あたたかな社会に-武田多佳子さんからの応援コメント
vol. 31 2025-05-12 0
「第3回刑務所アート展」クラウドファンディングへ、英語演劇教育講師の武田多佳子さんから応援コメントをいただきました。
武田多佳子 英語演劇教育講師
<プロフィール>
宮崎県生まれ。
親子の居場所『こんぺいとう』代表
幼少期から青年期まで共に育ち合う場を提供する
「子育ての伴走者」として多くの親子と活動。
ことばがこどもの未来をつくる『Labo Party』大塚教室運営。一般社団法人 マタニティ期から絵本読みきかせ推進協会(またよみ協会)理事。NPO法人 本とジブン研休室理事。
<応援コメント>
私は第一子を妊娠した時、急に世の中に妊婦が増えたように感じました。私と同じ時期に妊娠してる人多いな、と思っていましたが、第二子妊娠時にまた妊婦をよく見かけるようになり、これは私の感じ方の問題なのだと気が付きました。
当事者になるとアンテナが立ち、今まで景色の一部として気にも留めなかったことを意識するようになることは、誰でも経験があるのではないでしょうか。
とすると、自分自身や知り合いに受刑者がいれば、刑務所や受刑者について考える機会は増え、受刑者のバックグラウンドや出所後の人生などについて考えたり思い悩んだりするけれども、当事者以外にとっては刑務所や受刑者は透明な存在になるということ。
社会に無数にあるさまざまな問題全てにアンテナを張ることは無理でも、今の自分とは接点のない問題を抱えている方達のことを少しでも多く知って、状況や気持ちを想像しようとする姿勢は常に持っていたいと思っています。
私は英語での演劇教育に携わっていますが、子どもたちは仲間と演劇に取り組み、自分とは全く違う役を演じたり、役の演じ方をみんなで話し合ったりすることで、異なる意見があることを知り、他者を理解出来るようになっていきます。異なる文化に触れることでもまた、多様な価値観への理解を深めていきます。
違いを受け入れ、想像し、良い落とし所を見つけられる大人が増えれば、みんなが幸せで平和な世界になると信じて子どもたちに向き合う日々です。
『刑務所アート』は、その日々の願いと全く同じ想いを持って支援、応援をしています。
アートを生み出す受刑者と、それを見る人の間で対話が生まれ、それぞれにお互いの見えない部分を想像し、新たなアンテナを立てて生活することで、『無関心』が生み出す殺伐とした社会ではなく、あたたかな社会になっていくことを願っています。
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武田さん、応援コメントありがとうございます。
5月26日まで、第3回「刑務所アート展」展示会の開催資金を集めるため、目標250万円のクラウドファンディングを実施しています。ぜひ、プロジェクトページをご覧になり、ご支援いただければ幸いです。
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