[ノコプロジェクト滞在記] 3/10(火) 【13日目】晴れ
vol. 23 2015-04-30 0
[ノコプロジェクト滞在記]
3/10(火) 【13日目】晴れ
ついにチューズデーマーケット出店の日がやって来ました!きゃー!うれしいような怖いような…。チューズデーマーケットは毎週火曜日に開催される市場で、地元の人たちが日用品を安く買いに来るところ。普段は空き地になっている場所にテントがずらりと張られる様子は圧巻です。
ノコプロジェクトの家づくりは、農場内という目立たない場所でやっています。そこでたくさんの人に知ってもらうために、みんなの集まるマーケットに出店してみることにしたのです。たくさんあるマーケットのお店たち。よくよく見てみると同じような品ぞろえのお店が多いです。果たしてここで、ノコの商品が売れるのでしょうか??
わたしたちが用意したのはこんなもの!
・蜂蜜
家づくりをしているチクファームで、インド現地のメンバーが養蜂もはじめました。そこで採れたもの。サラサラしていて、香り豊かなのに強すぎずしつこくない。つまり…美味しーいっ!
・チクジャム
チクファームで採れたチクを使ったジャム。柿のようなこっくりした味なので、レモン入りも作りました。
・クッキー3種
アースオーブンでコツコツ焼いたクッキー。チク、バナナ、ナッツの3種を葉っぱに盛り付けて渡します。新聞紙にくるむか、チャツネなどの液体はビニールに入れるのがここでは一般的なので、渡したとき葉っぱに載せてあるとちょっと驚かれます。
・セサミドーナツ
電気の供給が安定していないせいか、おやつはオーブンものは少なく揚げ菓子が多いです。見慣れているせいか、これから完売しました。
・ハーブティー2種
ファームで摘んだグァバの葉やトュルーシーを乾燥させて作ったもの。本当は甘くない方がハーブの香りがわかっていいのですが、ここは何と言ってもインド!甘いお茶にしました。
何を売るか、前もってミーティングでなんとな~く考えてはいたものの、あとは行ってみて臨機応変に対応しようね、と。現地にあるもので作った食べもの以外には、ワルリ画でデザインされたノコTシャツ、WAFの缶バッジやブックなどを販売。前日値段付けをしたけれど、所変われば値段が変わる。ほんと~~~にいくらにしたらいいかわからない…。そして英語で表記を書きつつ、村のメンバーにマラティー語に翻訳してもらってのポップづくり。村には字が読めない人もいるので、そこはノコメンバーに口頭で説明してもらいます。出店場所は早い者勝ち。当日は朝7時の場所取りからはじまりました。なんて早い!なんて気合い!!到着して出店の準備をはじめると、すごい勢いで周りの出店者たちが囲み興味津々!まだ出していない商品が勝手に袋から出されたり…。悪気はなくて、ただただ好奇心いっぱいの子ども状態なのですが、こちらはすっかりペースを持っていかれそうになります。「これはなに?」「あれはなに?」の矢継ぎ早の質問に、村のノコメンバーMayurが半分笑っちゃいながら答えています。その横でマーケット担当をしていた、なおちゃんと自分で必死に準備。その間にもおやつからどんどん売れていきます。Mayurいわく、「安い!次は僕が値段つけるよ」とのこと。そうだったか~!でも売れるのはうれしい!昼過ぎまで続くマーケット。会場は暑くて暑くて全身が溶けるようでしたが、メンバーが作業の合間を縫って、次々と代わる代わる手伝いに来てくれたので、救われます。中でも忘れられないのが、平山くん。通称「ナマステボーイ」の誕生です。バンドで歌ったりする彼は、よく通るいい声をしています。その声をかぎりに大声で「ナマステナマステ~~~」「エクレアエクレア~~~」「ギャッギャッギャッギャッ~~~」とその場で習ったマラティ語の客寄せをしてくれました。周りの村人たちの驚きようったら…!
そういえば販売中、インド人のおかまちゃんおねえバンドが、お金くださーいとやって来たのにびっくりしましたが、たぶん村人もそれくらいびっくりしたのだと思います。いいですね、サプライズ。人生にスパイスを。最後にはあっこさんと平山くんが残ったものを売り歩いてくれたので、食べ物類は完売!上々のデビューでした。オーガニックの蜂蜜はやっぱりここでは高いので、販路の開拓が必要など課題はありますが、大きな一歩を踏み出せた感じがありました。マーケット担当のわたしたちは一山越えて、プロジェクトを終えたかのようなやり切った感を覚えましたが、まだまだこれからでっっっかい山が待ってたんですよね~。つづく。
記)みえ