コラム-3「巨匠の谷間にだって、優れた作曲家たちがいる!」
vol. 3 2017-12-12 0
達成率75%となりました!
コレクター数も200に届こうとしています。
おひとりおひとりのご期待を積み重ねてゴール目指して進行中です。
人気のコラム、今回は「あの作曲家」が登場します。
収録曲の追加情報も・・・(´ω`*) タノシミネ。
プロジェクト達成の場合、CDのお届けは春の気配を感じるころ(3月中旬〜下旬予定)。
希望あふれる時期にお聴きいただけます。
とどまることなく進んでまいりますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします。
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巨匠の谷間にだって、優れた作曲家たちがいる!
前回のコラムでは、民族性を力強く打ち出した「ロシア5人組」と、西洋的な音楽語法により
華やかな作風を展開したチャイコフスキーとが、対立関係にあったというお話をいたしました。
美しいメロディやシンフォニックな音使いを、チャイコフスキーから受け継いだのが、セルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943)です。
この人については、次のコラムでしっかり論じますが、その前に、チャイコフスキーとラフマニノフという2大巨匠の谷間にひっそりと隠れるようにして、現代では名前がなかなか上がらないけれども、実は優れた作曲家たちがいることも忘れないでおきましょう!
彼らは民族性も西洋的な語法も、良いところを率先して自分の作品に取り入れ、融合させました。どんな人がいるかというと、
♪アナトーリ・リャードフ(1855〜1914)
カワいいピアノ曲が得意。というか、あまり大曲をサクサク書けなかった。ミャスコフスキー
の先生
♪アレクサンドル・グラズノフ(1865〜1936)
子ども時代から神童と注目されるほど才能があった。交響曲第4、5番が比較的人気曲。
ラフマニノフの交響曲第1番の指揮をしたとき、酔っ払っていて初演を失敗に導いた、という
悪名高いエピソードが残されていて少し気の毒
♪アントン・アレンスキー(1861〜1906)
ピアノ三重奏曲第1番は必聴。ラフマニノフやスクリャービンの先生
といった人たちです。
彼らは5人組の一人だったリムスキー=コルサコフ(ペテルブルク音楽院で教鞭を取るように
なっていました)から作曲の基礎を習い、またチャイコフスキーの音楽を普及させ、その技法
積極的に取り入れたのです。彼らの生み出す、どこか郷愁を誘うようなメロディアスな音楽も
とても素敵です!
このコンピレーションCDが制作決定した暁には、リャードフの「3つのバガテル Op.53」というとってもチャーミングなピアノ曲、そしてアレンスキーのピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.32 第三楽章を収録したいと思います!
ところで、こうした「素敵なのに実は日本であまり知られていない世代のロシア人作曲家」に
光を当て、彼らの作品を探ったり、実際に演奏したりしている組織があるのをご存知でしょうか?
OTTAVAの木曜日の放送で、何度かその存在についてお話している団体、「日本アレンスキー協会」なのです! そんな熱い方たちがいらっしゃるのです。なんと本部は北国、札幌!東京や仙台、大分などでも開催しているようです。
このコラムに登場しているさまざまなロシア人作曲家の作品を、これでもか!というほど演奏しまくっているおそるべき集団。面白いですね。ご興味のある方は下記をチェック。
日本アレンスキー協会
http://jaas.main.jp/