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美術家・大小島 真木による特製ブック制作をクラウドファンディングで実現!
美術家・大小島 真木が2015年11月に開催する個展《鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして。》における"解体と循環"の試みを、見て手に取っていただくための特製ブックを制作いたします。
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1987年東京生まれ。描くことを通じて鳥や森、菌、鉱物、猿などさまざまな生物のまなざしを自身に内在化し、物語ることを追求している。作品とは、思考を少しずらしたり、視野を少し変えてみせたりすることの出来る“装置”のようなものであると考え、日々制作中。ペインティング、壁画、映像などを使って表現活動を行う。
美術家・大小島 真木が2015年11月に開催する個展《鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして。》における"解体と循環"の試みを、見て手に取っていただくための特製ブックを制作いたします。
picture:《世界に見られている。/World is looking at me.》2015, pencil and acrylic on Arche paper mounted on panel, 9 units, size 182×242cm
大小島は、新人作家の登竜門である《VOCA展2014 現代美術の展望・新しい平面の作家たち(Vision Of Contemporary Art)》にて、奨励賞を受賞。その副賞として個展を開催する運びとなり、今回はその制作の最前線をまとめようとする試みです。
また、出身地である東京都東久留米市の南沢氷川神社拝殿に天井画を描く《生きとし生きるものたちの響宴》も同時期に開催を予定しており、こちらの天井画も収録する予定です。
本展は、鳥が生物の死を迎えに来るところからはじまり、分解された身体が森に食べられ、苗床となり、大きな木が育っていくという、この世のたゆたう時間そのものがテーマです。山、川、風、火、土といった森羅万象を、自らの血肉を通して意識することを試みています。
作品集の制作メンバーには、大小島が大学院在学中から制作を見続けている編集者・川村庸子( undō)、平面に留まらず多岐に渡る活動を展開しているアートディレクター&デザイナー・野沢奈央、翻訳・Sam Holden(東京大学大学院 学際情報学府 修士課程)が参加。また、片岡真実氏(森美術館 チーフ・キュレーター)に、特別寄稿をいただくことが決定しています。個展の会場構成には、ロンドンで建築を学んで来た澤田航、橋村雄一(Sawada Hashimura studio)が力を寄せてくれています。
*『VOCA展』:1994年から続く、平面作品を対象とした展覧会。全国の美術館学芸員やジャーナリスト、美術評論家などに推薦された40歳以下の若手作家の作品を選考。その推薦作家が平面作品の新作を出品するという方式により、全国各地から未知の優れた才能を紹介している。
http://www.ueno-mori.org/exhibitions/main/voca/
人類の日々の営み
時間によって立ち上がる歴史
自然界に宿る森羅万象
この世界は、どのような記憶を持っているのだろうか——
《森に食べられる/Forest eats me.》2015, pencil and acrylic on Arche paper, from 15 units Series, each size size 57.3×76.7cm
大小島は、生き物を包み込む森や繁殖する菌、覚醒するサルなど、さまざまな生物のまなざしを自らの内に宿し、物語ることで、万物の記憶の集合体としての世界のありようを描く作家です。
例えば、目をつむって、鳥の視点を想像します。翼は彼らの身体を持ち上げ、地平線から空へと移動していくのが見えます。そうした鳥のまなざしを借りることによって、私たち人間の持ちえない鳥の記憶を共有していくのが、大小島の制作技法です。
昨今の自然災害がそうであったように、この国の自然は、人間を生物のピラミッドの頂点から、野生動物の一員に引き下ろしてしまうだけの強大な力を持っています。
屋外にうち捨てられた死体が朽ちていく経過を九段階にわけて描き、肉体が土に還るまでをという個体の生命循環を現す『九相図』という仏教絵画がありますが、本展ではさらに大きな範囲を見つめ、生態系そのものを含めた生命の循環を意識することで、森羅万象、そしてさまざまな生物の視点を重ねて、複眼的に私たちを含めた世界を物語ることを試みています。
日本の風土から生まれる、独特な自然感覚を内在して生きていく。このことは人類の未来において、重要な知覚のひとつなのではないかと考えています。
《鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして。》のための思考ドローイング
《個の生命が終わり、鳥が迎えに来る。鳥によって分解された身体は森に食べられる。森が僕を苗床にし、僕は木になる。心臓が鼓動する》
—『鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして。』より
森では、木は密やかに倒れ、命を終えた木を苗床に、また新しい木が上に大きく育っている。動物の身体は、他の野生動物や虫に喰われ、その後、微生物によって分解され、土に戻っていく。
人間もまた動植物同様、生と死の輪によってできる生命の連鎖の中に生きている。
生命体が、個を超えて大きな流れの一部分であることを意識する。この循環をほんとうの意味で想像できたとき、山、川、風、火、土といった森羅万象は、自らの体内に臓器のようにあるものではなかったか。
《生きとし生けるものたちの饗宴/Banquet of whole creatures.》2015, pencil and acrylic on cotton mounted on panel, size 316×490cm. Projected by Higashikurume Art Project
Ⅰ. 個展《鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして。
Birds, sing the songs of the earth, through my bones.》
会期:2015年11月12日(木)~12月17日(木)
開館時間:12:00〜17:00(土・日・祝日休館)
入場料:無料会場:第一生命ギャラリー
(東京都千代田区有楽町1-13-1DNタワー21第一生命本館1F)
主催:第一生命保険株式会社
展覧会HP:
http://www.ohkojima.com/bird-sing.htm
Ⅱ. 天井画《生きとし生きるものたちの響宴》
会期:2015年11月25日(水)~12月6日(日)
開館時間:10:00〜16:30
入場料:無料
会場:南沢氷川神社
(東京都東久留米市南沢3-5-8)
主催:東久留米アートプロジェクト
共催:南沢氷川神社
展覧会HP:
http://higashikurume-artproject.tumblr.com
http://www.ohkojima.com/z-p-mizu.htm
2014年夏、”アースアートプロジェクト”による招待を受けて、インドのラダックに行き、壁画を描きました。標高5,000mという岩や土による地平線が存在する、厳かな美しさがある乾いた土地です。薄い酸素、焼き付けるような太陽と吹き付ける風の強さ。生命の営みがむき出しになるような環境のなか、遊牧民の人たちが今なお生きる場所です。
日本に帰ってきて、この国を潤す湿度を肌で感じ、以前、屋久島の原生林のなかでひとり歩き回ったことを思い出しました。死んだ木を苗床に新たな木が発芽し、その屍を栄養として何10mもの巨木に成長して行くのです。一方、私が生まれた土地では、密やかにしかしゴウゴウと毎日1万t 以上の水が湧き出でている。私がずっと飲んできた水です。
乾いた大地、湿った密林、湧き出でる水、地球の循環が血管を流れる血のように巡り、それぞれの鳴らす音が自身の脈の中から聞こえてくくるような内臓に宿る感覚。
「この身体が、この地でどのように変化していくのだろうか?」という問いに沿った制作をしたいと思い、構想を練りはじめたのが、《鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして。》という作品のはじまりです。
それぞれの風土から生まれる、独特の自然感覚を内在して生きてゆく。自分のなかにある、そしてきっと多くの日本人が無意識に有しているであろう解体と循環の自然感覚を、日本に生まれ育ったひとりの表現者として、今、かたちに残したいと思っています。
大小島真木
《とても大きな、空の話をしよう/ Let's talk about story of big sky.》2013, acrylic on mural, size all walls of a classroom (depth: 6m31cm Length: 5m38cm height: 5m10cm) Photo Toshinobu Takashima. Organized by Wall Art Project
大小島 真木 Maki Ohkojima
1987年東京都東久留米市生まれ。2011年女子美術大学大学院修士課程卒業。描くことを通じて、鳥や森、菌、鉱物、猿など他者の視野を自身に内在化し、物語ることを追求している。作品とは、思考を少しずらしたり、視野を少し変えてみせたりすることの出来る“装置”のようなものであると考え、日々制作中。ペインティング、壁画、映像などを使って表現活動を行う。
主な賞に2009年ワンダーウォール賞、2014年VOCA奨励賞、テラダアートアワード受賞。ポーランド、メキシコなどでレジデンス制作、ウォールアートプロジェクトのオーガナイズにより、インドの学校4校にて壁画を制作。近年は、2013年 『遺伝子の地図』VOLCANOISE(東京)、2014年 『wild light』伊勢丹新宿(東京) にて個展を行い、2014年『島からのまなざし』東京都美術館、『VOCA展2014』上野の森美術館(東京)のグループ展に参加。
ART NOVA 100, 北京にて 2015年
本展はVOCA展の副賞として、第一生命保険株式会社さんからサポートをいただき開催する展覧会です。大小島は大学院を卒業して5年目。今回初めて編集者やデザイナー、空間デザイナーなどに入ってもらい、「チームで展示をつくる」ということにチャレンジしています。大小島にとって、今持つ力を精一杯試すことのできる、大きなターニングポイントになると感じています。
現状として印刷費が足りておらず、また関わっているメンバーに気持ちだけでも制作費を支払いたいと思い、クラウドファンディングをさせていただくことにしました。
若手作家の等身大の四苦八苦を、ご支援のほどよろしくお願いいたします!
特製ブックは、小冊子にA2のポスターサイズを折り畳んで挟み込む仕様。大きい作品は大きく、ささやかながら、それぞれの絵と向き合ったときの体感を味わっていただくことを目指しています。
小冊子(A5/20P)
完成予定: 11月下旬発行予定
予定販売価格: 2,000円(税込)
第一生命ギャラリー会場では販売しておりません。
予約と通信販売を兼ねたプロジェクトとなっておりますので、どうぞこちらのプロジェクトをご利用ください。
直接販売の場所は、東久留米市・南沢氷川神社(11月25日)が一番早いものとなります。
[特製ブック制作費内訳]
企画・編集費:5万円
アートディレクション・デザイン費:5万円
印刷費:20万円
諸経費(寄稿、翻訳、雑費など):5万円
合計:35万円
【個展のための思考ドローイングと天井画のためのドローイングのコピー】
「思考ドローイング」は、記号のような言葉やスケッチからなる、制作初期に発生する思考の塊のようなものです。「天井画のためのドローイング」は、その名の通り、実際のキャンバスに描く前にイメージを記したドローイングです。大小島は等身大の下絵を描かないため、今回もこうした30cmほどのドローイングから、5mほどの絵になりました。あちらこちらに作品を読み解くキーワードが記されています。普段は滅多に公開しないものですが、今回はこの場をお借りして、ご覧いただきたいと思っています。
【《鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして。》のラフドローイング 1枚
(オリジナル描き下ろし) 】
《鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして。》の物語のかけらを、ドローイングとしてお届けします。一枚一枚異なる場面の描き下ろしです(10x13cm)。下記のサンプルは、メインビジュアルの《世界に見られている》という作品を描いている時に頭の片隅にあったもので、重力の摩擦によって羽と鉱物が混じり合っていく過程のラフドローイングです。
【天井画《生きとし生けるものたちの饗宴》と呼応した一部が書かれた、木製のピース1点
(オリジナル描き下ろし)】
天井画《生きとし生けるものたちの饗宴》に描かれている、生物の身体から植物たちが発芽している様子を木製ピースに描き下ろしたものです。天井画と呼応しています。お渡しするサイズは写真と同じくらいですが、個々により多少異なります。もし希望がありましたら、どんな生き物に発芽させるか、リクエストも受け付けます。本プロジェクト限定企画です。
〈 木が僕の中から発芽する / Wood germinate inside me. 〉2015, acrylic on wood piece, size 23.5 x 10.5 x4.7cm
【直筆サイン&ミニドローイング入ポストカード 1枚】
【完成した「特製ブック」直筆サイン入りを1冊
】
個展会場では販売しておりません。今プロジェクトは予約通信販売を兼ねたものとなっております。
万一、資金が目標額に達しなかった場合でも、カタログの制作ならびに、ご支援いただいたみなさまに特典を実行いたします。まずはいい作品をつくること、そして、いいカタログをつくることに集中して、少しでも遠くに届くものにしたいと思っています。
展示というのは、ほんのひとときです。会場に来られない方、そして、時間や空間を超えて、未来にこの書物を届けたいと思っています。
ただのひとりの若い作家の試みではありますが、そのまなざしには、私たちが共有しうる問いがあるのではないかと、思っています。
どうぞ応援を、よろしくお願いいたします。
1000 円
2500 円
5000 円
10000 円
50000 円