現地取材を中断してから1年3ヶ月が経ちました
vol. 19 2021-07-16 0
なぞるとずれる|『慰問文集』再々発行プロジェクトに関する現地取材を中断してから1年3ヶ月が経ちました。現在は、昨夏に予定していた再々発行を見直し、これまでにご協力いただいた取材の記録をまとめる作業に取り掛かっています。
約80年前のちょうど今ごろ、伊深尋常小学校に通う子どもたちが書いた慰問文は、中国にいる“ヘイタイサン”に届けられました。約40年前のちょうど今ごろ、その慰問文は、伊深小学校に通う子どもたちの親を中心とした伊深親子文庫によって複写されていました。
戦中に刻まれた言葉の意味に、戦後になぞられた行為の意味に、わたしたちはどれくらい触れることができるのでしょうか。2019年4月に始めた延べ94名の方への取材を振り返りながら、編集作業を継続しています。
今後の情勢を鑑みて、具体的なリターンの送付時期が明らかになりましたら、クラウドファンディングのアップデートにてお知らせいたします。コレクターのみなさまには、なにとぞご理解とご協力をお願い申し上げます。
AHA!のツイッターアカウントでは、現地の調査メンバーが伊深の様子をお届けしています。今後とも「なぞるとずれる|『慰問文集』再々発行プロジェクト」をよろしくお願いいたします。
2021年7月16日
なぞるとずれる|『慰問文集』再々発行プロジェクト
松本篤・水野雄太・髙井逸生
1枚目の写真…伊深小学校(旧伊深尋常小学校)の通学路(2020年6月28日撮影)
2枚目の写真…取材協力者(戦没者遺族)の畑に実るトマト(2020年6月28日撮影)
3枚目の写真…あたらしく建てられた町の戦没者慰霊碑(2020年6月28日撮影)
4枚目の写真…夜の通学路(2020年6月27日撮影)