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アニメーション作家・鋤柄真希子による絵本「ねこはねこのゆめをみる」の出版をクラウドファンディングで実現!

「えほん館」出版プロジェクト!
アニメーション作家・鋤柄真希子の絵本『ねこはねこのゆめをみる』

36年にわたり絵本の素晴らしさや大切さを伝えるため多岐に活動を行ってきた「えほん館」。絵本の可能性をさらに広げるべく自ら手掛ける出版企画。第一弾は動物や植物をモチーフに新たな視点を描いてきたアニメーション作家・鋤柄真希子

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額1,500,000円を達成し、2023年11月30日23:59に終了しました。

コレクター
202
現在までに集まった金額
1,837,982
残り日数
0

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このプロジェクトは、目標金額1,500,000円を達成し、2023年11月30日23:59に終了しました。

Presenter
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PRESENTER
鋤柄 真希子

SUKIMAKI ANIMATION 主催 1982年生まれ、大阪在住。大学在学中よりマルチプレーン技法による手描きアニメーション制作を開始。2008年、処女作『蜉蝣』でNHKデジタルスタジアム今敏セレクション。『雪をみたヤマネ』(2010)、『やまなし』(2011)が国内外の映画祭で上映。2013年、『カラスの涙』で文化庁メディア芸術祭新人賞受賞。5年をかけて制作した『深海の虹』(2019)が世界各国の映画祭で上映されている。現在最新作『LUNATIC PLAN(e)T』を鋭意製作中。

制作日記#5「アニメーションと絵本、制作の差異」(松村)

vol. 5 2023-10-15 0

スキマキ・アニメーションがこれまで制作してきたアニメーション作品のあまり語られることのない文法の一つとして、ダイアローグ=言葉を持たない(宮澤賢治原作の『やまなし』(2011)は唯一の例外)という特徴が挙げられる。サイレント映画で挿入されるような状況や感情を説明する字幕(※タイトル、クレジットは除く)も登場しない。言葉を持たない「生物から見た世界」を描いた作品群を俯瞰してみれば、作中における言葉の欠如は自明のようであるが、とりわけ擬人化(豚が喋ったり、ネズミが二本足で歩いたり)については脚本執筆前に鋤柄氏とどこまで許容するかという話をいつもしていたように思う。結果としてこれまでのフィルモグラフィーでは、あまり擬人化に頼ることなく現実に目にする動物たちの不可思議な行動に思いを馳せ、脱人間中心主義の視座から世界や現象を想像することに作品の着想を得てきた。

とさてダイアローグ=言葉の話に戻る。劇中にダイアローグ=言葉を有しないとはいえ、当然脚本は言葉を使って思考されている。さらにいえば物語を言葉で考えると同時に言葉を介さないイメージも思い描いている。このように言語的思考とイメージ的思考が往復することによって脚本と絵コンテ(レイアウト、カメラワーク、カット割り)をパラレルに進めていくのがスキマキ・アニメーションのスタイルである。しかし!ここで脚本と絵コンテに決定的な時差が生じる。絵コンテは鋤柄が担当しているため、松村が脳内で思い描いたプレ絵コンテは指示書きのみを残して白紙のまま一旦ペンディングされる。松村から文字や言葉でシーンの意図を鋤柄に伝達された後、松村による複数の軌道修正を施されたり鋤柄によるアイデアが付与されたりして、二人の思考が溶解したキメラ状態となって絵コンテが完成する。

今回、絵本『ねこはねこのゆめをみる』の「文」を創作するにあたって、今までに感じたことのない違和感を憶えた。それは執筆時にイメージがまったく喚起されないというとても奇妙なものだった。絵本における「文」はアニメーションにおける「脚本&絵コンテ」と同じだとばかり考えていたが、どうやらまったく違うらしい。そもそも絵本にはカットを割るとかカメラワークを考えるという概念がないのだ。ただ純粋にページをめくるだけ。ページをめくることがモンタージュであると言えなくもないが、アニメーション(映画)特有の運動イメージの不在に起因するものだろうか、まったく絵が浮かばないのだ。それを逆手にとって私はこの状況を大いに愉しみありふれた単語を使いながら韻を踏んだり主客を軽やかに転倒させたりなどして文字の裏側に潜む抽象的な情景を生み出した。「絵」を担当する鋤柄氏の生みの苦しみは如何に。

(松村康平)

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    絵本+複製原画

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    • オリジナルポストカード × 1枚
    • 絵本『ねこはねこのゆめをみる』 × 1冊
    • メンバーによるオーディオコメンタリー動画 × 1本
    • 花田睦子の絵本論講義動画 × 1本
    • 出版記念講演会ご招待 (遠方の方にはzoom配信予定) × 2枚
    • 『ねこはねこのゆめをみる』複製原画( ジークレー印刷 / B3 / 額装あり) × 1点
    • 2024年04月 にお届け予定です。
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    • 2024年02月 にお届け予定です。
    • 1人が応援しています。