。

それらを出版や読書会といった形、場で、共有していくことを続けていきたいーー革命は一度きりのものではないからーー、こうした理由からクラウドファンディングをすることに決めました。

コレクティヴのメンバーのバックグラウンドは様々に異なりますが、フェミニズムやクィア、ZINEカルチャー、ブラックスタディーズなどをはじめとした、周縁化されてきた存在や文化の思想や文学、社会運動、またそれらの歴史について関心を持ち探求してきました。このコレクティヴは、特にブラック・フェミニズムを中心に活動を展開していますが、今後も異なる領域において、非主流の対抗的なテキストを取り扱っていく可能性をもちながら、活動を続けていきます。

twitter: @politicalfeel

Email:info@politicalfeelings.com


Ⅱ 今後の活動について(プロジェクト・スケジュール)

●2021年度までの活動

・リサーチと翻訳

・当サイト及びウェブサイト(制作予定)での活動報告、公開

●2022年度までの活動

・Keeanga-Yamahtta Taylor編 How We Get Free: Black Feminism and the Combahee River Collective(2022年9~10月頃、花伝社より刊行予定)

・Audre Lorde, Cancer Journals+Sister Outsiderより4編“Poetry Is Not a Luxury”、“A Conversation between Audre Lorde and Adrienne Rich”、“The Master’s Tool Will Never Dismantle the Master’s House.”及び“Eye to Eye: Black Women, Hatred and Anger”)(2023年2~3月頃、花伝社より刊行予定)の翻訳出版

・リターンの制作。ウェブサイトの制作、およびウェブサイトでのブラック-クィア-フェミニスト関連情報の発信、翻訳作業報告(推敲中の訳文や関連文献(映画の紹介記事など)の公開)

・読書会の開催、各地での読書会への参加

●2023年度以降の活動(予定)

・Sister Outsider収録「Learning from the 1960s」の翻訳出版(C.I.P. Booksより刊行目標)

4. リターンの紹介

さまざまな特典のついたコースをご用意しております。

『How We Get Free』翻訳書籍、zine、トートバッグ、ディスカッション・トピック集は2022年10月31日まで、『キャンサージャーナルズ+シスターアウトサイダーより4編』は2023年3月31日までにお届け予定です。お届け予定日の時間差がありますので、ご注意ください(刊行の都合により、お届け予定日が変更する場合がございます)。

今後、月一回を目安にプロジェクトの進捗をアップデート記事にて定期的にご報告します!

※全てのリターンに「お手紙」を添えてお送りします。

1)翻訳出版・情報発信活動を応援 1,500円

zine(『How We Get Free』『キャンサージャーナルズ+シスターアウトサイダーより4編』の背景や関連情報を、コレクティブメンバー各自の視点も交えながらまとめた1冊)

2)Combahee River Collective セット5000円

『How We Get Free』翻訳書籍  1冊 + zine+ロゴトートバッグ(コットン地)1つ

3)Audre Lorde セット5000円

『キャンサージャーナルズ+シスターアウトサイダーより4編』翻訳書籍 1冊+ zine、ロゴトートバッグ(コットン地)1つ

ロゴトート(コットン地) ※色は青色系統色になります。実際の刷り上がりと写真が異なる場合がございますので、ご留意くださいませ。後日の経過報告のなかで、出来上がったトートバッグの写真を公開予定です。

4)Political Feelings セット 12,000円

『How We Get Free』『キャンサージャーナルズ+シスターアウトサイダーより4編』2冊翻訳書籍セット+波トートバック(キャンバス地)+zine+缶バッチ

波トートバッグ(キャンバス地)

5)リーディングクラブセット 各50,000円

50,000円以上のすべてのリターンには、読書会の会話のはじまりとなるような問いを集めたブックレットとして、ディスカッション・トピック集をお付けします。

リーディングクラブセット①

・『How We Get Free』翻訳書籍 6冊

・zine6冊

・ ディスカッション・トピック集6冊

リーディングクラブセット②

・『キャンサージャーナルズ+シスターアウトサイダーより4編』翻訳書籍 6冊

・zine6冊

・ ディスカッション・トピック集6冊

リーディングクラブセット③

・『How We Get Free』翻訳書籍 3冊

・『キャンサージャーナルズ+シスターアウトサイダーより4編』翻訳書籍 3冊

・zine6冊

・ ディスカッション・トピック集6冊

6)オーガナイザーセット(公共機関・教育機関・地域コミュニティ向け) 各100,000円

オーガナイザーセット(公共機関・教育機関・地域コミュニティ向け)①

・『How We Get Free』翻訳書籍 12冊

・zine12冊

・ ディスカッション・トピック集12冊

オーガナイザーセット(公共機関・教育機関・地域コミュニティ向け)②

・『キャンサージャーナルズ+シスターアウトサイダーより4編』翻訳書籍 12冊

・zine12冊

・ ディスカッション・トピック集12冊

オーガナイザーセット(公共機関・教育機関・地域コミュニティ向け)③

・『How We Get Free』翻訳書籍 6冊

・『キャンサージャーナルズ+シスターアウトサイダーより4編』翻訳書籍 6冊

・zine12冊

・ ディスカッション・トピック集12冊

5.予想されるリスクとチャレンジ

本プロジェクトはプロダクションファンディング(All in)形式での実施となります。目標金額に達しなかった場合、訳者(Political Feelings Collective)の翻訳料およびウェブサイトの長期的な維持方法についてなど細かい部分での見直しが見込まれますが、不足分は自費で補填するなどして、書籍の出版・ウェブサイト制作・zine・ディスカッショントピック集・トートバッグ・缶バッジの作成は実現させ、リターンをお届けします。

6.予算の使用用途について

このクラウドファンディングで集めた資金は、書籍『キャンサージャーナルズ+シスターアウトサイダーより4編』および『私たちはいかに自由を得るか』翻訳費用(調査含む)、リターン制作費用、ウェブサイト制作(および維持)費に充てさせていただきます。目標金額達成後は、今後の活動にかかる費用(主に、Sister Outsider収録「Learning from the 1960s」の翻訳出版費用の一部を想定)に充てさせていただく考えです。

PFCクラウドファンディングプロジェクトに関するお問い合わせ窓口

家入祐輔(Political Feelings Collective・図書出版花伝社編集者。ほかフェミニスト-クィア-クリップセオリー翻訳書の企画・進行を担当)

※ 本クラウドファンディングは、取次・書店からの注文窓口ではございません。お手数ですが、「ご注文」は発行元の出版社(花伝社)からご注文いただき、本クラウドファンディングのリターン(書籍)を新刊書店の仕入れ、出版社への返品にお回しいただくことのないよう、ご留意ください。

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    オーガナイザーセット(公共機関・教育機関・地域コミュニティ向け)②

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    • 『キャンサージャーナルズ+シスターアウトサイダーより4編』翻訳書籍 12冊
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    オーガナイザーセット(公共機関・教育機関・地域コミュニティ向け)③

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    • 『キャンサージャーナルズ+シスターアウトサイダーより4編』翻訳書籍 6冊
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