窯焚きについて
vol. 3 2022-07-29 0
アップデートの3回目は窯焚きについてお話したいと思います。
登り窯の窯焚きは、期間中一度も火を絶やすことなく交代で火の番をします。まず「焚き口(たきぐち)」と呼ばれる1部屋目の正面入り口から焚いていきますが、最も灰がかぶる重要な部屋なので、特に注意深く炎の色を見ながら窯の中の温度を想像し、7日間ほどかけて薪をくべ続けます。
その後、部屋の後方に開けられた小さな火の通り穴から2つ目の部屋へと徐々に火が延びていき、2部屋目の窯焚きへと移っていきます。 2部屋目以降は窯の左右、両側面に「小口(こぐち)」と呼ばれる穴が設けられており、そこから細い薪をいくつもくべて火力を維持します。 一日中高温の炎と格闘するのは重労働ですが、自然と向き合う贅沢な時間でもあります。
窯の中が1300℃前後になるように薪の量を調整しています。これは薪が燃えその灰が溶ける温度です。作品の表面に降りかかった薪の灰が、高温によって溶けることで多様な景色が生まれていきます。 時には炎の勢いに耐えられず潰れてしまったり、割れてしまうものもあり、無事に窯出しできた作品は炎の洗礼に耐えた証でもあるのです。
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