仲間たちからのメッセージ2
vol. 35 2016-04-24 0
こんにちは!
美術のれこちゃんから、メッセージを頂きました。
2種類のお料理教室に通うれこちゃん。
さすがです。
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こんにちは。美術補佐の森脇菫子です。
ゆるりと空の上からこの記事を書かせていただいております。
実は、本作主演のことみちゃんをはじめとする、とある制作組の映画仲間と沖縄国際映画祭に行ってまいりました。(今は羽田へ向かう飛行機の中ということです!)
映画制作に対して、仲間うちでは絶望的ににわかな私ですが、機会あらばこうして映画に触れる機会を増やしたいものです。
この度の『こたつむり』制作につきまして。
新藤監督本人から美術スタッフのお声が掛かるとは夢にも思っておりませんでした。
それまで撮影現場を共にしたこともなく、お話することも殆ど無かった早代さんから、「れこちゃん(←私)は美術を頑張る子だと聞いたから」と言っていただけたことは、私をとりまく周りのありがたい評価によって生まれたものだと思うと、切に嬉しさを覚えます。
そのようなわけで、今回の『こたつむり』制作へは一段と強い思い入れで参加させていただいております。
具体的に申しますと、美術のコウちゃんのもとで、指示をいただき、とりわけ居酒屋シーンにおける食事(消え物)は私が殆どを準備させていただくことになりました。
対して、コウちゃんは沢山のお仕事をこなしております。
メインアイテムとなる「こたつ」はコウちゃんの自作ですし、りつのお部屋の美術装飾や喫茶店シーンでの細かな工夫、その他諸々、コウちゃんの素晴らしいアイデアによって成り立っております。
コウちゃんは、雰囲気がとってもふわふわしていて、のんびりさんな印象があるけれど、お仕事への明確さは見事で、何事も曖昧にせず、沢山のお仕事をピシッとこなします。素晴らしい方です。
ですから、そんなコウちゃんと共に美術を、となってしまうと、私はどこまで意見を出したら良いのか、どの程度関わるべきなのか、そんな思いに苛まれてしまいました。
事実、初日、2日目くらいは、当日の現場では殆ど何も仕事という仕事ができませんでした。
コウちゃん一人でも仕事は回っているよなぁ、私は必要ないよなぁ、と客観的に見て思いました。
周りのスタッフの方々に申し訳無かったですし、動けない自分が恥ずかしかったです。
そんな状況から少し脱却できたのが、居酒屋シーンでの消え物の準備でした。
料理は専門的に勉強したことは無いのですが、趣味としてとても好きなもので、今までも映画制作の際には料理の準備をよくさせて頂いておりました。
今回の脚本は、料理の内容がとても具体的です。
準備しやすい面もあれば、欲しい物を求めてお店を何件も回る必要のある大変さもありました。
"鮮やか" "春っぽい" "あたたか"
そんなイメージを、と早代さんが仰っていたことを心がけて、でもお金もかけ過ぎないように。
様々なことを思案しました。
お料理が目立つように、食器は少し落ち着いた色合いの物や寒色系を挟んでいます。
お料理そのものも、キャストさんの為に出来るだけ美味しくなるように頑張りました。笑
食事は、誰しもが日々触れる、欠かせない要素です。
ですから、りつがメニューを見て発言する内容も、たっちゃんが口に含める食べ物も、きっと、少なからずそれぞれの人間性を物語るヒントなのだと思います。
そんなことを私なりに考えて、『こたつむり』に対する私の想いが、かなうかぎりこのお料理にこめる事ができたらいいのかなぁと、作っております。笑
ほんの少しで構いませんので、作中の食べものに目を配ってくださると、大変嬉しいです。
今後共、『こたつむり』制作への応援の程、宜しくお願い申し上げます。
森脇菫子