装丁と造本
vol. 8 2020-09-16 0
みなさまこんにちは。
一昨日、おかげさまで第2目標である140万円を達成いたしました!
作品集づくりも佳境を迎え慌ただしく過ごしていますが、皆さまからの温かいご支援とお言葉に日々励まされております!ありがとうございます。
これから後半戦ですが、最後まで応援をどうぞよろしくお願いいたします。
さて先日は、本の外観の要、表紙デザインの打ち合わせでした。
プロジェクトページ内で既にご覧いただいている、↑こちらのイメージを具体化していく作業です。
表紙に用いる作品2点はどちらも70年代の作品です。その頃川端実が取り組んでいたこと、
フレームの表現、挑戦的な色彩感、流動する形…。
それらをブックデザイン的に解釈して落とし込むことが、今回の装丁の主なコンセプトです。
無限にある色の組み合わせから、裏表の紙と、背表紙のクロスを決めてゆきます…!
作品現物とも見比べ、様々なパターンを探ります。
とても感覚的な作業。作家自身になったつもりでイメージを膨らませました…!
色彩は川端絵画の生命ともいえる大切な要素ですので、それを引き出すようなデザインにしなくてはなりません!
表紙をめくると現れる見返し。みなさんは本を読むときに注目されているでしょうか?
表紙が決定したところで、今度は見返しの色を決める作業です。
今回の本では、最初と最後の見返しもそれぞれ異なる色を選びました。
蛍光灯の下やスポットライトの下、場所を変えて様々な所で目に入ったときの見え方を検証し…。
無事に全ての色を選ぶことができました。
さて、どんな仕上がりになるのか…。手にとって頂いてからのお楽しみです!
ぜひ本の細部にも注目してみてくださいね。
それでは今日はこの辺で。また次回のアップデートをどうぞお楽しみに。
プロジェクト担当:大塚