世界ももたん第三弾「ももたんパンナコッタ味」のパッケージ制作中。
vol. 2 2014-02-15 0
三月発売予定の新商品のパッケージ案ができたので、クラウドファンディングに応援して下さったかたにいち早くご紹介します。今回は世界の文化や地方菓子とコラボレーションする「世界ももたん」の第三弾です。昨年12月に発売したドイツ・ドレスデン「シュトレン味」、1月に発売したオーストリア・ウイーン「ザッハトルテ味」、今回はイタリア・ピエモンテが発祥のデザートとコラボレーションです。
世界ももたん第三弾「ももたんパンナコッタ味」
パンナ・コッタ (Panna cotta) はイタリア北西部ピエモンテ州が発祥のデザートです。生クリーム(パンナ)を煮た(コッタ)と言う意味の名前で、生クリーム、牛乳を砂糖と合わせて火にかけて混ぜ、ゼラチンで固めたデザートです。
ピエモンテ州の名の語源である「Piedi di monte」は“山の麓”という意味で、牧草地に恵まれて牛や豚の飼育で知られています。酪農が盛んな土地であるため、生クリームや牛乳などの酪農品を使用するデザートが生まれたのでしょうね。
ピエモンテの特産と言えばワインと白トリュフ。州都トリノから南東に約50kmに位置するアルバという町は白トリュフの産地として世界的に有名で、アルバで毎年10月から11月にかけて開催される白トリュフ祭り(Fiera Internazionale del Tartufo Bianco d’Alba)にはトリュフの品評会や見本市も開催されるそうです。
今回発表する世界ももたん第三弾「ももたんパンナコッタ味」のパッケージでは、パンナコッタに扮したももたんが、左手にピエモンテ特産のワインのボトルを持ち、右手にはアルバ特産の白トリュフを持っています。このように「世界ももたん」では、世界各国の地方特有の文化や産業をパッケージで表現し、裏面では地図と文章でも紹介します。
お土産が単なる地方のお菓子であったのは「ももたん」以前のこと。「ももたん」の誕生から、お土産は世界中の文化を紹介するツールへとその姿を変えていこうとしています。今回の「にっぽんももたんプロジェクト」ではこのように日本各地、世界各地の文化に根ざして育まれた地方菓子にスポットを当ててコラボレーションし、日本の「おみやげ」を世界の「OMIYAGE」として広めていこうとしています。もし賛同していただけるならプロジェクの概要をご覧ください。
https://motion-gallery.net/projects/momotan
付録「パンナコッタと海外スイーツブーム」
90年代前半に海外スイーツブームが日本でおこり、「ティラミス」、「ナタデココ」に続く第三のブームとしてパンナコッタが日本で紹介され、一般向けに商品化されるやテレビでの紹介などで火が付き1994年に大ブームとなりました。
80年代当時の日本では「プリン」と言えば甘く味付けした卵液を容器に入れて加熱する「焼きプリン」「蒸しプリン」が主流で、今のように凝固剤でゲル化させた「とろけるプリン」のような柔らかくてジューシーな食感のプリンなんて存在すらしていませんでした。そんな中で濃厚な生クリームをゼラチンで固めたツルンとした食感の“外国の味”が大ウケしたのもうなづけます。
90年代までの日本で凝固剤で固める柔らかい食感のデザートといえば、1976年に発売されたハウス食品の「フルーチェ」や、ポットのお湯で溶くだけでプリンが作れてしまう1964年に発売されたハウス食品の「プリンミクス」ぐらいでした。今のように世界中のスイーツが日本で食せるようになったのも、パンナコッタのブームのような世界のスイーツを日本に紹介してきた経緯があるからです。でも、それもここ20年くらいの話しなんですね。当時は海外からとんでもなく美味しい物がやってきたと心を躍らせていたような記憶があります。