theULTRALEA初の試み|全音源CD『Apple』の正体
vol. 5 2019-07-15 0
こんばんわ。TEAMtheULTRALEAのyuzonです。
今回は「Apple」とは何なのかについて話したいと思います。
今回アップデートでこの内容をお届けするのは、なにより僕が「Apple」が欲しいからです。このプロジェクトのリターンで提供されるものなので、プロジェクトが実現しなければ「Apple」は手に入りません。
僕は何としても「Apple」が欲しい。だからこれを読んでいるあなたに(すでに応援してくれているかもしれないけど)応援してほしい。
1500円くらい応援しようかなーと思ったら、しばらく禁煙して、友達との飲み会を2回くらい断って、「Apple」が含まれている【パッケージプラン】(10,000円)以上を推したい。
最もtheULTRALEAに似合わず、最もtheULTRALEAが表現された作品
theULTRALEAの大きなテーマに"コンセプチュアル"があることはお伝えしました。
3人の主人公がそれぞれ紡いだ「Judas」「Lennon」「Ashley」からなる”弔いへの軌跡を綴った三部作”、金銭に対する態度が露になる「神のまにまに」、狂気に襲われる「INSANITY」、人がどうしようもなく背負っている罪が表現された「Ⅶ」、"自分たちに何ができるか"救済に一つの答えを見出した「Aids」。
作品それぞれがなんであるか、ここまで明確なバンドってなかなかありません。
多くのバンドはある程度曲ができて、リリースすべき時期が来て、ある程度のまとまりを持たせてCDにする。これが普通のバンドと思います。
でもtheULTRALEAの場合、まず初めにコンセプトができて、そのための曲を作って、そのためのアートワークやMVを作って、そのためだけの方法でリリースします。
これがtheULTRALEAの"コンセプチュアル"です。だから「神のまにまに」のように当日会場限定と決めた作品は二度と売られません。
そう考えると全音源CD「Apple」は?
ただのベストアルバム、そう思えばこれまでのコンセプチュアルと相反する気もします。
それなりにtheULTRALEAを長い間、わりとそばで見続けてきた僕からすれば、最もtheULTRALEAに似合わない作品でありながら、theULTRALEAを象徴するものであり、ある意味原点、ある意味一つの終点と思っています。
「Apple」をリリースすることで(つまりこのプロジェクトが成功することで)、良くも悪くもこれまでとは全く違うtheULTRALEAになると思います。
クラウドファンディングという一つのイベント。それを象徴する「Apple」
33曲、theULTRALEAの歴史が1つに
まず、「Apple」に収録されている曲を紹介します。
- 少年ナイフ
- H.W.E
- 吠える。
- STALK HERO
- オゴトニツグ
- トライアングル
- サーチライト
- 独りぼっちの戦争
- I'm パーフェクトベイビー
- レム
- 逆襲の欧
- エノラ
- スペシャル・デイ
- u.
- R.I.P
- 吠える。(再録)
- drug.
- 「刺せ!!!」
- sex
- まほろ心中
- 神のまにまに
- 涅槃
- おやすみ
- アンチフーゾク
- i氏の忘れ物
- 夢喰
- 「 」
- 人間あそび
- 深海にて
- s.s
- aids
- 少年ナイフ(2019ver)
- D.I.D
全33曲。一枚のディスクには入りきらないからおそらく2枚組。
ちなみにセルフライナーノーツ(メンバーが書き記した解説)もつく予定だから各曲の紹介は省きます。
最近theULTRALEAを知った人は知らない曲も多いと思います(個人的に一番好きなのは「トライアングル」なのだけど、ライブでやったところを見たことがない)。
「Apple」でしか聞けないものにすでにソールドアウトした【u.l.e.p】に収録されている「少年ナイフ」「H.W.E 」、今ではいろいろなバンドのレコ―ディングエンジニアを務めるSENAちゃんの処女作「吠える。」、そしてリリースイベント当日のみ、前代未聞の価格で売られた(詳細はプロジェクトページで)「神のまにまに」があります。
「神のまにまに」はライブでも人気の曲で、MVまで作っているのでなんだかんだどこかのアルバムに収録すると思ってました。でも、本当にこれまで一度も、あのイベント以外で売られたことはありません。
イベントにこなかった人が本気で後悔する。theULTRALEAはそういうことを本気でやるバンドです。
そしてもう一曲、「D.I.D」
[映画]人間あそびのオープニングのために生まれたこの曲も、今のところ「Apple」にしか収録されません。
※「D.I.D」には次回、秋路ヒラク自身に語ってもらいます。
「Apple」が生まれるまで
この「Apple」という作品を作ることが決定したとき、このプロジェクトの一員として僕もいました。 その中で改めて思い知らされたのは、theULTRALEAの"コンセプチュアル"に対する想いです。
これはAppleのジャケットデザインが決まるまでに秋路ヒラクが創ったデザインです。
僕らに共有されたものがこれだけで、秋路ヒラクの頭の中、出す前にボツになったものも含めるともっとあります。
僕も過去のバンド含めアルバムリリースには何度も関わってきましたが、ここまで案を出す例は知りません。
「Apple」完成版
まあ、完成させるまでに何案出したとか、見えないところにどんなこだわりがあるだとか、そういったことは今回の本題ではありません。
今日伝えたいのは、「Apple」が持つ魅力についてです。
「Apple」に込められた意味
そもそも「Apple」というタイトルの意味、これには大きく3つの意味があります。
始まりの「A」
始まり、最初。アルファベットの「A」です。
おそらく、というかほぼ確実に「全曲入りの音源」というのは今後ありません。
繰り返しになりますが、theULTRALEAは作品にコンセプトを求めます。
今回、人間あそびの映画化企画に際して、もう一つこれまでやらなかった、そしてこれからもやらないであろう特別なものを作る。10年後か20年後、theULTRALEAの歴史を見た時にこの企画、この音源が転機になる、新しいtheULTRALEAが始まる。
そういう意味の「A」
全部が主人公の「A」
CDにはいわゆる「A面」「B面」があります。これは皆さん知っていると思いますが、A面がメイン曲でB面はサブ曲です。
しかし、theULTRALEAに「A面」「B面」という考えはありません。
これはプロジェクト本文で、次のように書いています。
このころ、theULTRALEAはアルバムやリード曲など、音楽シーンでは当たり前になっている考え方に疑問を抱いていました。曲の価値に順位をつけたり、1つのアルバムに複数の想いを込めて伝わるのか、と。
もちろん、アルバムがダメというわけではありませんが、一度感じた疑問は放っておいてもぬぐえません。
それでもこのプロジェクトのために何か特別なことをしたい。
その思いから、すべてが「A面」、すべてが主人公という意味を込めた「A」。
theULTRALEAを象徴する果実「Apple」
上2つのような理由から、このアルバムのタイトルに「A」を付けることは決まっていました(実際、「A」というタイトルは最後まで候補に残りました)。
しかしもう一つ、theULTRALEAを象徴するものにするには…
その時、出てきたのが「Apple」です。
ファンの多くが知っているように、theULTRALEAのロゴには「リンゴ」が書かれています。
(正直言うと僕はずっと心臓だと思ってました。ハート形だし)
そして「Apple」には「知恵の実」「禁断の果実」といった意味、つまり"始まりの「A」"と同じ意味があります。
旧約聖書の話にのっとるなら、アダムとイブが「知恵の実」「禁断の果実」を食べた時から人類の歴史が始まります。
「Apple」も同じように、「このアルバムからtheULTRALEAが始まった」と呼ばれるかもしれません。少なくとも、これまでのtheULTRALEAがすべてわかる、手に入れたくても手に入らないものが詰まった「知恵の実」ではあります。
部外者である僕に語れる「Apple」に込められた意味はこの程度です。
ただ間違いなく言えることは、このアルバムはこれからのtheULTRALEAの始まりになるもので、すべてが主人公といえる曲で、theULTRALEAを象徴するものです。
このアルバムを望んでいる人は案外多い
もう一度言いますが、「Apple」はこのプロジェクトが成功しないと生まれません。
そして、「Apple」が欲しいのは僕だけじゃないと思います。
僕はtheULTRALEAの音源はほとんど持っているのですが「吠える。」は持っていません。「吠える。」はSENAちゃんが初めてレコーディングを行い無料配布されたのですが、すぐに在庫がなくなってしまいました。
最近、自分のバンドでSENAちゃんにレコーディングエンジニアを務めてもらった僕としてはとても聞いてみたい。
同じように思っている人は案外多いようです。「神のまにまに」のリリースイベントにどうしても行けなかった人、最近ファンになって昔の音源が手に入らない人、全部持ってるけど、それでもtheULTRALEAの作品を手に入れたい人…
その証拠に「Apple」がリターンに含まれる【パッケージプラン】が一番売れているリターンです。1500円の【応援プラン】、3000円の【クレジットプラン】、5000円の【Ⅶプラン】、それよりも10000円の【パッケージプラン】が一番売れています。
僕と同じように思っている人がこんなにいる。
最初に言った通り、今回この内容でアップデートを届けたのは、「Appleが欲しいから」「そのためにはこのプロジェクトを成功させる必要があるから」という僕の個人的な希望です。
ただ映画を見たいんじゃなくて、theULTRALEAの何かに惹かれてこのページを見ているなら、ぜひ「Apple」を手に入れてください。
今、このプロジェクトの応援金額は140万円を超えました。
停滞してると思いますか?達成の270万円まで全然足りないと。
これからがおもしろいんです。まだまだ控えている発表がたくさんあります。