宣伝・配給とはなんぞや!?その1
vol. 1 2014-10-26 0
いよいよ新しいクラウドファンディングが始まりました!
前回までの制作費クラウドファンドとは、いわば「家」を組み立てる作業。
その家を組み立てるためのお金…柱を買い、大工さんを雇い、スケジュールを管理する。そういったことに使ったお金です。
しかし、このクラウドファンドでお願いしようとしている、配給宣伝費というのは、一体何に当たるんでしょうか?
それは、「何を建てたか?」によって大きく変わります。
僕達が建てようとしたもの、それは実は、個人が住むための一軒家ではなかったのです。一軒家であれば、作った人の住む家です、好き勝手やっていい。どんな壁の模様にしようが、どんなキッチンにしようが、一人で暮らそうが、仲間を大勢呼ぼうが、家族で住もうが、勝手気ままなわけです。
しかし、我々が「建てたい」と希望したもの、それは、大勢の人に観てもらうための「映画」、建築物で言うと、レストランのようなものだったのです。
レストランの建物に要求されるものは、普通の一軒家と同じではゆきません。
何料理をつくるのか、
お客様を何人呼びたいのか、
それを実現するには、従業員は何人いて、どの程度の広さが必要なのか?
駅から近いか?客様が来やすいのか?
様々な条件をクリアーして初めて「レストラン」を建てよう!となるわけです。
僕達が最初に試みた「制作費クラウドファンディング」は、いわばそのレストランの設計図を観て頂いて、皆様が「これならいいレストランが出来るだろう」と思っていただいた、その結果の成功だったと思っています。
おかげさまで、レストランはあと少しで竣工します。壱岐監督が、最後の壁紙の色合いに悩んでいるところかもしれません。
さあ、これからは、そのレストランに、お客様をお呼びしなければいけません。
僕らとしては、予算が少なく、大手資本のもとで作られた従業人300人もいるような立派なフランス料理専門店とは比べ物になりませんが、小さくても理想の設計図に基づいて建てられた最高のレストランです。
しかし、街の片隅に、小さなレストランが出現したところで誰も足を運んでくれません。
どんな料理を出すお店なのか?まずは美味しい洋食のお店だということをお知らせするために、目立つ看板を建てようと思います。
看板が立っただけでは、いくらぐらいのお店かわかりません。営業時間がいつからいつなのか、目玉料理は何なのか、HPでアピールをしたり、駅前でチラシを配ったり、通りの電柱にポスターを貼りましょう。
もっと多くの人に食べに来てもらいたい。少し離れた町の人にも何とか来て貰う方法はないものか。そこで頭を捻りました。
自分たちが美味しい、美味しいと言っているだけでは広がらない。誰か他の人に、美味しいと言ってもらおう。全然関係のない誰かがうちの料理を美味しいと言ってくれたら、少なくともその友達はうちの店にきてくれるんじゃないだろうか?そこで、無料の試食会を催すことにしました。
無料の試食会のメリットはもうひとつあります。お客様が残すものがわかるからです。そんなものはメニューから外すのもひとつの工夫だと思います。
うちの料理は皆の口に合い、繁盛するのだろうか?
それは料理の味次第。
ですが、とにかく、皆様に「味わって」もらわないことには、何も始まらないのです。
映画にとっては、それが予告編であり、チラシやポスター、HPなのであり、試写会なのです。
「お店を料理をまずは口にしてもらう活動」その全てが宣伝なのです。
画像は、皆様に最もわかりやすい映画のチラシです。まだ作成途中のもので、近日中に皆様には観ていただけると思います。
料理の味を、洋食か、和食か、エスニックか。
皆様、試食できる日を、どうぞお楽しみに!
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