村人“ディスカッション”
vol. 9 2015-03-03 0
現地、ガンジャード村では家作りが始まっています。そのかたわらで、村人たちとの話合いの場を設けました。テーマは、家や農業について。この時期は、半数以上の村人たちが出稼ぎで村を離れていますが、家を一軒一軒を訪問して、告知。私たちが会場である村の公民館につくと、人だかりが。村人たちが話合いの前に公民館をきれいに掃除してくれていました。
私たちは、まずノコプロジェクトでやろうとしていること、今現在、伝統的な家を作っているやっていることを伝えました。そして、カッチャーな家(木や土などでできた昔ながらの家)とパッカーな家(セメントや焼きレンガ等を使い現代建築の技法で建てられた家)について、どう感じているか聞かせてください、と尋ねました。
*カッチャーな家とパッカーな家については、アップデートvol.7をご覧ください。
「今はレンガやセメントで出来たパッカーな家に住んでいるけれど、伝統的な家がよかったなぁ、と思う」という声が聞こえました。中には、家を建て替えたことで、寿命が短くなったという声も。
最後には、無農薬で農業をしている村人Cさんと、長野県安曇野でパーマカルチャー・デザインをなさっている臼井さんと熱烈ハグで話合いの幕を閉じました。70人近い村人たちと、私たち20名弱が集った話合いは、改めて“nice to meet you”とお互いの存在を知らせ合う良い機会になりました。
その後、Rさんが、「自分の畑を見に来ないか」と誘ってくれ、家と畑を見学に。小高い丘の上の畑には、チャナ豆、ナスや、アンバリーというワルリ族の人たちが昔から食べている野菜が植えられていました。
これから何度も、話合いや、リサーチを積み重ねていきます。そして、お互いに学び、気付き、次世代へと引き継いでいきます。
text by okazu
photo by akko