トークレポートをお届けします。
vol. 40 2014-12-08 0
※12月6日の内容です
おしどりマコ&ケンさん(吉本興業・漫才師)
ケンさんはDVDで本作を観て8回泣いたそうです。双葉の皆さんが避難されていることは知識として知っているが、映画で観るとその度に鼻がツーンとしてしまうと話されました。
当日は記録用のカメラにトラブルがあり、舩橋監督の登場が少し遅くなるというアクシデントが・・!トーク前の呼び込みも終わってしまい、どうしようどうしようと焦っていたところ、後ろからマコさんが「いいですよ!!何か喋っときましょか!!」とマイクを持って、ケンさんと共に舞台へ出ていってくれました。
マコケンさんに上手く場を繋いでいただき、客席が笑いで盛り上がったところで舩橋監督も無事登場となりました。客席と意気投合したところで、この日はお客様にも自由にトークへ参加してもらうスタイルに。
あまりに目を疑う状況に、これは本当にドキュメンタリーなんですか?という質問が飛び出し監督を驚かせました。その他、風評被害や賠償について聞きたい、除染や避難の選択肢の少なさ、映画で放射線量の数値にあまり触れていない理由、秘密保護法が制定されてからの表現や発言への考えなどについて、質問があがりました。
20ミリシーベルト問題とは1年間で浴び大丈夫とされる被ばく線量のことだが、国際基準が1と制定されており、チェルノブイリは5、日本だけ20とされている。国が制定しているから大丈夫だと福島に戻る人、なぜ日本だけこうなのかと疑問を感じ県外に避難する人。これが原因で町の分断も生まれていると監督。除染で線量が下がっても、事故前の50~60倍の数値であると説明しました。
その線量を映画であまり描かなかった理由については、「線量はとても大切な問題だから、誤解をしないで聞いてほしい」とした上で、双葉の人たちにとって線量はあまり大問題ではないのだと監督は説明。双葉の人たちは事故直後に避難しているからそんなに被ばく線量は高くないはず。それよりも彼らと時間を共にしていて、何が一番辛いと感じているかというと、それは故郷に帰れないことだということがわかった。彼らに寄り添ったときに、このような作品になりましたと説明。
マコケンさんと監督の出会いは双葉の町長選の時。新幹線で一緒に東京まで帰ってきたという。立候補者5人が参加する町長選の説明会を双葉の隣町で開催していたことにマコさんは興味を持ったそうです。原発事故は100~200㎞の範囲で問題となるので、今後の方針を1自治体で決めるのではなく近隣地域で考えていくことの大切さを感じだと話してくれました。
福島のことは全新聞、毎日1面に出すべき。毎朝福一の写真を必ず見てから新聞を開かなければいけないみたいな(笑)というとケンさんも、”今日の福一”のように天気予報感覚で注目していきたいですよねと話されました。
ちなみに特定秘密保護法についての国会を傍聴していたマコさん、あまりにくだらないヤジばかり飛び交っていることに腹が立ち、ヤジとはこうやるんだ!!と思って、ヤジを飛ばしたところ、夜中の1時~4時まで拘束されてしまったというエピソードで会場は大爆笑に。
その時の様子がこちらのYou Tubeに出ています。誰かが字幕を入れてくれている声がマコさんです。
https://www.youtube.com/watch?v=Tt_sgFJ_aUw
この回はテキストに起こしきれないおもしろさ(会場の空気や笑い)があるので、後日動画でもアップしたいと考えています!
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【おしどりマコ&ケンさんからのお知らせ】
第7回 おしどりとりどりえりすぐり
テーマ:特定秘密保護法
12月21日(日)19:00開演(18:30開場)
光塾 COMMON CONTACT 並木町
→渋谷区渋谷3-27-15光和ビル地下1階
JR渋谷駅からは外に出ず、埼京線への乗り換え連絡通路で新南口に出ると便利(渋谷駅新南口徒歩1分)
前売¥2,500- 当日¥2,800-
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