「しまねにミニシアターをつくる会」の松島彩さんから応援メッセージを頂きました!
vol. 23 2021-10-25 0
【クラウドファンディング終了まで後5日!!】
現時点で4,487,819円ものお金が集まりました。皆様、本当にありがとうございます。小野沢シネマ最後の追い込みをかけて全力で駆け抜けます。そんな中、松島さんがコメントと動画まで寄せてくださいました。応援を受け、ゴールに向かって頑張って参ります!!
=================================
2019年に、しまねにミニシアターをつくる会を立ち上げました。「どんなハンデのある人でも映画を見られる場所に出来ないか」と考えを巡らせる毎日。ある日ネットで、視覚障害を持った人でも映画が見られる場所があることを知りました。私の理想の映画館が既に日本にあるのか!と嬉しくなり、寄付をしました。すると当時、その映画館の支配人をしていた和田さんから、「妻が島根出身なんです!」とメールを頂き...そこから始まった私たちの縁。
しかし、松江でミニシアター建設の当てにしていた物件がダメになり、夢は砕けました。だけど「しまねにミニシアターをつくる!」ただそれだけを言い続けました。お金もないし、物件もない、頼れる人もいない、なんのアテもなく、途方に暮れながら。ただ夢を語ることだけをしました。
今プロジェクトの話を和田さんから聞いたとき、「和田さんが私の消えかけた夢を拾ってくれた!」と心から思いました。
道筋が見えなくても、夢を想い続けて、語り続けることの大事さを身をもって知りました。
なんでもすぐに諦めてしまう私が、夢を語り続けられたのは、恩師の言葉のおかげです。
「頭で思ってればええねん。思ってれば、いつか進む時がいつかくるねん。」
カメラマンの宮島正弘さんの言葉です。
宮島先生は、黒澤明や溝口健二らが愛した日本映画界を代表するカメラマン 宮川一夫に師事し、共にこの時代の映画の撮影に人生を捧げてこられた方です。
宮島先生とは、鳥取市気高町での「浜村温泉湯けむり温泉映画塾」で出会いました。気高町もまた、益田同様、過疎の地域です。そこで、映画を撮って、毎年「日本一小さな映画祭」を開催しています。宮島先生はじめ、中島貞夫監督にも来ていただき、毎年、私たちに映画づくりをいちから教えてくださっています。シナリオを書いたり監督や裏方などいろんな経験をさせてもらいました。私が女優を名乗れるのは、宮島先生やこの町のおかげです。
そして、大袈裟かもしれませんが、宮島先生の言葉がなかったら、私はミニシアターの夢を諦め、和田さんとのご縁もなかったのでは?と思ったりもします。
今年も、浜村では、映像作品を撮ります。いつか、浜村の映画祭と、益田の小野沢シネマがコラボできたら、嬉しいなぁなんて思います。
長くなりましたが。山陰の小さな映画界に助けられて私はこれまで生きてこられました。山陰らしく、ミニマムに、コアに、ディープに映画を届ける仕事は、和田さんには、ピッタリだと勝手に思っています。
映画好きな人、機材が好きな人、劇場が好きな人、なんか目立つことがしたい人、ひとりぼっちな人、なんかわからないけどなんかしたい人、和田さんに会ってみて欲しい。
相変わらず、金もなく、力もない私なので、夢を語ることしかできません。和田さんが私の夢を拾ってくれたように、また誰かが、和田さんの夢を拾ってくれますように。届きますように。
=================================
松島彩
1990年生まれの31歳。島根県松江市出身。広島市在住。 中学2年生の時に、映画『着信アリFinal』で女優デビュー。山陰土着系女優と名乗り、島根・鳥取にて映画や舞台、テレビに出演。 現在は、日本海ケーブルネットワークにて不定期放送中の連続ドラマ『拝啓、砂の国より』に主演をしている。また、山陰中央新報で、月に一回『オトコでもオンナでもない 曖昧なワタシ-松島彩のLGBTQ事情-』を執筆中。 広島市に移住後、コロナ禍のひきこもり生活の中で、新たな道を模索中。島根に住んでいないし、あんまりお芝居もしていないけれど、山陰土着系女優と名乗り続けます。