表現に他者の応答を得ることは生き延びる支えになる-西浦直子さんからの応援コメント
vol. 30 2025-05-11 0
「第3回刑務所アート展」クラウドファンディングへ、国立ハンセン病資料館学芸員の西浦直子さんから応援コメントをいただきました。
西浦直子 国立ハンセン病資料館学芸員
<プロフィール>
新潟生まれ、東京育ち。モノを通して人と人をつなぐ場所に関心を持ち、2002年より現職。子どもの暮らしや衣食住、社会復帰などをテーマに展示を企画してきました。現在は教育普及に関する仕事に取り組んでいます。
<応援コメント>
自らの表現に他者の応答を得ることは、生き延びる支えになるーかつてハンセン病患者だった人から、そう教わりました。
1996年まで続いた隔離政策の下、療養所に収容された人びとは、文学や絵画などの表現に打ち込んできました。それは偏見や差別をなくそうとする取り組みであり、また「ハンセン病患者」と一括りにされた人が、個人としての自分を表明する営みでもあったでしょう。
第1回「刑務所アート展」を拝見し、私は刑務所での表現に初めてふれました。それは、さまざまな制約の下で応答のない表現を続ける人の孤独について考える機会でもありました。
この展覧会を通じて、たくさんの人に「壁の中」でうまれる表現に出会ってほしいし、その表現をうみだす人を想像してほしいと思います。
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西浦さん、応援コメントありがとうございます。
5月26日まで、第3回「刑務所アート展」展示会の開催資金を集めるため、目標250万円のクラウドファンディングを実施しています。ぜひ、プロジェクトページをご覧になり、ご支援いただければ幸いです。