鳥の視点、他者の視点、真剣な想像力
vol. 2 2015-10-30 0
絵を描いていると、描いている対象物がいつのまにか脳内のシナプスと接続してしまう感覚を持ちます。
私の身体は確かにその場にいるのだけれど、集中した身体の血脈が、意識の接続点をチリチリと撫でるのです。
《鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして。》では、鳥葬から場面が始まります。
肉体を還す在り方が、鳥である時を想像しました。
鳥の血肉になって飛び立って自らの肉体が分解されていく、その時、鳥の視点が自らのものとなり、翼は彼らの身体を持ち上げ、地平線から空へと移動していくのが見えます。
もちろん死んだあとに意識がどうなるかなんて死んでみなければわからないので、これは単なる想像のメタファーに過ぎないのですが、個人の意識などを超えた総体としての意識の在り方として、真剣な想像力でありたいなと思っています。
おおこじま
特製ブックのクラウドファンディング、応援してくださっている皆さま、本当にありがとうございます!上に書いたような視点の意識を、ささやかだけれども大事なアーカイブに記したいと思っています。